「スティグマ」とは。障害者が持ちやすい思考に要注意!

スティグマとはなに?

スティグマに悩む男性

もともと「スティグマ」は、烙印という表現になる

スティグマとは、もともとは「烙印」という意味を持つ言葉です。身体に烙印を押して、奴隷や犯罪者を特定するという時代から生まれたものになります。

現代では、この言葉が特定の属性を持っている人に対してネガティブなレッテル(=烙印)を貼り付ける意味でも使われるようになりました。特定の属性を持っていることで不安を持ちやすくなることや、自身の存在に対して罪悪感を持ってしまうケースも考えられるでしょう。

健康格差をもたらす要因を持つ

スティグマは、さらに健康格差をもたらす要因を持つ言葉としても考えられています。人を傷付けるなどを超え、健康の不平等や思考の偏りを生じさせるものになっているのです。そのため障害を持つ方にとって「スティグマ」は、健康状態を乱す危険を持つことになります。

参考:スティグマとは–キーワードの解説「介護保険・介護福祉用語辞典」

スティグマはどうやって起こるの?

スティグマについて知りたい男性

人をカテゴリーで見る思い込みから起きやすくなる

スティグマは、「○○さん」など個人に向けられるケースは少ないです。障害を持つ方であったり、LGBTを抱える方など「カテゴリー」で見ることから起きやすくなります。

その人がどんな人なのか、常に0から考えていては疲れてしまいます。そのため人は無意識のうちに「女性だから」「障害者だから」などカテゴリーに当てはめて考える傾向があるのです。これは「アンコンシャスバイアス」という思考の特徴で、人の判断などを効率化する働きもあります。しかしこの思い込みがネガティブな方向に強いことで、スティグマが起きてしまうのです。

関連記事:アンコンシャスバイアスとは?職場で嫌われやすいときは要チェック!

障害者がスティグマを持つとどうなる?

スティグマを持ち落ち込む男性社員
では、障害を持つ方が他者若しくは自分自身からスティグマを受けた場合、どのような問題が起きるでしょうか?

自分に対してネガティブに考えるようになる

スティグマを持つと、「障害」を烙印としてネガティブに考えるようになります。すると「障害を持つ人=ダメな人間」という思い込みを自分に向けてしまうのです。過去の体験や身近な人から受けた言葉、生活の上で困難に感じることなどをきっかけに「自分はダメな人間なんだ」と感じ始めます。

これにより自分に対してネガティブに考える癖がついてしまいます。不安や緊張が強くなり、ストレスを受けやすい状態になってしまうのです。

精神の健康状態を保ちにくい

スティグマは、「烙印」の名の通り常に自分にネガティブな負担をかける形になります。直面した物事をネガティブに受け取りやすいことで、悪いケースばかりをイメージしてしまうのです。これにより、常に不安、緊張、ストレスを抱え込む状態をキープする形になってしまいます。

よって毎日を「つらい」と感じることが多くなり、心の健康も保ちにくくなるでしょう。うつ病や双極性障害、パニック障害などのリスクも高まってしまいます。

可能性が狭まり、さらに自信をなくす

本来は障害を持つ方の中でも、人それぞれの個性があり、可能性があります。しかし「障害者はダメ」というスティグマを持つことで、トライすれば達成できるものでも諦めてしまうのです。

こうして行動の範囲が狭まり、結果が得られないことでさらに自信を失うという悪循環になっていきます。

コミュニケーションに支障が起きやすくなる

スティグマは、他者との関わりにも影響を及ぼすでしょう。「どうせあなたも心の中ではバカにしているのだろう?」という思い込みから他者に対して攻撃的になることや、反対に関わりを避けようとしてしまいます。自身を「障害を持つダメな人」と烙印を押すと同時に、周囲の人を「障害を持たない、能力の高い人」と思い込みやすいのです。常に強弱関係を感じながら向き合うことで、コミュニケーションに関する支障が起きやすくなってしまいます。

参考: スティグマとは何か?  健康さえ脅かすネガティブなレッテル

このようなスティグマを持っていて解消したい、またはスティグマを持たないようにしたい場合にはどんな方法があるのでしょうか。

スティグマを改善するにはどうしたら良いの?

スティグマの特徴を見つめてみる男性

スティグマを感じやすいケースを見つける

スティグマを感じやすいケースとは、自分に対してネガティブなイメージを持ちやすい場面です。

障害を持つ方に対して否定的な発言をする人、ネガティブな感情を持ちやすい環境(苦手なことで「自分はできない」と感じやすい環境)を常に直面しているとスティグマを持つ要因になりえます。

ですから普段の生活の中でスティグマを受けやすい場面はないかを見つけていくことがポイントです。

そのポイントに対して関わりを避ける、職場環境や業務内容を変えるようお願いするなどの対処をしていきましょう。

自己肯定感、自己効力感について見直してみる

自己肯定感は「こんな自分でいいんだ」とありのままの自分を受け入れられる感情です。

自己効力感は、「自分ならできるかもしれない・達成できるものだろう」と判断できる感情です。

この2つが低い場合、スティグマの要因になる周囲の偏見や固定観念の影響を受けやすい傾向があります。「自己肯定感と自己効力感(セルフエフィカシー)の違い、要点を解説」をチェックして、スティグマを感じにくい精神状態について見直してみましょう。

関連記事:モデリングとは。セルフエフィカシーを高めるきっかけにつながる!

障害の強みを活かした仕事で、スティグマを改善しよう

それぞれの個性を活かして活躍する社員たち
スティグマは、ネガティブな言葉や事態を受けることで持ちやすくなります。

先程お伝えしたように、スティグマを改善するためにはポジティブな意識を持っていく気持ちが大切です。

この状態を保てる可能性として「カスタマイズ就業」になります。

カスタマイズ就業は障害を持つ方の本来持っている個性や強みを活かして社会貢献していこうという働き方です。

自分の強みを意識することで、スティグマを予防する効果も期待されます。もし働き続ける自信を身に付けたいと感じたら、Salad編集部までご相談ください。

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まとめ

スティグマを解消して自分の意識を変える男性
いかがでしたでしょうか。

日本は調和を重んずる文化であり、かつ島国であるため「違い」に敏感なことが多いです。かつ、「違い」自体を悪いものとして見やすいこともあります。そのため、障害など個性であっても差別視された経験があるかもしれません。

本来、人間は誰もが豊かで幸せな生活を望むことができます。しかしスティグマを持つことで、自らネガティブな方向に進めてしまうのです。

今後自分の思考の癖を見付けて、スティグマを改善・予防するように心掛けていきましょう。

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