大人のASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー)、一人暮らし実現方法

ASD(自閉症スペクトラム)でも一人暮らしができる!

特性上、一人暮らしに困難を感じやすい

ASD(自閉症スペクトラム)は先天性の脳機能障害であり、発達障害のひとつです。「自閉症」、「アスペルガー」など呼ばれていた方は、全て今はASDに統合されています。

発達障害を持つ方の経済的自立が難しく、多くの方が家族と同居しています。単身で生活している方はごくわずかです。

ASDを持つ方の場合、環境変化に弱い特性を持つことが多いです。このことからも、一人暮らしに踏み出す方が少ないのではないでしょうか。

しかし、工夫次第で一人暮らしができる!

しかし、ASDを持っていても、工夫次第で一人暮らしをすることは可能です。今回はASDを持つ方が一人暮らしをするにあたっての様々な不安を解消するべく、ポイントをご紹介していきます。

【大人のASD】一人暮らしの生活で注意すること

1)火気などの危険物を取り扱うときは、「ながら作業」をしない

ASDを持つ方は、一つの物事に過集中してしまう特性があります。そのため他のことに集中しすぎて、ガスに火をつけていたのを忘れていたというケースになりやすいです。

火気などを取り扱うときは「ながら作業」をせず、火気に専念しましょう。不安であれば、火災報知機などが設置されている住宅を選ぶことをおすすめします。

2)家族や友人など、会話をする機会を設ける

一人暮らしが始まると、自分で望まない限り会話をする人が誰もいません。一人でこもって悶々としてしまうと、精神的に不安定になりやすいです。

電話やメールなどで、家族や友人などと会話をする機会を設けるようにしましょう。または、新生活を機に新しい交友関係を探すこともよいかもしれません。

関連記事:【大人の発達障害】『友達がいない』方のための友達作りのヒント4つ

3)環境変化に伴う疲労に注意する

ASDを持つ方は、ルーティーンや定型パターン通りに行うことを好みます。新生活が始まれば、しばらくはほとんどが苦手な「想定外」です。そのため、知らず知らずのうちに環境変化による疲労がたまっていることがあります。

健康状態をキープするため、仮に自分で「疲れたな・・」という意識がなかったとしても、定期的に休養を取るようにしましょう。

4)服薬を中止しない

家では誰も見ていないことや、新生活での忙しさによって、服薬を忘れがちになります。一人暮らしをしたことで不安などの症状が悪化してしまっては、元も子もありません。

服薬は、必ずこれまで通り継続して服用していきましょう。

関連記事:【医師に要相談】発達障害を持つ方にかかわる、服薬の効果と注意点

5)興味が行きすぎて、金銭を使いすぎないようにする

ASDを持つ方は、こだわりが強いです。一つのことに執着し始めると、とことん突き進みます。

そのような意味でも、興味のあることには支出を惜しまないことがあるかもしれません。しかし、これまで家族などと同居してきたときと同じ金銭感覚で遣っていたら、すぐになくなってしまいます。

家賃、光熱費、食費や日用品など、同居していた時は何気なく使っていたものにも、お金がかかるからです。ですから、あらかじめ必要経費を計算しておき、自由に使えるお金と分別しておきましょう。

6)近所の方の迷惑にならないよう注意する

ASDを持つ方は、こだわりが強く独特の感覚を持っていることがあります。テレビの音量や行動する時間などに自分なりのルールがあるかもしれません。快適な環境で暮らすことは大切ですが、限度をわきまえる必要があります。近所の方の迷惑になるようなことは控えましょう。

不安であれば、「テレビを見るときはヘッドホンを使用する」など、自分のこだわりや快適さを維持しながら迷惑をかけないようにする工夫をしましょう。

一人暮らしの「生活費」が気になる・・

生活費をどうやって稼げばよいか分からない

さて、ここまでは一人暮らしで生活していくうえでの注意点を紹介してきました。もう一つの大きな問題は「生活費」ではないでしょうか。これを捻出する手段がなく、一人暮らしを断念してしまっている方も多いのではないでしょうか。

障害年金を受給しながら一人暮らしをしている方もいますが、必ずしも受給できるとは限りません。

関連記事:大人の発達障害は障害年金をもらえないの?支給要件、請求手続きは?

一人暮らしの生活費を稼ぐのに、テレワークがおすすめ!

その生活費を稼ぐ方法の一つとして「テレワーク」があります。テレワークは通信技術を使い、職場と自宅とでやり取りをしながら仕事をします。

したがって仕事を自宅で行うことができます。「火気や戸締りの心配が減る」「通勤方法の変化を気にしなくてよい」「家事が行えるゆとりを確保しやすい」などのメリットがあります。

テレワークは、成果と自己管理を強く求められます。しかしうまくあなたの生活に取り込んでいくことができれば、オフィスワークよりも健康的に仕事をすることができます。

興味がありましたら、ぜひSalad編集部までご相談ください。

関連記事:精神障害者も一人暮らしがしたい!生活費を稼ぐためにテレワークも!

一人暮らしが決まったら、引越し手続きの準備をしよう

「念願の一人暮らしが実現した!」となれば、転居する際は手続きも忘れてはいけません。引越しが決まったら、こちらの記事「精神・発達障害者が引っ越したときの必要手続きを一挙まとめて紹介!」を事前にチェックしておきましょう。障害者手帳や自立支援医療の住所変更手続き方法などを紹介しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

環境の変化が苦手であるために、先の見えない一人暮らしに不安を感じている方もいるのではないでしょうか。確かに一人暮らしは同居しているときよりも管理することや責任が重くなります。しかし、あなたが快適に感じやすい暮らしができる自由さがあるのも、一人暮らしの魅力です。

興味があれば、少しずつ準備を進めていきましょう。