簿記とはどんな資格?
簿記とは
簿記とは、企業の経営活動を記録・計算・整理を行い、経営成績や財政状態を明らかにすることです。この知識を得ることによって会計に関する知識やコストに関する感覚などの習得が期待されています。
簿記資格の種類
簿記の資格にはさまざまなレベルや種類があります。現在日本商工会議所で実施している「日商簿記試験」は下記の5種類です。
【日商簿記の資格の種類】
・日商簿記1級
・日商簿記2級
・日商簿記3級
・簿記初級
・原価計算初級
この5種類の資格があり上位(難易度が高い)から順に1級、2級、3級、初級となります。また、加えて原価計算に特化した資格が原価計算初級となるのです。これから受験を考えている方は、ぜひ下記の参考リンクから主題内容をチェックしてみてください。
簿記を活かせる仕事にはどんなものがあるの?
はじめから「この仕事をしたい」という目的で資格を取得したケースもあれば、中には「就職に役立つと聞いて取得した」ということもあるでしょう。そのため、実際に簿記がどんな仕事に役立つのかが分からないということもあるかもしれません。
そこでこの記事では『簿記の資格を活かせる職種』について紹介していきます。
簿記の仕事を活かせる職種
経理事務をはじめとした事務職
事務職でも金額の計算や企業の利益に関する業務は多くあります。特に経理事務は企業の経営や財務に関する業務が多いため、簿記の資格を活かせるケースが多いでしょう。経理事務について詳しくはこちらの記事「経理事務とは。仕事内容、就職や仕事に必要なスキルを紹介」で紹介しています。興味のある方はチェックしてみましょう。また、その他の事務職については下記の関連記事にて一覧で紹介していますので、ぜひご覧になってください。
関連記事:そもそも『事務職』とは。さまざまな事務職の種類を知っておこう
会計事務所・税理士事務所の補助
会計事務所・税理士事務所の仕事は、企業や個人事業主に代わり専門的な経理処理や税務申告を行います。会計士、税理士になるには別途資格が必要になりますが、この補助の仕事であればチャンスがあります。
簿記2級以上を取得している場合は、会計補助や税理士補助として勤務してみる方法もあります。さらに補助として勤務していく中で会計士や税理士の資格を取得するというチャンスもあるのです。
会計事務に関しては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
参考:信頼と実績・さいたまの会計事務所 中央税務会計事務所。お気軽にお問合せください!
参考:税理士法人 東京シティ税理士事務所
金融業・商社
金融業とは、中央銀行や証券会社など信用を提供することに伴う貨幣・資産の取り扱いを行う仕事です。商社とは、輸出入や貿易並びに国内における物資の販売をメインとした仕事を行う企業を指します。
どちらも企業の規模によって活かせる簿記のレベルが異なりますが、経理部門や会計部門においてスキルを活かせるチャンスがあります。
営業職
営業職は個人や企業を対象に、自社の製品やサービスなどの購入を促して売買契約を結ぶ仕事です。もちろん、営業活動ではコミュニケーション能力や自社の製品・サービスに関する知識が求められるわけです。しかし、それだけではなく業務の中でコストや予算の管理なども行うケースもあるのです。
ここで簿記を学んでおくことで、自身で経営の意識も持ちながら営業を行えます。
関連記事: ADHDは営業職に向いている?仕事上で活かせる特性と注意点は?
管理職の仕事
企業の管理職として、就職・再就職を考えている方もいるでしょう。この場合、簿記(2級以上)の資格を取得しておくことで、経営管理を意識したスムーズな業務遂行に役立てるチャンスが出てきます。
実務に活かしやすいのは「2級以上」
簿記の資格は3級でも就職に有利な資格ではあります。しかし、実際に実務に活かせる資格となると「2級以上」が好ましいとされています。これは簿記3級が商業簿記1科目のみであり、比較的知識の幅が狭いことがあるためです。
そのため3級を取得している場合、経理などで実務経験を積みながら2級以上を取得し、キャリアアップを目指すというケースもあります。
日商簿記が想定している級ごとの企業規模は下記の通りです。
・3級 → 小規模の株式会社
・2級 → 中規模の株式会社
・1級 → 大規模の株式会社
就職活動の際には、この基準も参考にしておくと良いでしょう。その他活用の仕方については下記の参考リンクもチェックしてみてください。
その他、数学が得意という方はこちらもチェック
簿記の資格を持つ方の中には、「数学が得意」という方も多いかもしれません。その計算が得意なスキルを活かせるチャンスもまた、あるのです。こちらの記事「『数学』は仕事で使う?得意な数学を活かせる仕事一覧」を参考にして、活躍の選択肢を広げるきっかけになりましたら幸いです。
資格やスキルを仕事に活かすにはどうすればいいの?
就職に困っている方の中には「たくさん資格はあるけれど、仕事に役立てる方法が分からない」ということもあるかもしれません。または資格でなくとも、自分自身で何気なく行っていることをスキルとして気づいていない…ということもあるでしょう。もしくはそれをどう活かしたらよいか分からなくて迷っていることもあるかもしれません。
スキルや資格も、それを必要とする環境でこそ活かせるものです。履歴書に書くことで一時的に効果があることはあっても、その後の仕事には効果がないのであれば、スキルや資格自体がもったいないですよね。ですから就職の際には
○自分にどんなスキル・資格があるのかを見直してみる
○企業がどんなスキルを必要としているかを確認してみる
この2つを意識してみてください。応募者と企業のニーズをマッチさせることは、スキルだけでなく仕事全体においてとても大切なことなので、覚えておきましょう。
「必要なスキルを身につけたい」「自分が持つスキルでどんな仕事に活かせるのかを知りたい」という方は、ぜひ下記の案内をチェックしてみてくださいね。
障害を持つ方へ。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします
今回は、簿記の資格を仕事に活かすヒントを紹介してきました。どんな仕事があるのかは分かっても、それをどう履歴書に書けばよいのか、どう面接で伝えればよいのか困っていることはありませんか。または障害特性に合う仕事を探したいなど、働くうえでの悩みがあるときは、このサイト「Salad(サラダ)」にご相談ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
簿記を学ぶことでこのような仕事に活かせるチャンスがあります。今資格を持っている方、これから受けてみようと考えている方も、この記事で活躍するきっかけをつかむことができましたら幸いです。