「うつ」と「怠け」の境界線は?自分でわかる違いの見分け方を紹介

うつと怠けることの違いはどんなところ?

うつは、症状から怠けているように見えることがある

うつ病は、気分障害の一種でやる気や意欲が低下したり、疲れやすくなったりする精神疾患です。

客観的に見た場合、「やる気がない」「サボっている」と誤解されてしまうおそれがあります。この様な事態を防ぐためには、正しく症状を理解し周囲に伝えていかなければなりません。

それでは、「うつ」と「怠け」の違いはどのようなところにあるのでしょうか。

参照:うつ病|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省

【うつか、怠けか】この場合は『うつ』

職場を考えると、体の具合に影響する

職場のことを考えると「体温が上がって高熱を発する」、「めまいや吐き気を催す」場合は「うつ」である可能性が高いです。

また、仕事以外の時間でも職場のことをずっと考えてしまう場合は、危険な状態です。「考えたくないのに頭から離れられない」という状態です。

上司や同僚が怖い

上司や同僚など、職場に関わる人に恐怖感を持つようになったら「うつ」の可能性が高いです。人と関わるとき、手や体の震えに現れる場合も同様です。

ひどくなると、「職場に近づく」「出勤の時間が近づく」など少しでも仕事を連想する物事でも恐怖を感じる場合があります。

服装や道具の準備をすると、体に違和感がある

出勤前に自宅でスーツを着る、その他職場に持っていくものの支度がスムーズにいかないことはありませんか?また、体が支度を拒否していることはありませんか?そのような症状がある場合、「うつ」である可能性が高いです。

仕事どころか、遊びなどのリフレッシュもしたくない

休日にリフレッシュはできていますか?休みの日でも遊ぶ気力もなく、眠っているだけの状態で何も気力が涌かない場合、「うつ」を疑って診察を受けることをお勧めします。

【参考】この場合は『怠け』

※あくまでも一般的な特徴です。不調を感じたら診察を受けましょう。

勤務時間以外に、仕事を考えないことができる

仕事以外の時間で、仕事から意識を離れられる場合は「うつではない」可能性が高いです。

うつ病を発症している場合は、自分の意思で意識を切り替えることができません。長期休養に入りしばらく経たないと、仕事のことが頭から離れないからです。

上司や同僚に怒りや不満を感じる

上司や同僚に対して、「不満」や「怒り」を感じていませんか?「あいつは生意気だ!」「こっちのことを何もわかっていない!」など、他者に対して不満や怒りを感じられる場合、「うつではない」可能性が高いです。

うつ病を発症していると、特に「怒り」の感情が出にくくなります。反対に、何に関しても自分を責めてしまう状態になりやすいのです。

服装や道具の準備をするのが面倒くさいと感じられる

朝の支度が「面倒くさい」と感じていますか?これだけでは判断は難しいですが、「面倒くさい」と意識することができるなら、「うつではない」かもしれません。

うつ病を発症している場合、職場への意欲が頭ではなく体や行動に現れることが多いからです。

仕事のないときは、遊びで解消している

休日に遊びに行くなどリフレッシュできる場合は、「うつではない」可能性が高いです。

うつ病の場合は、遊ぶ意欲すらありません。「何もしたくない、何も考えたくない」状態が続きます。

うつと怠けの境界線は「感情エネルギー」の有無

「うつ」と「怠け(うつではない)」状態の違いをご紹介しました。もちろんこれは一例で、該当しない場合もあります。しかし、「うつ」と「うつではない」境界線は、感情エネルギーがあるか、ないかの違いです。

うつ病を発症している場合、このような怒り、悲しみ、喜びなどの感情表現が鈍くなります。特に、「怒り」に関しては大きく現れますので、参考としてください。

不安を感じた場合は、医療機関に行こう

うつ病の症状は通常の疲労と似ているケースがあります。特にこれまでに発症の経験がなかった方ですと、「ちょっと疲れているだけだろう」と油断しやすいです。

こちらの記事「『疲労』と『うつ』の違いは?見分け方、疲れがひどい時の対処法は?」を参考にして、早めの対処が必要です。

上記の「うつではない」ケースだとしても、少しでも不安を感じたら医療機関の診察を受けましょう。「うつではない」という診断を受けて確認していくことも大切です。

関連記事:うつ病にならないための予防策は!?再発防止にも効果的な方法を紹介

まとめ

いかがでしたでしょうか。

うつ病患者には「頑張れ」と言ってはいけない、ということが一時期話題になりました。現在ではそれも浸透して言葉をかけることが少なくなりました。

仮にうつではなく「怠け」だとしても、周囲はうつである可能性を考えて言い出せない現状もあります。

ですからうつ病かどうかの判断は、自分自身で感じなくてはなりません。この記事を参考にして、早めの対処を心がけましょう。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。30歳の時に職場のストレスが原因でうつ病を発症。その際、疲労や精神状態の異変に気づきながらも半年以上我慢してしまい、悪化してしまった。4年間のリハビリの末、社会復帰している。

昨年一年間就労移行支援事業所の訓練を受け、強みを活かす就職を実現させている。

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