ノーマライゼーションとはどんな意味?
ノーマライゼーションとは
「ノーマライゼーション」とは、一律、均等や平等なことをいいます。障害を持つ方も障害を持たない方(健常者と呼ばれている方)と同じように社会に受け入れられ、平等な生活ができる社会になろうという考え方です。
障害を持つ方に深く関わる
したがってこのノーマライゼーションは、障害を持つ方にも大きく関わってきます。
現在では世界全体に浸透しています。日本でもノーマライゼーションを取り入れており、厚生労働省が障害福祉の施策を出しています。
障害者にとってのノーマライゼーションとは?
それでは、具体的に障害を持つ方の生活にどう関わっているのか、一部をご紹介します。
バリアフリーとユニバーサルデザイン
「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」は、このノーマライゼーションから生まれたものです。
この2つ、同じようで異なるものとして定義されています。
【バリアフリーとは…】
障害を持つ方にとって生活上障害になるもの(=バリア)を取り除こうとするもの。車いすを利用している方のためにエレベーターやスロープを設置するなどが該当します。
バリアフリーは、障害を持つ方のみを対象とした取り組みです。
【ユニバーサルデザインとは…】
このバリアフリーを発展させたものが、ユニバーサルデザインです。紙幣に視覚障害を持つ方が触れて区別できるよう印をつけることや、信号機に音声機能をつけるなどが該当します。
ユニバーサルデザインは、障害を持つ方だけが対象ではありません。お年寄りや子供、海外から日本に来た方などが生活上で困りそうな問題を取り除くための取り組みです。
この2つの取り組みも、ノーマライゼーションが関わっています。
障害者雇用促進法
障害者雇用促進法もノーマライゼーションと関係しています。
よって法律内の「障害者に対する差別の禁止」や「合理的配慮」などもノーマライゼーションによるものです。
また、障害者雇用を採用する企業に対しての障害者雇用率制度や障害者雇用納付制度も、このノーマライゼーションが関係しています。
このノーマライゼーションに基づき、障害を持つ方も同じように社会で活躍するための事業が多く生まれています。
ノーマライゼーションを取り入れた事業もある
就職・転職エージェント
就職・転職エージェント事業も、障害を持つ方を専門に取り扱っている企業が増えました。
障害を持つ方に合う職業の紹介はもちろん、障害の特徴の伝え方やナビゲーションブックの作成方法など、障害を持つ方のニーズに応えたサービスを行っています。
関連記事:【体験談】2つの転職エージェントを利用してみて感じた違いとは?
障害者雇用に関わるコンサルティング企業がある
障害を持つ方の雇用に関わる業務適正の確認や悩み相談など、障害者雇用に関係するコンサルティング企業が多く立ち上がっています。
現在では就労移行支援事業所に来所し、さまざまな障害に悩む方の職業相談や職業紹介などを行っている事業もあります。
障害を持つ方に特化した求人サイトがある
障害を持つ方専門の求人サイトも多く出てきています。それぞれ特色があり、それぞれの障害特性にあった選び方が重要になっています。
Saladも、障害を持つ方を応援するサイトです!
このSaladも、障害を持つ方の就職や生活を応援するサイトです!障害を持つ方の強みを活かして社会で活躍する「カスタマイズ就業」の考え方をもとに、
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
ノーマライゼーションの考え方は、障害を持つ方の暮らしに大きく関わっています。日常生活の身近なところから就職や仕事面でのサポートなど、幅広く影響しています。
ですから、障害を持っていることに負い目を感じる必要はありません。どんな方も同じように豊かに暮らせる考え方こそが、「ノーマライゼーション」なのです。