【発達障害】説明が下手で伝わらないときの、説明力改善のヒント4つ

説明が下手で、相手に伝わらない…

仕事の「報連相」が辛くなる

発達障害は、「伝えたいことをまとめられない」など、様々な悩みを抱えやすいです。障害特性の影響で、コミュニケーションのすれ違いが起きやすい問題があります。

職場の多くは、コミュニケーションを求められます。そのため、職場においての「報連相(報告・連絡・相談)」がうまくできず、辛い思いをされていませんか?

伝わらないと、さらに自信がなくなる

伝わっていない相手の「?」な表情などを見ることで、さらに説明を諦めたくなるものです。「自分が他の人より劣っているからダメなんだ…」と落ち込んでいませんか?今回はそのようなときの打開策として、「説明力改善のヒント」をご紹介します。

まず、なぜ説明が下手なのか、どうして相手に理解してもらえないのか。原因となるポイントをご紹介していきます。

【発達障害】どうして説明が下手なのか?

自分でも要点を理解しないまま、話し始めてしまう

相手に「何を言いたいのか」自分でも分からないまま話しかけていませんか?つい、「相手に答えを出してもらおう」、「相手にうまく引き出してもらおう」としてしまいがちです。

どうしても「話しかける」ところで意識を向けがちなため、その後の話し方がおろそかになりやすい傾向があります。

とりあえず頭の中にあることをランダムに話したのち、「で?何が言いたいの?」と言われてしまうのです。

人と対面すると緊張してしまう

コミュニケーションへの苦手意識や、自分に対する自信のなさなどから、対人緊張が激しいケースがあります。

一人でいるときはうまくまとまっているのに、いざ相手と対面した時に頭の中が真っ白になってしまうのです。どう話すかよりも「早くこの状態を解消したい」「この場を早く済ませたい」という気持ちが先行していませんか?

会話に集中できないことが、伝わり切れないことにつながってしまいます。

一度に複数のことを話そうとしている

コミュニケーションが苦手だから、人とのかかわりを少なくしようとしていませんか?

そうした結果に起きやすいのが、「話しかける回数を減らすために、一度に複数のことをまとめて話そうとする」行為です。

話すことを増やせば当然話が長くなりやすく、まとめることも一苦労です。何より相手は理解するどころか、聞くことだけで疲れてしまう可能性もあります。

口頭、若しくは文章説明のいずれかが苦手

説明や伝達の種類は、主に2つです。それが「口頭報告」と「文書報告(メールなどの電子情報を含む)」です。この2つの方法のメリットとデメリットを簡単にまとめてみました。

【口頭報告】
メリット:思ったときにすぐに話しやすく、相手の反応もすぐに受け取れる。
デメリット:相手の反応によって話し方を変えるなど、臨機応変な対応を求められることがある。内容を事前に準備することが比較的難しい。

【文書報告】
メリット:話すタイミングを考慮せず、落ち着いて内容を整理することができる。
デメリット:相手の反応を見ることができない。発信する段階で結論までまとめなければならない。

このような観点から比較すると、正反対なことが分かりますか?このどちらかが苦手なことで、説明することへの自信を失っていませんか?

説明力は、仕事をしていく上で重要なカギになる

説明する力は、仕事をうまく進めることはもちろん、あなたの悩みや状態を相手に伝える際にも重要なカギとなる、大切なスキルです。

「話し上手・説明上手なんて、発達障害にはできるわけがない」

そうして諦めていませんか?大丈夫です。ちょっとした工夫をするだけで、相手の「?」な表情をなくしていくこともできます。

では、相手に伝わる説明力を改善するヒントは、どのようなものなのでしょうか。

説明力改善のヒント

①双方の意思を要件として伝える

【どうしたいか・どうしてほしいか】
説明が理解されないのは、「あなたがどうしたいか」「相手にどうしてもらいたいか」の『意思』が抜けているケースが多いです。相手に「で?何?」など言われるのは、この「意思」が抜けているために起きてしまいます。

相手が理解できないのは、詳細が分からないからではないのです。自分の気持ちを言うことに罪悪感を持つことがあるかもしれません。しかしながら、「どうしたいか・どうしてほしいか」を言うことは罪ではなく、大切なことです。むしろ言わないと不満に思われてしまうことを覚えておきましょう。

②書面やメールのメモをつけて説明する

【大切なことは、緊張しない場面で書いておく】
対面での会話に緊張してしまう場合は、説明の軸となることを紙などに書き、それを補足する形で口頭説明する方法をとってみましょう。

肝心の部分は落ち着いているときに書いていますから、意味が分からないというケースは少なくなります。

何についてなのかが伝われば、緊張していてもよいのです。テーマを理解しているため、残りの部分は向こうから聞き出そうとしてくれることもあるでしょう。

③一度で話す案件は1つに絞る

【話し掛ける回数を増やす】
話すことが苦手だと、つい関わる回数を減らそうとしてしまいます。しかし、そのようにすることで説明へのハードルが余計に高くなってしまうのです。ですから一度に話す件数は1件とし、複数回に分けて話しかけるようにしていきましょう。

その方が相手の都合にも影響が少ないです。もし、どうしても複数件の説明をすることになった時は、初めに説明する件数を伝えるようにしましょう。「お話ししたいことが、3件あります。」など、おおむね相手に「どれくらいのボリュームなのか」を知らせることが大切です。こうすることで、相手は聞く姿勢を維持しやすくなります。

④上司と相談して、伝えやすい方法をお願いする

【得意な方をメインに、苦手な方はきっかけに】
口頭か文書か、職場によって使われている伝達ツールは異なります。メール中心の職場もあれば、口頭や電話がメインでメールチェックをほとんどしない職場もあるでしょう。

そのような環境も考慮しながらやり取りの方法を調整していかなければなりません。しかし、自分で使う伝達手段を判断することは難しいのではないでしょうか。

ですから、職場の上司と相談して、「どんな方法でやり取りをすれば伝えやすいか」を確認していきましょう。始めから全てを説明したいときは文章、話しながら組み立てたい場合は口頭をメインに組みたてていくと分かりやすいです。

また、得意苦手の割合や周囲の環境に併せて、2つの方を組み合わせることもよいでしょう。

また、相談の方法が分からない場合は、下記の関連記事を参考としてください。

関連記事:【大人のADHD】仕事で辛い悩みを相談できない…原因と打開策4つ
関連記事:【ASD・アスペルガー】悩み事を相談できない…きっかけの作り方4つ

まとめ

【得意分野を活かし、説明しやすい環境を選ぶ方法もある】
いかがでしたでしょうか。

今回は、説明力を身に着けることで職場に適応していく方法をお伝えしました。しかしながら説明を理解できないのは、あなたの力不足が原因とは限りません。

場合によっては相手の理解力不足や環境から了解できない事態も出てきます。そのようなことが多い場合は、職場環境を見直した方がいいかもしれません。

カスタマイズ就業」という働き方を聞いたことがありますか?障害をどうカバーするかではなく、本来持つ強みとしてどう活かしていくかに重きを置いたスタイルです。

そのままのあなたでも説明がスムーズに伝わる環境、もしくは興味のあることで詳しく説明できる環境が他にあるかもしれません。

詳しくはSalad編集部までお問い合わせください。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。うつ病も併発していた時に説明に苦しんだ。