【発達障害】アートが好きなら、苦手な会話ができるチャンス!?

発達障害を持つ方は、会話に困りやすい

発達障害を持つ方は、会話に困りやすい

特性上、スムーズに会話を進めることが難しい

発達障害を持つ方で、他者との会話に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

職場でもプライベートでも、会話は大切な要素です。そこに困難を感じていることで、生きづらさを感じていませんか?

今回は、発達障害を持つ方の課題「会話」についてお伝えします。まず、会話について不安に感じやすいポイントをご紹介します。

参考:発達障害の特性(代表例)|厚生労働省

【発達障害】会話で不安に感じやすいポイント

【発達障害】会話で不安に感じやすいポイント

共通の話題がない

会話に悩む方の多くは、過去の体験などから「自分は他の人とは違う」ことで悩んでいるのではないでしょうか。この意識が強すぎると、「他者との共通の話題がない」と関わりを避けるようになります。

実際には相手との共通点があったとしても、会話や感覚の「ズレ」を経験したときのことを思い出してしまい、話すことができなくなってしまいます。

相手に合わせた話し方が苦手

相手の話にうまく同調しながら自分の話を組み込んでいく・・というような調整をするのが苦手な方が多いです。気が付いたら一方的に自分の話をしてしまっていた、反対に一方的に聞き側に回り「黙ってないで何か話してよ!」と言われてしまった・・など、極端な対話になりがちです。

どうしても、「適度に」相手に合わせた会話ができず、困っている方も多いのではないでしょうか。

自分のことを話すのに罪悪感がある

「自分のことを話すのは『自分勝手』なのではないか・・?」「自分の話をして、もし相手が望んでいないことだったら、傷つけてしまうのではないか・・?」と不安に悩んでいる方はいませんか?

先ほど触れた「一方的に話してしまう」という特徴は、よく世間でも言われている発達障害の特徴の一つです。これを意識しすぎてしまい、不快にさせるくらいなら言わない方がよいと感じて会話そのものを控えてしまうケースがあります。

会話が続かず、沈黙が怖い

「他の方のように、あんな風にスムーズに話せない・・」「自分が話そうとすると、どうしてもぎこちなくなってしまう・・」このような悩みを持っていませんか?会話に対しての理想を高く持ちすぎている方に多く見られます。自分と理想とのギャップから意識しすぎて緊張してしまい、会話が続かなくなる時があります。

会話が続かず、沈黙になった時に「どうしよう・・」と動揺してしまうことを怖れるケースがあります。

このような会話に関しての悩みは、仕事や私生活で深く関わって来ます。これを解消する方法の一つに「アート(芸術)」があります。アートそのものが発達障害を持つ方にどのような効果があるのかをご紹介したのち、会話への活かし方をお伝えします。

参考:NHK バリバラ | ティーンズバリバラ ~発達障害の悩み~

障害者の心身安定にアート(芸術)が効果的

障害者の心身安定にアート(芸術)が効果的

芸術療法(アートセラピー)として活用されている

発達障害(精神の障害)を持つ方には、アート(芸術)がおすすめです。効果として、

○自分の意識や精神と向き合うことができる。
○集中することで、精神の安定を図る。

などの効果が期待されます。実際に「芸術療法(アートセラピー)」として、精神科デイケアなどでも活用されています。自分で「する側」はもちろん、「鑑賞側」でも効果があるとされています。

参照:芸術療法(絵画・音楽など) l 一般社団法人 日本臨床心理士会

アートをきっかけに会話をすることができる

…しかし、なぜ会話について話していたのに、突然アートが出てきたのかな?と感じましたか?関係がないように感じますが、アートをきっかけに会話をすることができます。もし、趣味などで絵画や音楽を作っている方がいましたら、人とつながることができるチャンスなのです。

さて、アートでもって発達障害を持つ方の会話にどんなメリットがあるのでしょうか。

【発達障害】アートが会話を助けるメリット

【発達障害】アートが会話を助けるメリット

共通の話題ができる

アートに興味のある方は、障害の有無問わず沢山います。さらにアート(芸術)に親しんでいる方には、自分の考えや感性を大切にしている方が多いです。特に自分でも作品制作に携わっている方は、障害でなくても一方的に話すことがあるくらい、自信の主張を持っています。

「アート」という共通の話題ができることで、共通の話題ができます。これにより話題に困るということがなくなります。

表現を見せ合うだけでもコミュニケーションが取れる

もし絵画や音楽、ダンスなどの表現を作っている方であれば、これを見せ合うことなどでコミュニケーションを取れることがあります。話すこと自体が苦手でも、表現そのものにあなたの意思があるからです。

これは相手の表現に関しても同じで、言葉を介さなくても、表現を見せ合う(聴かせ合う)ことでお互いの意思の疎通を図れる可能性があります。

表現が、お互いの「第一声」になるのです。

会話の内容が見えやすく、リズムがつかみやすい

普段の会話ですと、天気の話から時事の出来事、食べ物の話からニュースの話になるかもしれません。発達障害を持つ方にとって「沢山のことに気を遣っていなければならない」状態を維持することに辛いと感じる方もいるのではないでしょうか。

アートの会話であれば、基本的には他の話題に飛ぶということが少ないです。ある程度話すべき話題が絞られ見えやすくなることで、会話のリズムをつかみやすくなります。

自分の話を求めらてくれることもある

あなたの作った作品を気に入ってくれる方がいれば、自分で無理をしなくても、相手からあなたのことを聞いてくれることもあります。アートはあなたの話を、相手が求めているという形にできる方法の一つです。

相手はあなた(の表現)について聞きたいわけですから、一方的なやり取りになっても不自然ではなく、心地よい会話になることもあります。

参考:銀座のホステスが最初に学ぶ、話題づくりの「11文字」とは? | リクナビNEXTジャーナル

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

もちろん、誰もがアートでもって会話ができるようになるわけではありません。確実に言えるのは、自分が好きで熱中していることの中に、会話や人とのつながりのヒントがあるということです。

ですから、あなたが今時間を忘れて楽しんでいるようなことの話を求めている場所を探してみるのも、会話上達のコツであることを覚えておいてください。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受ける。学生時代は周囲に馴染めず悩んでいた。絵画創作が好きで画廊に赴いたところ、自分の作品をもとに会話ができるようになる。

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