【体験談】在宅勤務も疲れることがある…疲労やストレス解消の対策は

在宅勤務は『楽』で、疲れることはないと誤解される

在宅勤務に奮闘する男性

障害特性や家庭の事情から在宅勤務を希望した

筆者は在宅勤務の仕事に就職してから半年が経ちました。それまでに勤めていたオフィスワークを辞め、在宅勤務に転向したいと考えたのは以下の理由があります。

ASD(自閉症スペクトラム)HSPの特性から、周囲の負の感情を受け取り過ぎ、ストレスをためてしまうことをなくしたい
・結婚をし妻が外で働いているため、通勤時間(通勤のための準備時間も含む)を家事に回したい

この2つの理由から、一年間就労移行支援事業所に通い在宅勤務の仕事に就くことができました。

参考:大人の「自閉スペクトラム症(ASD)」とは?特性の理解が大切!
参考:HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?その特徴や症状|心療内科・精神科|うつ病治療の新宿ストレスクリニック

関連記事:【体験談】就労移行支援での一年間~利用開始から、就職までの流れ

家にいるから、楽だろうと思われやすい

「在宅勤務」は確かに通勤がなく、職場内の対人関係も限定されます。しかし、だからと言って『楽な仕事』とはなりません。

在宅勤務と知人に話すと「楽そう」「自由でいいな」と言われます。ひどいときは「在宅なんて仕事とは言えないだろう」「そんな楽な人生でいいのか」と言われたことまであるのです。特に「仕事とは、我慢や苦しいことをしてお金をもらうためのもの」と考えている人からは良い印象を持たれなかった記憶があります。

在宅勤務も『楽』ではない。疲れる時もある

在宅勤務により疲れてしまった男性
在宅勤務に関して、このような偏見を持たれることもありました。

確かに在宅勤務になって心身への負担は軽くなりました。しかしそれはもともと障害特性による負担であって、それが軽減されただけなのです。ですから通勤の仕事と同様、在宅勤務でも疲れることや業務を進めていく上でストレスに感じることもあります。

今回は、在宅勤務に関わる『疲労』について
・在宅勤務だからこそ疲れること
・在宅勤務で起こる疲労やストレス解消法

についてお伝えしていきます。

在宅勤務によって疲れること

在宅勤務で思考がフリーズする男性

頭(脳)が疲れ、思考が固まることがある

筆者は、Saladでライティングの仕事をしています。もちろん筆者の言いたいことをただ並べているわけではなく、『企業からのメッセージ』として言葉を選んでいかなくてはなりません。したがって、意識的には「アナウンサーの『書く』版」として捉えています。

職場の方と相談しながら、
・どうすれば企業の良さが伝わるか
・どうすれば障害を持つ方が抱える問題解決につながるか

このようなことを意識しながら適切な言葉を選んでいきます。

スムーズに言葉が浮かぶ時もあれば、よく考えても言葉が出てこないこともあるのです。そのような状態の中でも、安定して記事を書いていくプレッシャーを常に感じています。これにより頭が疲れ、終業後疲労で何もできなくなるときもあるのです。

自分で打開しないといけないプレッシャーがある

もちろん、実際には筆者1人ですべて行うわけではありません。しかし、在宅勤務の作業は一人で行うことが多いです。そのため意識として「自分で打開しなければ」というプレッシャーを感じています。

通勤での勤務のように、他の方の仕事を手伝う、手伝ってもらうなどはありません。できなければ直接評価につながることが多いのです。そのため、時には明日の心配があることで疲れてしまうこともありました。

自宅にこもって仕事をしていると、表現しにくい疲労を感じる時がある

在宅勤務のため、原則勤務場所は自宅です。家で仕事ができるというより、『家に出勤した』という感覚で仕事に臨んでいます。そうして自分で緊張感を保つことや一日中家の中で仕事をしていることで、通勤スタイルとは違う疲れ方をするのです。

