HSPは「疎外感」や「被害妄想」に悩みやすい?原因と対処法を紹介

特に理由がないのに、疎外感がある…

共感性が高過ぎて、自分をおろそかにしやすい

HSPは「Highly Sensitive Person」の略称で、「とても繊細な人」と言う意味の心理用語です。あくまでも病気や障害という位置づけではなく、「性格や気質」を表す用語として使用されています。

特性には繊細さ、緻密さをはじめ、共感性の高さなどがあります。この「共感性の高さ」は、他人の気持ちに寄り添えるメリットの反面、「他人のことばかり考えて自分の存在をおろそかにしてしまう」デメリットも存在するのです。

他人軸で動いていたら、いつの間にか孤立している

人のために動くわけだから、孤立することはない、と考える方もいるかもしれません。しかし常に他人軸で動いていると、自然と孤立してしまっていることがあります。

嫌われているわけでも、迷惑をかけているわけでもありません。それでも、周囲との距離を感じて苦しんだこともあったのではないでしょうか。「嫌われているのかも」という気持ちにさえなるときがあるほどです。

ではなぜ、このような疎外感や被害妄想を感じやすいのでしょうか。

疎外感、被害妄想を感じやすい原因

特性上、傍観者になりやすい

HSPを持つ方は、周囲の輪や集団から少し距離を置くことがあります。これは刺激をさけるためであったり、全体が見えないと不安になったりするなど、原因は様々です。

見た目は同じ輪の中にいる場合でも、精神的に離れたところから物を見る「傍観者」になりやすいことがあります。

このポジションでいると、時にふと「疎外感」を受ける可能性があります。

様々な人の感情に混乱しやすい

HSPを持つ方は、「感情移入」しやすいことが特徴です。刺激的な行動・心情を不快に感じることが多く、これを避けるためにセンサーを働かせてしまいます。

不快な心情を避けるために感知しようとするのですが、反対に拾いやすくなってしまうのです。

様々な怒りや不満など「負の感情」を受けすぎて、まるで自分が対象になっているような「被害妄想」に陥りやすくなるのです。

関連記事:【体験談】HSPの「人の気持ちへの敏感さ」とは?『第六感』なの?

刺激に敏感なため、他者との関わりを避けてしまう

人の気持ちに触れることを怖れるケースがあります。刺激を避け続けた結果、いつの間にかみんなとは(精神的に)離れた場所にいた、ということはありませんでしたか?

また、嫌われまいと周囲の方全員と「バランスを取ろう」とする傾向もあります。「誰にも傾かず、適切な距離」を求めた結果、誰とも関わらない位置にいたというケースを招きがちです。

関連記事:【HSP】人に嫌われるのが怖くて気にしすぎてしまう理由、改善法

孤立とは違う「存在感のなさ」に悩みやすい

これらのケースの「疎外感」の場合、実際に周囲に迷惑をかけて煙たがられているということは少ないのではないでしょうか。

反対に、「迷惑をかけてはいけない…迷惑をかけてはいけない…」と気にしすぎ、「無害な空気」になっていませんか?こうなると、周りからは「透明で見えないくらい」に存在感がなくなってしまいます。

この状態だと、「辛くて悩んでいても周囲が気づきにくい」などのデメリットが出てきます。「周囲のためにあれこれ考えているのに、人は自分のために動かない」というジレンマに襲われてしまうのです。

上記の理由から距離やバランスを意識しすぎてしまい、結果的に孤立しているのと同じ状態になっては、心身のバランスを崩しやすくなります。

ですから疎外感や被害妄想を感じたら、自分の精神状態を見直すよう対処していかなければなりません。

疎外感や被害妄想を感じたときの対処法

「他人勝手」にならないようにする

世間にはよく「自分勝手になるな。人のことを考えなさい」と教えられます。どんな方でも、一度は言われてきた言葉なのではないでしょうか。もしかしたら、ずっと心の中で念じ続けている言葉だ、という方もいるかもしれません。

しかし、これはあくまで「自分の要望を押し付ける人が多いから」という前提にある言葉です。

HSPを持つ方は、この反対であることが多いのです。要は、「他人勝手になりやすい」のです。

実は他己中心的に考えた行動も、周囲には自己中心的考えた行動と同様に映るケースもあります。

対人関係において、「自分と他者のどちらかをおろそかにすると、何らかの支障をきたす」と覚えておきましょう。

情報を遮断する機会を設ける

ストレスや疲労を感じていると、考え方もネガティブになりやすいです。HSPで、人に囲まれているだけでも疲れてしまう「生きづらさ」を持つ方もいるのではないでしょうか。

ですから対処として、一人の時間を設けるなどの、周囲からの情報を遮断する機会を作るようにしましょう。

自宅で自分の部屋にいるとき、仕事中の休憩時間でも構いません。一人でいるときは、他に誰もいないため「自分について」考えやすくなるという点でも効果的です。

直接の対話以外の方法から、コミュニケーションを取ってみる

人と対面することに疲れてしまうときは、メールやメモなど別の方法でコミュニケーションをとっていきましょう。苦手なタイプの人とは、このような連絡のみにとどめる方法も効果的です。

また中には、あなたが周囲の事情で動き過ぎていることで、他者が心配するケースもあります。「無理をしていないかな…」「そこまで自分を犠牲にしなくても…」と辛い思いをさせることもあるのです。

ですから他者から受ける刺激を避け、自分の身を守ることも「周囲のため」の行動であると覚えておいてください。

定期的に相談するなど、自分のイメージと擦り合わせる機会をお願いする

周囲と距離を置いていると、考え方や見解がずれてきます。人は関係の薄い人、知らない人ほど悪いイメージを持ちやすいです。被害妄想なども、この距離感から来ている可能性があります。

ですから対処として、定期的に上司や周囲の方とコミュニケーションを取る機会をお願いしてみましょう。

考え方などを擦り合わせることで、「そういうことだったのか。それなら安心だ」と不安解消につながります。

人の刺激や心情に耐えられないときは、テレワークがおすすめ

しかしながら、周囲からの情報を自分の意志で遮断することは簡単なことではありません。環境によっては、対処のしようがないケースも考えられます。

「気にするものがなければ、もっと力を出せるのに…」と悩んでいませんか?そのようなときは、カスタマイズ就業で、「テレワーク」にトライしてみる方法もあります。

テレワークはオフィスとは離れた自宅などで、通信技術を用いてやり取りをする働き方です。周囲の表情や心情など、仕事に必要なやり取り以外に気を取られることもありません。成長したい意思があれば、活躍するチャンスは大いにあります。

詳しくは、Salad編集部までお問い合わせください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

HSPの悩みを相談すると「気にしすぎだ。周りはそうは思っていない。だから気にするな。」と返されやすいです。それでも気になってしまうからこそ悩むことを理解されず、辛い思いをしたこともあるのではないでしょうか。

もし、自分を大切にする方法がつかめない時は、目の前に「自分の分身」がいることを想定してみましょう。他人にはしてはいけないと思っていることを、自分には向けていませんか?傷つけることや苦しめる相手は、自分でも他者でもあってはいけません。

そのような意識を持って少しずつ、「他人勝手」から卒業していきましょう。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受ける。HSPの特徴にも多く該当し、ストレスの原因はむしろHSPの特性からによるものの方が多い。現在はテレワークでもって、周囲の感情を意識することなく仕事に取り組むことができている。

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