【ADHD】劣等感から余計なプライドが空回りする…改善するには?

劣等感を隠すべく、過剰なプライドを持つことがある

劣等感を隠すべく、過剰なプライドを持つことがある

劣等感を抱く事態を起こしやすい

ADHD(注意欠如・多動性障害)は、発達障害の一種です。

特性として「注意力の調整やコントロールが苦手」という特徴があります。これにより簡単なミスを繰り返すことや、物忘れが激しいことなどの事態を起こしやすくなります。

このような事態を指摘されること、自分で知りながらも起こしてしまうことなどにより「自分はダメな人間なんだ…」と劣等感を抱きやすいのです。

劣等感をごまかす方法に、高いプライドを持つ場合がある

劣等感は「自己否定」です。本来の自分より過小評価しているのです。しかし本人はこの過小評価を「本来の自分」と考えています。

そのため、これをすぐにでも解消する方法に「高いプライド」を用いるケースがあります。

それでは、ADHDを持つ方がどうしてプライドが高くなっているのか。さらに詳しい原因を解説していきます。

参考:ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療| e-ヘルスネット(厚生労働省)

【ADHDの劣等感】プライドが高くなる原因

【ADHDの劣等感】プライドが高くなる原因

相手より優位に立とうとする

劣等感を持ち「自分はダメな人間」と感じてはいても、それを受け入れているわけではありません。本当は「高いプライドに相当した」人間になりたいけれど、なれていないもどかしさがあるのではないでしょうか。

そのため、他者と会話するときや、職場など周囲の中にいるときは懸命に優位に立とうとします。

特別な存在であると意識していたい

劣等感を解消する方法は「特別な存在である」「尊大な存在である」と念じることです。そうすることで安心しようとするのです。

その結果が周囲からは「プライドの高い人」として映ってしまいます。

衝動的に事実より過剰な表現をしてしまう

劣等感は常にこびりつくように意識させられます。自分では意識していなくても、気づかないうちにこれを解消しようとする行動に出ていることもあります。

その一つが「つい、自分を大きく表現してしまう」ことです。本来起きていることよりオーバーに発言したり行動したりすることで、相手や周囲の注目を引こうとします。

ADHDの特性には「衝動性」もあります。そのため、このような「自分の本能的な衝動を抑えられない困難」を抱えているケースが多いのではないでしょうか。

常にギリギリの精神状態。誤りがあっても認められない

劣等感を持っていると、精神状態は常に「崖っぷち」にいる感覚に遭いやすいです。つまり、常にギリギリの状態でいる形です。

少しでも受け入れられないことがあったらすべてが終わる「極端な思考」も加わり、ピリピリした状態でいることが高いプライドにつながることがあります。

参考:発達障害を隠して入社し「本人も周囲も煩悶」の悲劇 | ニュース3面鏡 | ダイヤモンド・オンライン

プライドが高いと助けを求めにくく、周囲も手を差し伸べにくい

プライドが高いと助けを求めにくく、周囲も手を差し伸べにくい

プライドが高いと「生意気なやつだ」「近寄りがたい」と悪い印象を持たれてしまいます。さらにそれよりも辛いのが「高いプライド通りの人」だという誤解をされてしまうことです。

「あの人だったら大丈夫」と思われてしまって、本当は辛くても気づかれない事態になりやすいのです。

あなた自身もその肩書に依存してしまい、「助けて」と言いづらくなってしまいます。

どちらにしても、周囲との距離感は遠くなってしまいます。この様な事態を防ぐためには、あなたの劣等感・プライドとうまく向き合い改善することが必要になります。

参考:「助けて下さい」と言える力 | 東京発達・家族相談センター

劣等感・過剰なプライドと向き合う改善法

劣等感・過剰なプライドと向き合う改善法

コミュニケーションは勝負ではない

相手とのコミュニケーションに勝ち負けを求めることを止めましょう。人を「敵」として見ることで、あなたの劣等感はさらに強まるからです。

自己理解を深める

劣等感を改善させるために、自己理解を深めましょう。

方法として、
1、本来の自分
2、プライドで作り上げた自分
3、周囲から見た自分

これらを整理して、自分の現在位置を確認することが大切です。

簡単な方法は「書き出すこと」です。毎日自分の思ったことを書き出すことで、自分の心情を客観的に見ることができ「1(本来の自分)と2(作り上げた自分)」のズレを調整していきます。

頭で思っている段階では問題がなくても、目で同じ言葉を見たときに恥ずかしさや違和感があれば改善のチャンスです。

本来の自分に近づいていくことで、3(周囲から見た自分)も理解できるようになっていきます。

服薬を心掛けながら、注意力を保つ

ADHDの困難は脳内の神経伝達物質の働きによって生じます。

医師から処方される薬は、この脳内の機能を正常にする作用があります。ですから服薬はとても大切なことなのです。

これにより、
○劣等感を抱きやすいミスや忘れ物などをしにくくなる
○衝動的に劣等感をごまかすような言動をコントロールできる

二重の効果があります。

医師の指示に従い、しっかりと服薬を続けましょう。もし効き目に不安を感じた場合は、医師に相談することが大切です

関連記事:【ADHD】集中力アップにはコツがあった!?薬の服用も効果あり!

なぜギリギリな状態なのかを考えてみる

そもそも「なぜギリギリな状態でピリピリしているのか」を考え直してみましょう。自動的に思考のくせで行っていることがほとんどです。この状態を続けていると、体調を崩してしまいます。

体調管理のためにもこの考え方のくせを改善することが大切です。

関連記事:ADHDの二次障害に認知行動療法は効果的?職場での活用例3つ

参考:認知行動療法 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

ADHDの特性は、どうしても周囲の目につきやすいことがあります。そのため、「どうして自分はできないんだ…」と思う事態にもなりやすいです。

しかし、もし今持っているプライドが空回りしている感覚があるのなら、もっと自己評価を高めてよいサインです。作り上げた自分ではなく、本来のあなたの評価です。

この記事を読まれた方は、改善できるチャンスです。ゆっくりでいいです。少しずつ今の自分を受け入れてあげましょう。

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