精神障害・発達障害の特性上、疲れやすい
あらゆる状況が重なって、ストレスをためやすい
精神障害・発達障害を持っていると、仕事でも私生活でも、何かとストレスがたまります。障害を持たない多くの方とは異なり、様々なことに困難を感じます。そのため、自分でも気付かない間に疲れていた、という方もいるのではないでしょうか。
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適度な睡眠や休息を取ることも難しい
また、精神障害を持つ方の中には、睡眠薬を服用して就寝している方がいます。さらに精神安定剤などを服用して心身を整えている方が多いです。医師の処方された薬を服用し、精神的なストレスを緩和する対処を取っている方も多いのではないでしょうか。
しかし薬のサポートがあるとはいえ、疲労を解消できないこともあります。よく眠れず、翌朝動けないほど辛い思いをされている方もいるのではないでしょうか。
結果、体調を崩すリスクが高い
よって疲れやすく、回復できる力がないケースが多いです。結果体調を崩すリスクが高いです。よって職場を辞めてしまう方や、長期休養に入る方が多いです。
関連記事:精神障害を持つ方の、仕事が続かない辛い悩みとその解消法とは?
疲れやすい体を解消したい!
このような苦労を何とか解消したい!と対処法を探している方に、筆者が行っている「自分でもできる健康管理の工夫」をご紹介します。
健康管理と言っても簡単にできるものですから、ぜひ試してみてください。
【精神障害・発達障害】疲れやすい理由
体と精神の疲れ方の差が激しい
最も多いのは「精神は疲れているけれど、体は疲れていない」という状態です。
こういうときにどうなるのかといいますと、
〇就寝時、体の緊張感が抜けない。
〇「疲れた」と感じているのに、眠れない。
ということになりやすく、よい睡眠ができないのです。
よって翌朝に疲労を引きずってしまい、疲れやすい体になってしまいます。
気圧の変化や過敏な感覚に疲労を感じやすい
精神障害・発達障害を持っていると、気圧の変化や感覚過敏の影響でストレスがたまりやすいです。気圧が下がると疲れやすい、ざわざわした音を聞くと疲れやすいなど「疲れる要因」が多いです。
また、この疲労に関して当事者でない方からの理解を得にくいということも、ストレスになってしまいがちです。
自覚している疲労と実際の疲労が異なることがある
精神障害や発達障害を持つ方は、自分の体調以上に集中できてしまうことがあります。また、「自分で自覚している疲労」と「実際の疲労」にギャップがあることが多いです。自分では大丈夫だと思っていても、翌日実際の疲労に気づいて寝込んでしまった・・というケースも少なくありません。
これらの理由から疲れをためやすく、体調を崩しやすいです。精神障害や発達障害を持つ方が長く働くためには、疲労対策は必須です。
今回は筆者が継続している健康管理の工夫をご紹介します。ご紹介する中で興味のあるものがありましたら、ぜひトライしてみてください。
【体験談】自分でできる、健康管理の工夫
適度な運動を行う
「疲労対策なのにどうして運動?余計に疲れるのでは?」と感じましたか?先ほど触れたように気を張り過ぎることが多いため、精神だけ疲労していることが多いのです。
疲労のバランスを調整するために、適度な運動を行います。ウォーキングの日もあれば、ランニングの日もあります。その日の体調に合わせて運動をすることで、疲労のバランスを整え良い睡眠になる工夫をしています。
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リンパ周りのストレッチ、マッサージを行う
疲労は体内の老廃物がたまることから起こります。これを防ぐためにストレッチやマッサージを行います。人によって疲れがたまりやすいポイントは異なります。
筆者の場合は、
〇首の付け根
〇脇、肩甲骨周り
〇膝裏
〇ふくらはぎ
〇足裏(特に親指の付け根。脳の反射区と言われている)
をほぐすことで、体の循環を促進し、疲れをためない工夫をしています。
気圧低下で頭痛を感じたら、耳をマッサージする
気圧の変化で頭痛や不調に悩む方は多いのではないでしょうか。筆者の場合、対策として耳のマッサージを行っています。
耳に凝りがあることが多く、そのようなときに頭痛を感じるからです。これにより気圧での不調は軽減されています。
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頭のアイシングをする
現在もそうですが、デスクワークは「脳」が資本です。精神的な不調が頭の疲れから来るものが多かったため、仕事を終えたら氷枕などでアイシングをしています。
毎朝起きたときの体調を記録する
朝起きた時にどのような感覚であったかを毎日手帳に記録しています。参考程度ですが、自分の精神状態を把握するために、見た夢も覚えていたら記録するようにしています。
これにより週間・月間・年間での疲労パターンが見えてくることがありました。翌年以降、事前に準備することができるため、不調になっても最小限に抑えることができました。
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おわりに
いかがでしたでしょうか。
疲れるポイントは人それぞれ異なるため、今回ご紹介した方法が必ずしも効果的かは分かりません。
しかし大切なのは、どのような方にも必ず「疲れやすいポイント」や「固定の疲労パターン」があります。これを把握して自分でも対処をすることで、より健康的に生活できるのではないでしょうか。
【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。気圧変化や周囲の人の感情の影響で体調を崩しやすい。一度うつを発症してからは、健康管理に注意をしている。