ダイアローグとは。会話のキャッチボールにならない問題解決のヒント

ダイアローグとはなに?

認知行動療法を受けている障害を持つ方

ダイアローグとは

ダイアローグとは、ポイントとして下記のようなコミュニケーションスタイルをさします。

・自由な雰囲気で行われる、真剣な話し合い
・雑談でも、議論でもない
・相手の意見を尊重しつつ自分の意見との違いを認識して相互理解を深めること

このようなポイントを踏まえて対話を進めていきます。社内やチームの共通認識を深めるために、企業でもこのダイアローグが注目されているのです。

多様な価値観に対応していく上で必要になる

これまでは、個性よりも同じ基準に向かって合わせていく考え方が主流でした。これにより、マイノリティ(少数派)である障害を持つ方や『みんなもきっとこうだろう』と共通認識を想像しやすかったかもしれません。

しかし今後は、ニューロダイバーシティインクルージョンなどが浸透し、多様な考え方が生まれやすくなります。これに伴い『対話』を交わさないと分からないことが増えるでしょう。

このような流れに対応するためにも、ダイアローグが大切になるのではないでしょうか。

参考:「ダイアローグ」とは? – 『日本の人事部』
参考:ニューロ・ダイバーシティとは? 企業で注目される理由 – 『日本の人事部』

ダイアローグは、会話のキャッチボールにならない問題解決につながる

成長した自分を想像する男性
ダイアローグは、相手と自分の意思を明確にしたうえで対話を進めていきます。したがって発達障害などを持ち、コミュニケーションに問題を抱えている際の解決策としてもつながるのです。

「相手がどう思っているのか分からない」「話が噛み合わず、キャッチボールができない」など、対人関係で困った経験もあるかもしれません。これらは、周りがどう感じているかを確かめず、自分の想像や先入観で判断することで起きやすくなります。これを防ぎ、コミュニケーションのすれ違いをなくすには、「共通理解」を増やしていく必要があるのです。その方法の一つが「ダイアローグ」になります。では、ダイアローグを進めていく上でのポイントを説明していきましょう。

ダイアローグを進めるポイント

ダイアローグにより、上司と意識交換できた女性

善悪を決めるものではない

ダイアローグは、相手や自分の意見など様々な考えの中から正解を決めるものではありません。したがってこの意見は良い、この価値観は良くないなど『善悪を決めるもの』ではありません。

対話を進めていく上で、どの結論や答えも間違いではないことを互いに理解することがポイントです。この考え方を身につけることで、

・自分と異なる考え方に対し、相手に嫌悪感を持つ
・0か100か、白か黒かの極端な思考
・自分は間違いだと感じる自己嫌悪感

これらの問題改善にもつながるでしょう。

共通認識を確認するときに効果的

したがってダイアローグは、何が答えかを見出だすものではありません。では何が目的かというと、共通理解を確かめるためです。一つの考えに対して、それぞれがどう受け止めているかを確認しあうことがポイントになります。

例えば『障害を持つ方にとって良い働き方とは?』というテーマがあったとしましょう。人によって

・障害者雇用で、サポートを受けながら長く働きたい
・起業して、自分の強みをビジネスに活かしたい
・結婚して、家事を中心に頑張りたい
・パラレルキャリアで、企業に勤めながら自分のしたいことに向けても進めていきたい

このように個人の考えは様々なものがあるでしょう。どのスタイルも間違いではなく、どれか一つに統一する必要もありません。しかし、誰がどんな意見を持っているかは分かるわけです。みんなはどう考えているかを知る、これこそがダイアローグの魅力です。

「こんな考え方もあるんだ」と気付くことで、成長や改善のきっかけもつかみやすくなるかもしれません。

様々な意見を組み合わせ、さらに良い価値観を生み出す可能性がある

ダイアローグは、これまでに説明したように様々な意見を知ることが大切になってきます。そして何が正しいかを選び出すものではない旨もお伝えしました。

様々な意見を受けてできること。それは、『様々な意見の良いところを取り入れて、さらに良い価値観を生み出す』ことではないでしょうか。

これは、弁証法などにも共通しています。

参考:弁証法の意味とは?例で簡単にわかりやすく解説

ダイアローグと、『雑談』『議論』との違い

ダイアローグを行っている様子
ここまでの話で、 『雑談とどう違うの?』 『ダイアローグって、議論なのでは?』このように感じたかもしれません。しかし、ダイアローグは雑談や議論とは違うポイントがあります。

3つのコミュニケーション法についてポイント整理をしてみましょう。

【雑談】
議題:自由
雰囲気:自由
目的や結論:明確ではない。ないこともある。したがって双方意見を統一する必要はない

【議論】
議題:あらかじめ限定されていることが多い
雰囲気:真剣さや、厳正な空気感がある
目的や結論:どの意見が正しいか、はっきりさせる。統一する

【ダイアローグ】
議題:自由な場合も、限定されている場合もある
雰囲気:自由
目的や結論:並んだ意見をどうするかではなく、より多くの意見を知ることが目的。結論の有無にはこだわらない

三者を比べてみてどうでしたか?ダイアローグは、雑談とは違い「目的」があります。しかし議論とも違い「結論を求めない」スタイルなのです。より沢山の価値観を受け、個々の違いを体感することがダイアローグが目指すゴールの一つです。

就労移行支援で、ダイアローグを学ぶチャンスがあります

職場や就労移行支援事業所で快適に過ごす
現在、このダイアローグを取り入れた訓練ができる就労移行支援事業所があります。障害を持ち、コミュニケーションにおいて

『会話がうまくいかない…』
『他人と対立することが多くてイライラしやすい…』

このような悩みはありませんか?そのようなときは、ぜひ就労移行支援の利用し、ダイアローグ習得を検討してみましょう。

Saladでは、就労移行支援に関わる情報提供、ご相談などを承っております。『就労移行支援でダイアローグを学びたい、でもどこで学べるのか分からない』など困っていたらSalad編集部までご連絡ください。

まとめ

多様性に満ちた老若男女の集合
いかがでしたでしょうか。

ダイアローグは、今後様々な価値観が表現しやすくなる社会において重要なコミュニケーション法になるかもしれません。また善悪をつけないことから、他者に依存せず自分の意見を持つことにもつながるでしょう。

周囲とのやり取りに悩んでいたら、ダイアローグに注目してみてはいかがでしょうか。

この記事をシェアしましょう!