モデリングとは。セルフエフィカシーを高めるきっかけにつながる!

セルフエフィカシーを高めれば、健康管理やスキルアップにもつながる

セルフエフェカシーを持ち意欲を見せる社員たち

セルフエフィカシーとは

セルフエフィカシーとは、行動やをうまく行うことができる・目標を達成する力があると思える感情です。「自己効力感」とも呼ばれ、これが高いことで仕事のスキル向上や健康管理にも関係すると考えられています。

精神障害や発達障害を持っていると、気持ちの充実さが健康状態に直結しやすいです。ですからセルフエフィカシーを高めることは、職場定着に大きく近づけるチャンスになります。

参考:レジリエンスと自己効力感 | 医療法人社団 平成医会

セルフエフィカシーを高める方法は?

セルフエフィカシーについて知りたい女性

セルフエフィカシーを高めるには?

さて、このセルフエフィカシーを高めるためにはどうすればよいのでしょうか。

具体的な方法として、5つのポイントがあります。

①自分で成功体験を積む(達成経験)
②他の誰かの成功体験を見て、「自分もできるかも」と感じる(代理体験)
③「自分には能力がある」と説明を受ける(言語的説得)
④体調や気分など、コンディションを整える(生理的情緒的高揚)
⑤成功するイメージを持つ(想像的体験)

この5つがポイントとなるのです。高める方法については詳しくはこちら「セルフエフィカシーとは。障害者の働く自信を高めることにつながる!」の記事でも紹介していますので、併せてご覧ください。

参考:セルフ・エフィカシーを高めるポイント | e-ヘルスネット(厚生労働省)

セルフエフィカシーを高めるきっかけに、「モデリング」がカギになる

しかし現実に⑤のように成功するイメージを持つにも、③のように誰かに『成功できる』と言われるのにも、一定の成果がないと実現しにくいのではないでしょうか。何もしていないのに「君はできる」と言われても、いまいちピンとこないケースが多いでしょう。

また、すぐに自己効力感を得ようと①にトライして失敗したらどうするんだ?という不安がよぎります。なかなか「きっかけ」なくして、挑戦しようという気持ちになりにくいです。

ですからまずは、「 ②他の誰かの成功体験を見て、『自分もできるかも』と感じる」が、最も始めやすい対策なのではないでしょうか。

その対策としてあるのが「モデリング」です。今回はこの「モデリング」について説明していきます。

「モデリング」とはなに?

モデリングでできる自分を想像する女性

モデリングとは

モデリング」とは、自分がやろうとしていること、達成したいことと同じ・近いことを他の人を「対象(=モデル)」にします。モデルが実行してうまくいった様子を見る・聞くなどすることで、「自分にもできるかも」と自己効力感を高める方法です。

自分と状況が近い人である必要がある

モデリングは、あくまでも「自分と状況が近い人」を対象とする必要があります。大企業の社長や世界的に有名なスターを対象としても、現実味を感じないか逆に自信をなくしてしまうでしょう。

自分に身近な人をいかに探すかによって、モデリングの結果も大きく変わるのです。

参考:社会的学習理論(モデリング技法) | カウンセラーWEB:心理学・カウンセリングの基礎知識

具体的なモデリングの方法は?

モデリングの方法を知る女性

①観察学習

見聞きしたことによって行動を知る学習です。

例.病院のカウンセラーから、就労移行支援で、働くスキルを磨けると聞いた。

②模倣学習

見聞きした内容を模倣することで、その行動への意識を強める学習です。

例.就労移行支援に体験学習し、実際に聞いていたスキル学習を実践してみた。

モデリングのフローがある

モデリングの「観察から模倣」に至るまでには、いくつかの流れがあります。

【モデリングのフロー】
1:注意過程
モデルの行動に注意を向ける→観察学習のスタート
2:保持過程
観察したモデルの行動を記憶する→模倣学習へ移行
3:運動再生過程
記憶したモデルの行動を思い返してみる→ここで、イメージと実際に自分で模倣してみた違いを調整していく
4:動機付け過程
再生した行動への意識を強める→「自分もやってみよう」につながる

この4つのステップをスムーズに進めることで、「自分もトライできる」という意識を強めていきます。

モデルを見つけるにはどうすればいいの?

モデリングの方法についてアドバイスをする女性

まず、自分を正確に知る

モデルを見付けても、いざ真似てみたら全くできなかった…というケースも考えられます。身近だと思っていたのに実際にはそうでなかった、という経験は自信を失う要因にもなります。

正確な「モデル」を見付けるためには、まず「自分がどんな人間であるか」特徴や目標を見直してみましょう。

自分を正確に知ることで、より本当に「身近な存在」をモデルとすることができるのです。

共通した特徴を持つ人がいる環境に触れてみる

次に、自分の特徴に近い人が多くいるであろう環境を見つけ、触れていくよう心掛けましょう。

趣味のサークルや職場の同期、同じ障害を持った人でも構いません。

・自分に近い特徴を持っている
・かつ、自分と同じ目標を持っている

この2つを持つ相手を対象とすることが、モデリングのコツです。

自己肯定感が低いと、嫉妬につながるリスクがある

どんなにモデリングとして最適な対象が現れても、「自己肯定感」が低いと嫉妬の対象として見てしまいます。自分と近いからこそ、相手に対して「許せない」「悔しい」気持ちの方が強まってしまうのです。これでは「自分もできる」と思うことが難しいです。

自己効力感を高めるには、自己肯定感も併せて高め、バランスを保つことも大切になります。こちらの記事「自己肯定感と自己効力感(セルフエフィカシー)の違い、要点を解説」から違いを確認し、自己肯定感についても意識していきましょう。

就労移行支援事業所が、モデルを見付けるチャンスになるかも

就労移行支援事業所で快適に過ごす人たち
さて、障害を持つ方でこれから仕事を探そうという場合、なかなか人と知り合う機会も少ないものです。

このような状態でもモデルを見付ける可能性を持つ環境が「就労移行支援事業所」です。

就労移行支援は様々な障害を持つ方が、自分のニーズに合う働き方を求めて利用する施設になります。

立場や目標が共通しやすく、「モデル」を見付けるチャンスにつながるかもしれません。

Saladは、就労移行支援事業所の情報を紹介しています

Saladでは、就労移行支援事業所の情報を紹介しています。こちらはSaladが取材した事業所の紹介ページです。事業所の雰囲気や支援の特徴も紹介しているので、ぜひ「モデリング」の参考としてください。

「ここで自分を高められるかも」そう感じたら、Salad編集部までお声かけください。

まとめ

セルフエフィカシーを高め、働く自信を高めていく男女
いかがでしたでしょうか。

何の根拠もなしに「成功するイメージを持つ」自信を身に付けることは難しいです。またはおごりや油断を生むリスクもあるかもしれません。

1から少しずつ積み上げた自信ほど、後に崩れにくい「強い自信」に成長していくかも知れないのです。

モデリングは、そのきっかけになります。まずはよいモデルを見付けるために、自分を見つめ直してみませんか?

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