アスペルガーと呼ばれる方は、ネガティブになりやすい
積極性が見えないぶん、ネガティブだと思われやすい
かつて「アスペルガー」と呼ばれていた方は、現在では「ASD(自閉症スペクトラム)」という名称に統合されています。このASDを持つ方は「感情表現が苦手」「単独行動を好むことが多い」などの特性から、周囲に「ネガティブ」と思われやすいです。
コミュニケーションが希薄になると、ネガティブになりやすい
ASDを持つ方はコミュニケーションが苦手であることが多く、人との関わりを避ける傾向にあります。そのため、何か辛いことがあっても他者に表現できません。したがって自分の中でいつまでも不安が巡ってしまう結果、ネガティブになってしまいがちです。
このようなネガティブな性格で、職場ではどのようなリスクが起きるでしょうか。
【発達障害・ASD】仕事中、ネガティブさが起こすリスク
周囲の雰囲気を暗くしてしまう
職場で暗い雰囲気でいると、周囲にも伝わります。場の雰囲気が暗くなってしまい、職場全体のモチベーションを下げるおそれがあります。
また、周囲の雰囲気を察することが苦手な場合、指摘されるまで気が付かないこともあるので、ネガティブになりやすい場合は日ごろから注意が必要です。
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気持ちの切り替えや立ち直ることが苦手
仕事をしていれば、ミスをすることがあります。また、辛いことや不安なことがあると自力で立ち直るのが難しいです。
さらにネガティブさが強い方ですと、一つのネガティブな物事を引き金に、過去のことを引きずり出して芋づる式のように思い出す方がいます。こうなると何で悩んでいるのか分からない悩みにも襲われ、悩んでいることで集中できずミスをする「負のスパイラル」に遭ってしまいます。
思い悩みすぎて、心身に支障をきたしやすい
ネガティブで思い悩みすぎると、睡眠や食事などに影響します。よって心身に支障をきたしやすくなります。
また、悲観的に考えるため、一度体調を崩してしまうと精神的に回復することも難しいです。
このようなネガティブなことで起こす問題に対して、どのように向き合っていけばよいのでしょうか。
【発達障害・ASD】仕事や私生活でネガティブと向き合うには
ネガティブにならないように意識しない
一見ネガティブにならないように意識することは、「予防だからよいのでは?」と思うかもしれません。しかし実は、逆効果なのです。本当にポジティブなときは、「ネガティブにならないようにしよう」とは考えません。
「ネガティブにならないように」という考え自体が、ネガティブなのです。
ネガティブを直すのではなく、行動を変える
ですから、ネガティブをどうしようかを考えるのではなく、行動を変えてみましょう。同じサイクルの中では、同じ思考になりやすいからです。
簡単なのは、一日の中で小さな達成目標を持つことです。「通勤中、エスカレーターを使わず階段を上った」などでも構いません。これまでのあなたと違う行動をして変化を感じるのが、辛いネガティブを解消する方法です。
対処しようがないときは、考えを止める
夜中など、心配や不安でいつまでも考えていませんか?「自分にとって悪影響なのはわかっている。でもネガティブを止められない・・・」と悩んでいるのではないでしょうか。
ネガティブを止めるヒントとして、「その場で対処できないことは考えない」ことです。考えてもすぐに解決できないことは、疲れるだけです。悩む時間を決めるなどして、切り替える工夫が必要です。
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ネガティブな面が仕事に活きることもある!
ここまではネガティブを解消し、心を保つ方法をお伝えしてきました。しかしこの「ネガティブ」ですが、何も悪いことだけではありません。活かし方次第で、重要な「能力」になります。
最後に、職場でネガティブがどのように活きるのかをご紹介します。
ネガティブな性格が向いている仕事・業務
経理、文章校閲など、慎重さを求められる仕事
経理や文章校閲など、「ミスが許されない」仕事では、ネガティブさは「慎重さ」と名前を変えて活躍します。何気なくチェックするのと、細かい部分まで「起こってはならないことを想定してチェックする」のとでは、成果が大きく変わります。
リスク管理や、注意喚起する仕事
職種自体は少ないかもしれません。しかし、各々の業務の中でミスをしないためにどうすればよいかなどのリスク管理においては、他の方よりもリアルに「ミス=起こってはならないこと」を想定できます。周囲に注意喚起する際も、より説得力のある言葉を選んで伝えることができます。
入力作業など、地道な作業を要する仕事
データ入力などの作業などの地道な作業においては、最後に入念なチェックを要します。義務でチェックしている方より、「チェックしていないと不安」な方がチェックした方がミスが減ります。
このように、考え方次第であなたの性格も仕事で活躍できる要素に様変わりします。今身の回りに自分の性格が活きる仕事がないか、見直してみましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
ネガティブさは周囲にも自分にも暗い雰囲気を与えてしまいます。しかし、あくまでもネガティブから派生する問題を解消するのであって、その根底となる性格までを否定する必要はないのではないのでしょうか。
活かし方の方向を少し変えるだけでも、あなたのネガティブが職場で活きてくるかもしれません。