HSPは感受性が強い?他人の痛みによる影響、対処法についての体験談

HSPは、感受性が強い特徴がある

HSPの、繊細な心のイメージ

HSPの特徴に、感受性の強さがある

HSPとは、『とても繊細な気質を持つ人』を意味する心理学用語です。特徴の一つとして、感受性の強さがあります。これは不調やストレスの原因になりやすいなどの一面もありますが、疾患や障害とは異なり「気質」を表すものです。HSPかどうかを診断する方法は、簡単な質問に答える形式の診断テストによって知ることができます。

参考:HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?その特徴や症状|心療内科・精神科|うつ病治療の新宿ストレスクリニック
参考: HSP診断テスト – 選ぶだけの簡単セルフチェック

感受性が強いゆえに、他人の痛みで苦しむことがある

感受性が強い影響で苦しむ男性
さて筆者もまた、このHSPの気質が非常に強いです(上記参考リンクのチェックテストの結果は『114、非常に強い』)。そのため、小さいころから感受性が強すぎるゆえに、他人の痛みに苦しむことがあります。

人の痛みが分かる。良く言えば、そうなのかもしれません。しかし分かり過ぎることで自分自身まで支障をきたしてしまうほど、ひどくダメージを受けてしまうこともあるのです。

今回はそのような『HSPと他人の痛みの関係』について、筆者の体験をもとに紹介していきましょう。

参考:敏感すぎて疲れてしまう人~HSP(High Sensitive Person)|日比谷 有楽町の心療内科 精神科 パークサイド日比谷クリニック

関連記事:【体験談】HSPで生きづらい特徴、仕事や私生活で向いてる特徴は?

【体験談】他人の痛みによって起きる影響

他人の痛みに直面しめまいを起こしている、HSPの男性

自分のことのように状況を想像してしまう

他人がこれから感じるであろう痛みを想像してしまうことで、具合が悪くなることがあります。まるで自分が当事者のように、その場面に直面する感覚になるのです。これは『もらい泣き』ならぬ『もらい痛み』と表現しても良いかもしれません。実際の痛みのみではなく、そこに不安や受けるであろう感情まで加わります。

事例を一つ紹介しましょう。あるとき、筆者の家族が病気で手術をすることがありました。医師から外科手術でもって、『お腹を~センチほど切る』『病気の原因となるものを取り除く』など工程の説明を受けたのです。筆者は話の途中で、目の前が白くなり気絶寸前の状態になってしまいました。実際に手術されている状況を想像してしまったからです。

筆者は過去に、持病の手術でこの話よりも大きくお腹を切った経験がありました。そんなことも関係なく、自分の中で家族の痛みが膨らんでいったのです。手術は無事に終わりましたが、術後切除したものを確認するか医師から聞かれました。もちろん、お断りしています。

自分が受けた痛みと重ねて想像してしまう

心の痛みや悩みに関する話を聞いたときなど、自分の痛みを照らし合わせて想像してしまうこともあるのです。

筆者は過去に『女性同士のドロドロした感情や人間関係』に苦しんで、うつ病を発症したことがあります。少しでもこの記憶に関わるキーワードを聞くと、具合が悪くなることがあります。例えば『女性』『ドロドロした感情』『複雑な人間関係』のいずれかのみでもキーワードが当てはまった話を聞いた場合、具合が悪くなることがあるのです。

状況としては先ほどのように目の前が白くなってくるか、胸が苦しくなり息が詰まる感覚になるパターンが多いです。このように、他人の不幸も自分の不幸のようにとらえてしまうときがあります。

参考:ストレスため込む「HSP」は“ものすごくよく分かる”から苦労する |ビジネス+IT

他人の「怒」「哀」の感情を受けるのが苦手

喜怒哀楽の感情のうち、『怒』と『哀』の感情を受けることが苦手なことがあります。理由はポジティブな感情と比べて、刺激や攻撃性が強いケースが多いからです。また、喜びなどは本人もコントロールしやすい感情ですが、ネガティブなケースは『我慢しきれなくて』現れていることが多いことがあります。この感情は、自分に向けられたものかどうかは関係ありません。『存在』自体が苦手なのです

