【ADHD】会話で話が飛ぶ?話がまとまらないときに行う注意点6つ

ADHDは、話が飛ぶ(移る)ことがある

一点に留まり、持続させることが苦手

ADHD(注意欠如・多動性障害)は発達障害の一種で、主に注意力の持続、コントロールに苦労しやすい特徴があります。

これは特性の「注意欠如」「多動性」などから、一つの物事への集中を持続させることが難しいことからです。

よって、話もあちこちに飛ぶことがある

この「持続することが苦手」なことで、会話にも苦労するケースがあります。

よく見られるものの一つとして、「話題があちこちに飛んでしまう(移ってしまう)」ケースです。

相手の意思や話の前後関係を気にすることなく話題を変えてしまうことがあります。これが雑談などの「内容の深さを求めない」話であれば大きな問題はありません。しかし、仕事上の報連相(報告・連絡・相談)においても同様に話してしまうことで、問題が生じてしまうのです。

話題の展開が激しいと、相手を疲れさせてしまう

話題が変われば、当然に変わった話題に合わせて想像をしていきます。
・話題の対象は誰なのか
・何についての話なのか
・前の話題とのつながりはあるのか

など、あらゆることを考えながら整理するのです。

よく話が飛ぶことは、相手にこの作業を増やしてしまうことになります。さらには何の前触れもなく話題を変えることで、相手が話題の変化に気づかないというケースもあるのではないでしょうか。

このようなケースから、「話が飛びすぎる」ことで相手が疲れてしまうのです。

では、ADHDを持つ方はどうして「話が飛びやすい」のでしょうか?

話題が飛ぶ、話がまとまらないのはなぜ?

話題が変わっていることを自覚していない

本人ですら「話題が変わった」ことに気づいていないケースもあります。これは何について話したいか事前に決めることをせず、思うままに話しているときに多いです。

自分でも気づいていないため、振り返って話すことも難しいでしょう。よって、会話全体を整理しづらくなるリスクを生んでしまいます。

本人の中ではつながっているが、関連性を伝えていない

本人の中では「同じ種類の話題」と感じていても、相手には伝わっていないケースです。前の話題との関連性や「話が少し変わるけど」の前置きがなく展開してしまうと、相手にはつながりが見えなくなってしまいます。

他の話題が次々と浮かび、すぐにでも話したくなる

話している途中に次に話したいことが湧き出てくるケースです。話しているころにはその話題については飽きていて、すぐに話題を変えてしまうのです。

このときには早口で一方的に話している状態になっていることも多く、相手が会話についてこれなくなるリスクがあります。

前に話したことを忘れてしまう

話しながら、何の話をしていたかを忘れてしまうケースです。内容が「飛んでしまう」ことで、結果的に話題が変わったように伝わってしまうことがあります。

話したいだけで、相手に伝えたい意思がない

「とにかく話したい」「とりあえず言っておけばいい」といったように、自分が言いたいという事情だけで話してしまうケースです。

とりあえず思っていることを言うことが最優先ですから、相手の状況を無視してしまうことになってしまいます。

相手に伝えるには、「ストーリー」の組み立てが必要

相手に正しく伝えるためには、先ほど触れた
・話題の対象は誰なのか
・何についての話なのか
・前の話題とのつながりはあるのか

が分かるように話を展開させるように組み立てなければなりません。

では上司への報告などの大切な話をしたいときには、どのように注意していけばよいのでしょうか。

話がまとまらない時に行う「ストーリー作り」の注意点

①始めに何を話すのか『台本』を決めておく

「話し始めてから構成を考える」話し方だと、話題展開に関しての制約がありません。いくらでも変えられてしまうのです。

これを防ぐために、大切な話をするときは『台本』を決めて、その通りに話す癖をつけるようにしましょう。この台本は想像の中だけでも良いですし、実際にメモに書いてもOKです。

道筋を決めることで、相手が想像しづらい話題展開を少なくすることができます。

②話題の対象が変わるときは、『つなぎ』の言葉を入れる

上の3つのポイント(話題の対象者、テーマ、前の話とのつながり)が変わるときは、間に「話題が変わります」とわかるように『つなぎ』の言葉を入れてみましょう。

「話は変わりますが」や「以降は○○さんのことなのですが」など、相手に「話題が変わりますよ」というサインを出すのです。

③勢いに任せず、ゆっくり話す

スピードを出している車が周囲を見渡しにくくなるのと同様、早口で話せば他のことにっ注意を向けにくくなります。「話を進めること」に集中してしまって、話していることへの状況整理ができなくなるのです。

これにより、今自分が話していることがどんな展開になっているのかも見えにくくなります。

ですから対処として、大切な話や報告をするときはゆっくり話すように心がけましょう。早口は、思考もコントロールしづらくなることを覚えておいてください。

④記憶や注意を向け続けるコンディションを保つ

このような「会話への注意」を向け続けるためには、しっかりと集中できるコンディションを保つことが必要です。

医師とよく相談して服薬を調整してもらうこと、自分なりに集中しやすい環境づくりなどを行っていきましょう。

⑤特に報告などは、一度に伝える話題を絞る

たとえゆっくり話したとしても、話題の種類が多ければ相手を容量オーバーにさせてしまうことがあります。

そのため重要な報告などの場合、一度に伝える話題を絞りましょう。可能な限り1つに絞っていき、その分話しかける回数を増やすようにしましょう。

ただし、上司の業務の都合などもあります。ですから伝えたい報告は事前に整理しておき、いつでも話せるようにしておくことが大切です。相手がどれだけ受け入れられるかによって話題の量を調整できるようになると、相手への負担が減るでしょう。

⑥対話でなく、書面でのやり取りを加えてみる

対話で話すとどうしてもうまく整理できない…という場合は、書面やメールなどのやり取りも活用してみましょう。

書面ですと、途中で話題を変えるということはできません。話題の道筋を絞りやすいという意味でも書面伝達は効果的です。

下記の関連記事も参考にして、別の伝え方を試してみることもよいでしょう。

関連記事:ADHDはメールのやり取りが苦手?文章下手を直したいときの改善法
関連記事:【発達障害】説明が下手で伝わらないときの、説明力改善のヒント4つ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

会話は、相手に伝えるためにあります。どれだけ美しく、どれだけ巧みな言葉遣いであっても、相手に伝わらなければ意味がありません。

いかに自分の言いたいことを話すか…ではなく、いかに正確に相手に理解してもらうかに焦点を当てて話していきましょう。

その他、「どうしても話がまとまらない」「どれだけ整理をしても相手に伝わらない」と言うときは今いる環境に原因があることも考えられます。そのようなことに悩んでいたら、Salad編集部までご相談ください。

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