仕事はやりたくないことばかりで、やる気が続かない
生活のために、仕事はしていたい
発達障害を持っていると、仕事において様々な苦労をすることがあります。
・周囲とうまくコミュニケーションが取れない
・上司の指示の意味が分からない・覚えられない
・何度も同じミスをしてしまう
・苦手なことばかりで、精神的に辛い
これら以外にも、様々な困難に直面することがあるでしょう。どうしても得手不得手のムラが激しいために、できない部分ばかりが目立ってしまうことで怒られてばかり…。このような状態で、
・仕事をしたくないけれど、仕方なくやっている
・認められるために、限界以上に頑張ろうとする
・仕事をしていくたびに、どんどん自信がなくなっていく
このような悩みを持っている方がいるかもしれません。
参考:職場での知恵と工夫|発達障害を生き抜くために – 大人の発達障害|NHK福祉ポータル ハートネット
参考:発達障害を理解する:発達障害とは – 発達障害情報・支援センター
仕事を楽しんで続けたい!
生活していくために、仕事は続けたいですよね。そこで今回は、『仕事を楽しむコツ』について紹介していきます。
まずは「仕事が楽しくない」と感じやすい原因を見ていきましょう。
参考:障害者枠で契約社員として働くADHD男性の苦悩 | ボクらは「貧困強制社会」を生きている | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
仕事を「楽しくない」と感じやすい原因
自分の行っていることが、企業のためになっていない
もちろん、業務を企業の決まり通りしっかり行っていることが前提です。作業上は全く問題がないのですから、企業にマイナスになっていることはないはずです。…そう頭では理解していても、自分自身で効果や影響を実感できないことはありませんか?
『毎日同じことの繰り返しで、これが何のためになっているのかな…』『一生懸命やっても何も褒められない・評価されないから、こんな仕事なくてもいいのかなって思う』このような悩みを抱えながら続けている方もいるかもしれません。
「できない」ことばかり意識してしまう
仕事の中で、『できないことを頑張って克服しよう!』という風潮はありませんか?どんな人でもできないこと・苦手なことはあります。にも関わらず、自分ばかりどうしてできないことばかりに直面しなくてはいけないのだろう…と空しくなるケースがあるのです。
また、自分ばかりできないことに取り組むのは『自分は能力が低い人間だから』と錯覚してしまうおそれもあります。
頑張っても活躍できない…そう考えながら仕事を続けることは楽しくないばかりか、ストレスになる場合もあるでしょう。
関連記事:【発達障害】苦手克服を求める職場とは?頑張りすぎると適応障害に
自分でなくてもできる仕事と感じ、空しくなってしまう
障害者雇用の場合、『この仕事、自分でなくてもできるよな…』と感じてしまうかもしれません。これは企業が障害者雇用にどんな仕事を任せたらよいか分からず、確実に任せられることとして『大多数の方ができること』を業務とするケースがあるからです。
このような業務を受けた場合、『障害者雇用のために、無理やり設けた仕事』と感じてしまうこともあるかもしれません。『自分のいる意味は何だろう…』と空しさを抱えたまま続けていることで、心身に常に負担がかかっていることもあるのです。
このような状態では、障害を持たない方と比較して負担がかかっていることもあります。ですから『楽しく仕事をする』というのは、職場定着にとっても重要なことなのです。
では、仕事を楽しむコツを見ていきましょう。
仕事を楽しむコツ
自分で課題や目的を作っていく
仕事をしていく上で、自分の業務内での課題や目的を作っていくよう心掛けましょう。『会社の利益を上げる』のような大きな目標でなくても構いません。『今日はチェック20件を目標にしよう』『前回はミスが5件あったから、2件以内に抑えるように注意しよう』のような仕事のテーマを考えることがポイントです。
自分の中で「ミッションをクリアできている達成感」「成長できている実感」を持ちやすくなっていきます。
関連記事:【発達障害】OKRのヒント。仕事の進め方、目標設定に関する体験談
関連記事:【発達障害】適切な自己表現をアサーショントレーニングで習得しよう
できないことを明確にし、職場に伝える
苦手なこと・できないことについて、職場が気づいていない部分があるかもしれません。ナビゲーションブックなどを活用して、自分が苦手な部分を正確に伝えていきましょう。ここでポイントなのは、
・『できない』と『やりたくない』を混同させない
・苦手なことを補える『得意なこと』も併せて伝える
この2点に注意して伝えるようにしましょう。あくまでも、「苦手なことを他の誰かが担ってくれている」という意識だけは忘れないよう心掛けてくださいね。
関連記事:面接で企業に伝える「自分の障害について」作成ポイント4つ
自分で改善できることを、職場に提案してみる
行っていることに『自分らしさ』を感じないと、空しくなってきますよね。ですから行っている業務について、『自分ならどう改善できるか』アイディアを出してみましょう。上司に提案して了承を得れば、『自分だからできるんだ』という意識が強まります。ここで注意することは、
・独断で行わない。作業状況を上司と共有する
・自分の業務の中で改善できることに限定する
・提案するときには①改善したいこと②改善したい理由(今起きている課題や問題、不満)③改善するための方法④改善することでどんな効果が期待されるか のポイントを踏まえて伝えるようにする
この点に注意して提案するように工夫してみましょう。
それでも仕事を楽しめない時は、職場環境を見直してみよう
今回は「仕事を楽しむコツ」について紹介してきました。しかしどんなに工夫しても改善できないと感じていたら、職場環境を見直すチャンスかもしれません。
そのヒントとなるワードの一つが「カスタマイズ就業」です。これは障害を持つ方の強みを活かし、企業に仕事内容を提案するワークスタイルになります。就職の際に『~業務をしなさい』と決まっているのではなく、『自分、こんな仕事ができます!』という提案に合う企業を探すということです。
自分で決めたことで仕事を進められることで、やりがいや達成感も得られる可能性が高まります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
懸命に頑張って就職した企業だから、しっかりと自分の役割を見つけて頑張りたい。そう意識している方は多いのではないでしょうか。仕事から生きがいを見つけたいということもあるでしょう。そこに『誰でもいい仕事』『無理ばかり強いられる仕事』という意識が強まってしまうと、生き生きと働くことも難しくなります。
楽しくない状況を我慢して、耐え続けることは良いことではありません。しかし、楽しむために自分で工夫をしていく姿勢は大切なことです。自分の生活の大半が『仕事』になります。その大半を豊かなものとするために、この記事がきっかけになれれば幸いです。