この悩みに関しては『あなたに向かってしているわけではないのだから、気にしなければよい』と言われることが多く、理解されにくいことでも苦労しています。

刺激を避けるあまり、自己表現しにくい困難を感じる

刺激を避けるあまり、敬遠されてしまった男性
国や文化にもよりますが、HSPは5人に1人の割合で存在すると考えられています。実際には、上記のような状況があっても気にならない人たちのほうが多いわけです。そのため、職場の意思疎通などで『怒』や『哀』と受け取れる表現を求められたこともありました。しかし、

・そもそも他人の痛みに敏感であるため、相手にはかすり傷ひとつも与えたくない(自分も受け止めてしまうから)
・自分が不快になる感情を出すことに罪悪感を持つ

これらの事情により、上手く自己表現ができないことがありました。このようなことで周囲から「何を考えているか分からない」と敬遠されていたこともあったのです。

関連記事:【HSP体験談】他人の感情の影響で優柔不断に…適度な距離の保ち方

感受性の強さや他人の痛みとの向き合い方は?

HSPの感受性を活かして障害者アートに励む男性

進んで刺激のある場面に直面することは避ける

対処として、『シャットアウトできる痛みや感情に関しては避ける』『刺激のない情報を選ぶ』ように心がけています。例えば、

・TVのニュースは見ず、インターネットで見たいニュースを選んで見るようにする
→刺激のない、耐えられるニュースを自分で選ぶことができる
・感情が強く現れるTV番組やイベントに行かない
→討論やお互いの不満を言い合う番組や動画、関連のイベントなどを見ないようにする

このような対処を行って、受けるダメージを最小限に保つようにしています。

情報整理をする時間を保つ

強い刺激を受けた場合でも、その後一人でじっくりと整理する時間や環境を設けることで回復させるようにしています。詳しくは「こちらの記事」でも説明していますので、併せてチェックしてみてください。

関連記事:HSPは情報過多でパンクしやすい…パニック障害のリスクにも注意!

活かし方を考える

感受性の強さは、何も悪いことだけではない』と発想の転換をするよう心掛けました。実際に相手の気持ちに沿った行動ができることや、感受性の強さからなるアイディアなど、良い面も見えてきています。

関連記事:HSPはクリエイティブかも!?ユーモアな発想の活かし方と注意点3つ

刺激や他人の痛みを受ける場面が少ない職場を選ぶ

やはりオフィスワークの場合、人との関わりの中でどうしてもネガティブ感情を目にすることがありました。これによりうつ症状を起こすほど具合が悪くなることもあったのです。そのため、自分にとって刺激の少ない働き方を探すよう取り組みました。

そうして自分にマッチした働き方として辿り着いたのが、今の『テレワーク』の仕事です。普段は自宅で仕事をしているので、他人の痛みを受ける機会も少ないです。情報のやり取りもチャットなどで行っているため、本当に仕事に必要な情報のみに限定して進めることができています。

詳しくはこちらの記事「【体験談】HSPは『心の声』に敏感?騒音対策でテレワーク転向へ!」でお伝えしています。心当たりがあれば、併せてチェックしてみましょう。

まとめ

記事を書いている男性
いかがでしたでしょうか。

「人の痛みが分からない」ことで様々な問題がメディアで取り上げられています。筆者も辛さゆえ「こんなに辛いなら、むしろ痛みが分からない方が良いのでは」と悩むときもありました。しかし、他人の痛みが分かるからこそ人と穏やかに接することが出ている一面も感じているのです。

今後もHSPの気質と上手く向き合いながら、活かし方について考えていこうと取り組んでいます。

【筆者紹介】
Salad編集部員。1980年生まれの男性。ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けており、かつHSPの気質も強い。過去の職場では、他人の負の感情の影響でオーラのような暗いものが見える時期があった。

この記事をシェアしましょう!