地方の仕事は、都市部と比べて賃金が低い問題がある
1)各都道府県によって、規定の最低賃金額が異なる
あなたは「最低賃金」という言葉を聞いたことがありますか?各都道府県に指定された、一時間ごとの賃金の最低額を指定したものです。
この最低賃金、各地方で金額差があることをご存知でしょうか?厚生労働省が発表している、平成30年度の最低賃金をもとに一部をご紹介します。
【各地方の最低賃金額 一部抜粋(時給換算)】
全国平均額 874円
〇北海道 835円
〇新潟県 803円
〇東京都 985円
〇大阪府 936円
〇鹿児島県 761円
〇沖縄県 762円
このように都心と地方で、最大で2百円以上の金額差があります。下記の参照に全国各地の最低賃金が表示されていますので、参考としてください。
さて、この最低賃金の差が、一か月の給料にどれだけ影響が出ているのでしょうか?事例を挙げて分かりやすく説明します。
例【月20日、5時間 働いた場合】
東京都ですと「9万8千5百円(98,500円)」、
北海道ですと「8万3千5百円(83,500円)」、
鹿児島県ですと「7万6千百円(76,100円)」となります。
同じ時間働いても勤務地によって、大きいと月2万円以上の金額差があります。
もちろん、各地方によって業務形態やニーズが異なるため、賃金額だけでその土地の良し悪しを決めることはできません。しかしながら現状として、高い賃金を求めて地方を離れてしまう方が多いです。
これらの現状を改善するために、今新しく「ふるさとテレワーク」という取り組みが進められています。
地方に住みつつ都市部の企業で働く「ふるさとテレワーク」で給料アップのチャンス!
ふるさとテレワークとは
「テレワーク」とは、ICT(情報通信技術)を活用して、互いに離れた場所で業務を行います。
この働き方を推進する動きの一つとして、「ふるさとテレワーク」があります。
ふるさとテレワークとは、地方のサテライトオフィスなどで、テレワークにより都市部の企業や団体の業務を行う働き方です。都市部の業務を地方に移動させることで、地域の活性化などを目指しています。
したがって地方に住みながら、都市部の企業の仕事をすることができます。
総務省ではこの環境を整備するために補助を行っており、事業の規模も少しずつ大きくなっています。
参照:平成28年度予算補助事業実施地域一覧
参照:平成29年度予算補助事業実施地域一覧
参照:平成30年度予算ふるさとテレワーク推進事業に係る交付決定先一覧
ふるさとテレワークを進めている地域
ふるさとテレワークを推進している地域は北海道から九州・沖縄まで、全国各地で進められています。
詳しくは、総務省が発表している「地域実証事業実施地域一覧」を参照してください。
さて、このふるさとテレワークにより、あなたにどんなメリットがあるでしょうか?地方に住む方が都市部のテレワークを行うことでのメリットをご紹介します。
地方でテレワークを行うメリット【ふるさとテレワーク】
1)地方在住でも、賃金が高い都市部で働けるチャンスがある
先にご紹介したように、都市部と比べて地方では賃金が安いケースが多いです。
しかしテレワークであれば、地方に住みつつ都市部の企業に就職することが可能です。慣れ親しんだ土地を離れることなく、かつ高い賃金の仕事に挑戦できることがメリットの一つです。
2)長期出張・長時間通勤の負担がなくなり、家族と過ごせる時間が増える
高い賃金を得るために、地方に住む家族と離れて都市部に出張しないといけない・・という方も多いのではないでしょうか。単身赴任などとなれば、せっかくの家族と一緒にいる時間なども限られてしまうでしょう。
テレワークであれば、都市部の仕事を地方のサテライトオフィスなどで行うことができます。単身赴任などの長期出張、毎日の長時間通勤の必要もありません。移動の負担が減り時間もできる分、家族と過ごせる時間が増えます。
3)諸事情で地方を離れられない方でも、都市部の企業に就職できる。
「都市部に出て働きたいけど、子供と離れるわけにはいかない・・」「親の介護で地方を離れられない・・」「地元の病院に通っているので、都市部に出られない・・」ということはありませんか。働きたくても家庭環境などから働くことが難しいと考えている方もいるでしょう。しかしテレワークであれば、このような家庭環境でも賃金の高い都市部で勤務するチャンスがあります。
テレワークは、原則としてあなたのペースで仕事を進めていきます。成果さえあげられれば、あなたの健康を管理することや、家庭の役割を務めながら仕事を行うこともできます。
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4)都市部にしかない、希望の職種にトライするチャンスがある。
「希望の職種は、自分が住んでいる地域にない・・」、「希望の職種につきたいけど、都心にいかないとチャンスがない・・」という方にもテレワークであればチャンスがあります。
あなたのやる気やスキル次第で、都市部の希望の職種にトライできます。
障害を持つ方へ。Saladが「強み」を活かす就職のサポートをします!
まとめ
【ふるさとテレワークで、地域の活性化にも貢献できる】
いかがでしたでしょうか。
ふるさとテレワークは、都市部から地方への人事の流れを作り、地域の活性化に貢献するための取り組みです。したがってあなたがテレワークを行うことで、慣れ親しんだ地域のために貢献することも可能です。
あなたの強みを活かし、かつあなたの地域を活かすことができれば、最高の幸せですよね。
「テレワークをもっと知りたい!」「テレワークで働きたい!」と興味を持った方は、ぜひSalad編集部までお声かけください。あなたの希望している働き方につくための、お手伝いをさせていただきます。
【筆者紹介】
Salad編集部員。1980年生まれの男性。ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。障害特性などから、他者とうまく関わりながら仕事を進めるオフィスワークの環境に苦しんでいた。現在はテレワークができる職場環境として、記事制作をメインに行っている。