発達障害を持つ夫と喧嘩してしまった・・円満な夫婦生活の方法は?

発達障害は、周囲はその特性を理解しにくい

発達障害を持つ方が社会で活躍するサポートは整ってきている

発達障害が世間でも浸透し、関連の書籍や資料が多く見られるようになりました。法律も整備され、社会で活躍する機会が増えました。職場でもスムーズに仕事を行えるよう、障害を持つ方への配慮も行うことが義務付けられています。

コミュニケーションの問題で、意思の疎通が難しいことがある

しかしどんなに配慮を受けていても、障害の特性上コミュニケーションで苦労している方が多いです。相手の意図をうまく読み取れない、言われたことをよく忘れてしまう・・など、当事者でないと理解しにくい辛さを感じやすいです。

コミュニケーションのすれ違いで、夫婦間で喧嘩を招くことも

このコミュニケーションが苦手なことにより、夫婦間でも苦労をする場合があります。一緒に暮らすと、相手の見えてくる生活のくせや特徴が多くなります。そのため、相手の不満を買うなどしてお互いの意思の疎通が図れず、喧嘩になることもあるのではないでしょうか。

今回は発達障害を持つ夫と円満に夫婦関係を保って生活していく方法をご紹介します。まずは「相手である夫がなぜ不満に感じているのか」よくあるケースをご紹介していきます。

発達障害を持つ夫が、不満に感じやすいケース

自分を認めてもらえない・受け入れてもらえていないと感じるとき

発達障害を持つ方は、障害を持たない方(世間でいう「健常者」)に対して何らかの劣等感を持っている場合があります。厳密にいうと、「自分より優れている」と無意識のうちに見てしまうのです。

これにより、「自分があなたを受け入れない・認めないことがあっても、あなたには自分を受け入れてほしい」という状態になります。

端から見れば「わがまま」なのですが、本人は「同じ条件」だと感じていないので、あなたにばかり要求してしまう形を取ってしまうときがあります。

想定した物事通りに周囲が進まなかったとき

発達障害を持つ方の中には、決められたパターンや形式でないとストレスを感じてしまう場合があります。「靴は左から履かなくてはならない」「お湯を沸かすときは、湯気が見えてから火を止める」などのこだわりがあります。障害を持たない方からすると「別にそこまでこだわらなくても・・」と感じることが多いのではないでしょうか。

さらに、「白黒思考」という極端な思考もある場合、「決めた通りにできないなら、やらない」となりがちです。こうなると、家庭での役割についてなどで喧嘩になりやすいです。

これには、その想定通りでないと「うまくいかないのではないか」という強い不安が関わっています。

不安や緊張が強くて、相手の心情を見る余裕がないとき

発達障害を持つ方の中には、相手の表情や言葉で表現されない心情を汲み取るのが苦手です。ただし、自分で特性を理解している場合、自分で意識して理解しようとする方もいます。

しかし、この作業には他の方以上に労力を使います。ですから心身に疲労を感じているときは気を配りにくくなり、「言われないと分からない」パターンになりがちです。

このようなときですと、何気ない言葉でも「辛いことを分かってもらえない」ということで不満を持たれてしまうことがあります。

相手の意図が見えないとき

発達障害を持つ方の中には、曖昧な状態、明確になっていない状態に耐えられない方がいます。

自分に関わることで分からないことが少しでもあると、それだけで不安になってしまうのです。この不安が大きくなると精神状態が不安定になり、あなたの話を聞き入れられなくなります。このようなときに「分からないのは当たり前でしょ!」など指摘などをしてしまうと、喧嘩になることがあります。

このように、発達障害を持つ方は他の方とは違うところでストレスや辛さを感じています。あなたの旦那さんに該当するところはありましたか?次は、夫婦円満の方法をお伝えします。

発達障害を持つ夫と円満な夫婦生活をする方法

夫婦関係に優劣はなく、信頼していることを伝える

あなたと旦那さんに優劣はなく、同じ立場でいることを伝えてあげましょう。精神状態が不安定になると劣等感が強まりやすいです。旦那さんをみてひどく自分を責めていたり、「辛いのかな・・」と感じたりする時はそのたび伝えてあげることが大切です。

これを繰り返していくたびに、旦那さんも「あなたが信頼してくれている」と感じてもらえるようになります。

受け入れられるもの、受け入れられないものを明らかにする

決まり通りに行わないとストレスを感じやすいとお伝えしました。しかし、価値観が違うわけですから、全て旦那さんのペースで行うことも難しいです。何より、対等な関係ではありません。

ですから、旦那さんにこだわりやルーティーンがある場合は、あなたが「受け入れられるもの」「受け入れられないもの」を明確にしていきましょう。さらに受け入れられないものに関しては別の方法を伝えて安心させることができれば、不安も解消されます。

辛い時は、辛い心情を表現して相手を頼ってもよい

発達障害を持つ方に劣等感を持つ方が多いとお伝えしました。そのため、旦那さんは辛いことを見せたり訴えたりしても「あなたは聞いてくれる」と甘えてしまっている可能性があります。ですからあなたが辛い時は素直に「辛い」と表現して、旦那さんに頼ってもよいのです。この「頼る」ことも、信頼の一つです。

できる限り視覚情報で情報を共有する

発達障害の特性上、口頭での情報だと忘れてしまったり、違った解釈をしてしまったりするケースがあります。もっともこのすれ違いを少なくする方法は情報の「視覚化」です。お互いの予定やお願いしたいことなどを見える形で共有することで、旦那さんの不安が軽減されます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

発達障害を持つ方とともに暮らすことで、これまでにない苦労や疑問、困難を感じているのではないでしょうか。しかし、相手を安心させることができれば、障害を持たない方よりもあなたを大切にしてくれることもあります。

理解するのは大変かもしれませんが、時間をかけてお互いを理解し合っていきましょう。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。昨年障害を持っていない妻と結婚。喧嘩はないが、不安が多い性格ゆえ苦労させてしまうことがある。