『不安障害』にはどんな種類があるの?なりやすい人、改善法は!?

不安障害とはどんな症状?

不安が強い男性

不安障害とは

「不安障害」とは、緊張・心配・不安が過度になりすぎることで、体に不快な変化が起こる障害をいいます。どんな人にでも緊張や不安はあるものです。しかし、不安障害の症状の場合、仕事はもちろん、日常生活にも深く影響してきます。また、不安の対象や根拠がないにも関わらず、強い不安を感じてしまうこともあるでしょう。

もし「自分は心配性なだけなのか・・不安障害なのか・・」など、自然に起こる感情と不安障害の境目が分からないときは、日常生活の影響を振り返ってみてください。

参考:厚生労働省 不安障害|こころの病気について知る|ストレスとこころ

不安障害の主な種類

アドバイスしている医師(男性)

さて、過度な不安により起こる不安障害ですが、症状によってさまざまな種類があります。主な不安障害の種類をご紹介します。

パニック障害

何らかの原因をきっかけに、パニック発作を繰り返す障害です。動悸や息切れ、めまいなどを起こします。ひどくなると「死んでしまうのではないか」という強い恐怖に襲われます。パニック発作では、次のような症状が突然表れて、10分以内にピークに達します。

またパニック障害の症状には、「パニックになりたくない」という不安から、あらかじめ原因と感じる物事を避ける「予期不安」もあります。

参考:パニック障害・不安障害|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省

関連記事:パニック障害を抱えながら仕事をするためのストレス対処法5つ
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気分障害

気分障害とは、文字通り気分の変動(上下)が激しく現れる障害です。一定期間にわたり継続して気分の変調があり、日常生活に支障をきたす状態を指します。

状態の種類として
〇うつ(抑うつ)状態
気分が落ち込み、何事にも意欲がなくなる。
〇躁(そう)状態
極端に気分が高揚し、活動的になる。
があり、2つの状態が交互に現れます。

参考:気分障害について|厚生労働省

関連記事:うつ病の種類はどんなものがある?非定型うつ病も含めて症状を紹介

社会不安障害(社交不安障害)

「対人恐怖」や「対人緊張」などが社会不安障害にあたります。人前で話すのを恥ずかしがることはどんな人にも有り得ることです。しかし社会不安障害の場合、人前で話すと具合が悪くなるほど強い苦痛を感じます。そのため、多くの人がいるような場所を必死に避けようとします。

また、本人が人に対して強い不安を感じることに違和感があっても、無意識のうちに不安を感じてしまうのも特徴です。

参考:社交不安障害(社交不安症)の 認知行動療法 … – 厚生労働省

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強迫性障害

つまらないこと、些細なことだとだと分かっていても、繰り返し同じことが気になってしまう障害です。

例として、
〇きれいになっているのが分かっているのに、何度も手を洗い続ける
〇締めたと確認していても、火の元や戸締りを何度も確認してしまう

といったものがあります。

この「強迫行為」を繰り返してしまうことで、「会社に遅刻してしまった」「休み時間が終わってもオフィスに戻れない」などの支障をきたします。

参考:強迫性障害|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省

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全般性不安障害

生活の上で全般的に不安に襲われる障害です。先ほど紹介した社会性不安障害は「人」に対しての不安です。一方、全般性不安障害は不安の対象は曖昧なケースが多いです。「どうしてか分からないけど不安で苦しい」といった状態です。

さらに不安から落ち着きのなさや疲れやすさ、不眠などの症状もあります。これらの苦しい症状を抱えて仕事や日常生活をすることはとても大変です。

参考:全般性不安障害 | 医療法人東横会 心療内科 精神科 たわらクリニック

関連記事:不安になる理由が分からない時の原因、改善する認知行動療法とは?

さて今回は、
〇不安障害の治療法
〇不安障害になりやすい人の特徴
〇不安障害の原因を改善する方法

の3点を紹介し、あなたが健康な状態を保つためのヒントをお伝えします。

不安障害の治療法

不安障害の治療法について相談している様子

不安障害の治療は主に
〇薬物療法
〇認知行動療法

の2つになります。

薬物療法

医療機関の診察を受け、抗不安薬などが処方されます。これにより不安状態を緩和し、症状を抑える効果があります。

関連記事:パニック障害を発症したら仕事できない?仕事を続けられる方法は?

認知行動療法

認知行動療法では、医療機関などのカウンセリングを受けながら、「なぜ不安になるのか」という原因や仕組みを考える作業をします。出された結果から行動を改善することで、不安にならない状態に戻していく効果があります。

参考:認知行動療法とは|認知行動療法センターのご案内|認知行動療法センター

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どんな人が不安障害になりやすいの?

「内向的な性格」の人が不安障害になりやすい

不安障害に困る男性

不安障害になりやすい人の特徴として、「内向的な人」が多く挙がります。理由は「自分の心の中に強い感情があり、それを外に表現することが苦手」であるからです。

その結果、心の中で「強い自分」と「外に出せない弱い自分」がぶつかり合うことが多くなります。これが不安や緊張につながります。

「感情の断捨離」をすることで、不安障害の原因を改善できる

不安障害の対処について考える男性

不安障害のもとは、「感情の渋滞」です。心の中に感情がたまっていると、不安や緊張が高まります。改善法として一日の終わりに、自分の感情を整理してみましょう。「紙に書きだす」、「スマートフォンのメモに打ってみる」など、あなたがやりやすい方法で構いません。

ただし、ブログやSNSなど、他者が閲覧できる方法で行うと逆効果です。必ずあなたしか見られない手段で行いましょう。感情が整理されてすっきりしたら、処分や削除をしても構いません。感情の断捨離をすることで、気持ちがすっきりし不安障害になりにくくなります。

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まとめ

豊かな社会へ

いかがでしたでしょうか。

理由も分からない症状に苦しむことはとてもつらいことです。さらに、経験者でない限り共感しにくい症状が多いため、理解されない辛さを感じている方が多いのではないでしょうか。今回の記事の治療・予防法を実践し、安心して生活できる自分へと成長できることを願っています。

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