【発達障害】文章の使い方を学び、苦手なコミュニケーションを改善!

発達障害で、仕事上のコミュニケーションが苦手と感じる…

仕事のコミュニケーションに苦労する、発達障害を持つ女性

相手にどう伝えたらよいか分からず、緊張してしまう

仕事をするうえで、コミュニケーションは重要です。これは個人事業主として単独で動く場合にも、相手先などとのコミュニケーションが関わってくるため、どの働き方でもポイントになって来るでしょう。

とはいえ、発達障害を持っていると

・うまく自分の意思を言葉にすることができない
・相手の話から、意図が良くつかめない
・相手と対面していると緊張してしまい思考が働かない

このようなことから対話をすることに不安を感じていることがあるのではないでしょうか。

参考:発達障害とは | コミュニケーション・サポートルーム

対話が苦手な分を、文章上のやり取りでカバーしたい

メールやチャットで快適に仕事ができている女性
相手と直接対話することに抵抗を感じている場合、対処として『文章上でのやりとり』を考えることもあるでしょう。メモや付せんでやりとりするケースもあれば、最近ではメールやチャットでもやり取りする時代になりました。

そこで今回は、文章でのコミュニケーションを改善する方法について紹介します。

参考:マナーやルール |ビジネスメールの教科書

文章でのコミュニケーションを改善する方法

自分の心を覗いてみる女性

心から感謝を示す

感謝を示す…そんな当たり前なこと?…と思われたかもしれません。大切なのは「文章上だけで相手に感謝の意思が伝わるかどうか」ということです。

例えば「有難うございます」という言葉は定型文としてよく使われますから、それだけでは見慣れてしまい感謝の意思として伝わらないかもしれません。ですから感謝の意思でもって「誠実な人なのだな」と相手に伝えることが大切なのです。今回はそのポイントについて整理してみました。

【文章上で『誠実さ』を伝えるポイント】

・見え透いたお世辞(過剰に褒める、など)や、見返りを期待した感謝をしない
・社内でこの人に味方した方が得だ、損だなど、駆け引きを意識しない
・相手の具体的な業務に関わっているときは、具体的に「どのようなところで助かっているか」など、感謝するポイントも文章化して伝える
・成果や結果だけでなく、普段の心遣いや業務状況についても感謝する姿勢を持つ

このようなポイントに加えて、「あなたに向けた感謝です」という意思(ワードそのものではない)を明確に伝えることがポイントです。

文章上で議論しない

メールやチャットでは、相手の表情が見えません。そのため時として意図せず送信した言葉が、相手には無機質(冷たい感覚)に受け取ってしまうなどのリスクもあるのです。特に議論することは危険になります。例えば語尾の「!」に対する受け取り方によっては、強調するつもりだったのが相手には『攻撃』と受け取られてしまうなどの誤解を生むのです。

文章上でのやり取りの中で、議論や感情をぶつけるなどの行為は控えましょう。もし相手のミスなどを指摘しなくてはならない時は「~がダメだ」という表現ではなく、「~してもらうようにすると助かる」という表現を心がけましょう。

こちらの記事「WhyとHowの違い。発達障害のストレス改善で心掛けていること」を参考にし、建設的な表現をするよう心掛けてみましょう。

相手に分かりやすいよう、構成を考える

文章でどれだけ読み返せる機会があるからと言っても、ただ思いをやみくもに言うのでは相手は理解に苦しんでしまいます。ですから相手に分かりやすいよう、文章を工夫することが大切です。ポイントとしては、以下の通りです。

①この文章(メールやチャットなど)の目的を明らかにする
→「作業終了の『報告』です」「明日の業務についての『ご相談』です」というように、何のための連絡なのかを明確にする。相手にどうしてもらいたいのか、自分がどうしたいのかの意思表示が重要になる。

②文章の背景(理由や送信後の影響)を考慮する
→この発言をしたことでどのような影響が起きると考えられるか。今回の連絡に至った理由や状況を伝える。『作業がギリギリになってしまったので、報告させていただきました』『明日業務の予定がない状態ですので、指示がありましたらお受けします』など。

③文章の正確さ、見やすさを意識する
→その情報に誤りがないか、文章が長すぎて分かりにくいものになっていないか見直してみる、など

この3つを意識し、場違い・的外れな連絡をしないよう心掛けましょう。

間違いは潔く認める

先ほど紹介した通り、文章上のやり取りは相手の感情や様子が見えないことが多いです。ですからメールなどの誤送信も含め、何か間違いをした場合は潔く認め、言葉にすることが大切になります。これがないと自分の中でどれだけ反省していても、相手からは「反省のない偉そうな人物像」が浮かんでしまうこともあるでしょう。

相手に見えない部分を言葉でもって埋めていく」という意識で、向き合うことがポイントになります。

また、間違いを認めるだけでなく、その後どのようにカバーするのか対処も併せて伝えると尚良いでしょう。

参考:テキストコミュニケーションの苦手を克服する5つのコツ | Typetalk ブログ
参考:永遠に文章が下手な人と、上達する人の「差」 | 苦手な「書く」がラクになる | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

発達障害で文章のコミュニケーションが苦手な場合はこちらもチェック

キーボード入力で文章入力している様子
発達障害のうち、ADHD(注意欠如・多動性障害)を持つ方の場合、うまく文章や言葉を整理できない…このような悩みも持っているかもしれません。そのときはこちらの記事「ADHDはメールのやり取りが苦手?文章下手を直したいときの改善法」も併せてチェックしてみてください。

参考:自分の思いを伝えられない:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト|NHK

就労移行支援で、文章のコミュニケーションを学べるチャンスがある

就労移行支援で、文章でのコミュニケーションについて訓練している様子
コツは分かったけれど、実際にやってみないと分からない…』『職場のコミュニケーションを想定して文章を練習したい』このような悩みを就労移行支援事業所で訓練することで解決できるチャンスがあります。

就労移行支援事業所はさまざま障害を持つ方の働くニーズに合わせ、アドバイスや訓練を受けられる福祉サービス施設です。事業所の中でもメールやチャットの使い方はもちろん、コミュニケーションについても学べるところもあります。

どこの事業所で文章表現を学べるのか分からない…このように困っていたら、Saladにお声かけください。

Saladでは、障害を持つ方の強みを活かして働く「カスタマイズ就業」をもとに、あなたのニーズにマッチした就労移行支援事業所を探すサポートを致します。

お問い合わせやご相談など、こちらのお問い合わせフォームからメッセージにてご連絡ください。お待ちしております。

参考:就労移行支援について – 厚生労働省

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まとめ

文章でのコミュニケーションをメインに仕事をする女性
いかがでしたでしょうか。

文章でのやりとりは何回でも見られる、感情のやり取りが少ないために負担が少ないなどのメリットがあります。発達障害を持つ方にとっては有効なコミュニケーション方法である、というケースも多いのではないでしょうか。しかし適切な文章表現を心がけないと、相手に誤解を与えてしまうリスクもあります。

この記事でもって文章でのやり取りを見直してみよう、そう感じるきっかけになりましたら幸いです。

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