これは言葉では表現しづらい疲れ方なのですが、分かりやすい表現として『脳内のデトックスができない』ことで、どこか気疲れを感じるというケースがあります。

在宅勤務にはこのような疲れ方があります。しかし、在宅勤務だからこそ得られるやりがいやメリットも多くあるのです。何より、通勤スタイルのときと異なり「自分で解決できる疲労対策」でもあります。

これらの疲労やストレスを解消し、長く仕事を続けていくために筆者が工夫している解消法を紹介していきましょう。同じように在宅勤務をしていて、「疲れが取れないなあ…」と感じているときはぜひ参考にしていただけると幸いです。

在宅勤務の疲労やストレスを解消するために行った対策

在宅勤務中、リラックスして気分転換する男性

①終業後、知らない場所に散歩する

記事を書く仕事は、文章を書くことが得意な筆者でも負担のかかる作業です。雑巾絞りのようにずっとアウトプットし続けることで、何も考えられなくなってしまうこともありました。

これらの対策として、『何も考えない時間』を設けることにしました。筆者の場合、寝ていたリ何もしていないと、何かしら考え事をしてしまう質です。そのため、『散歩』という方法に辿り着きました。

特に知らない場所に行き歩くことで、見たことがない風景に意識を向けることができるため、思考のリフレッシュにつながりました。

②仕事以外に真剣に向き合うものを行う

在宅勤務を続けていく条件として、「オン・オフをしっかり持つこと」とあります。これは「仕事を意識する時間」と「仕事を意識せず、休める時間」を自分で決めないといけません。

筆者の場合オフィスワークとは違い、すぐ仕事ができる「誘惑」と向き合わなければなりません。先ほどもお話ししたように、筆者は何していないことで何も考えない状態になることができません。

そのような「オン・オフ」のスイッチに一役買ってくれているのが
・家事
・アート(絵を描く)

このようなことです。

仕事と同じくらい真剣に意識を向けられる物事に取り組むことで「オン・オフ」を区分けし、かつ仕事の疲れをリフレッシュしてくれる効果を感じています。

関連記事:テレワーク・在宅勤務の必須条件~準備に必要なもの3つ〜
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③体の疲れは、眠ることで解消させる

①と②で意識を切り替えることによって、「思考の疲れ」を解消させるよう工夫しています。

このほかにもちろん、体の疲れも感じます。体の疲れに関しては、疲れのサインに従って休むようにしています。しっかりと睡眠をとることで体の疲れも取り、心身の疲労を解消したうえで翌日に臨むように工夫しているのです。

楽ではないが、我慢することなく在宅勤務ができている

ストレス対策をしながら、スムーズに在宅勤務をする男性
このように、在宅勤務であっても疲れを感じることがあります。しかしながら筆者が感じるのは「嫌なことを我慢してやる」「できないことを無理してやる」ということがなくなったと感じています。

これにより、それまでグツグツと抱えていた悩みを感じることなく、達成感を持ちながら仕事を続けられています。

障害を持つ方へ。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします

障害を持ち、在宅勤務で自分の良さを活かしてみたいと感じている方はいませんか。気持ちはあるのに「スキルはどう身につけたらいい?」「どうやって仕事を見つければいいの?」など困ることもあるかもしれません。そのようなときはぜひこのサイト「Salad(サラダ)」までご相談ください。


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まとめ

在宅勤務について、呼びかけをする男性
いかがでしたでしょうか。

在宅勤務は疲れることもあります。しかし、これまでの職場のような「どうしようもない悩み」からは解放されています。おかげで自分の力を発揮しやすい環境で仕事ができています。

この記事でもって、少しでも在宅勤務に関心を持っていただけましたら幸いです。

【筆者紹介】
Salad編集部員。1980年生まれの男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。HSPの傾向も強い。子供のころから表現することが好きで、文章に関しては複数のブログを書くことや、詩集を出版した経験もある。テレワークでライティング業務を始めて6ヵ月が経過している。

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