【発達障害】ASDは『グレーゾーン』になりやすい?原因と対処法は?

ASDには診断を受けても曖昧なグレーゾーンがいる

ASDは、様々な障害を統合した名称

ASD(自閉症スペクトラム)は、発達障害の一つです。

そもそも、「ASD」は2013年にアメリカで発表された診断基準です。

かつては
○自閉症
○アスペルガー症候群
○特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)
の3つに分類して診断されていました。

しかしながら、この3つには明確な線引きがないとして、「ASD」に統合された経緯があります。

ちなみにこの「スペクトラム」もそのような明確な線引きのない「虹のような連続体」であることから名付けられました。

発達障害の「グレーゾーン」が多く存在するようになった

近年、発達障害に関する研究が進み世間にも「発達障害」が浸透してきています。その影響でこれまでは「変わっている人」と認識していた人も、「もしかしたら自分も発達障害かも…」と疑う人が増えました。

しかし一定の診断基準に満たないものに関しては、発達障害とは診断されません。そのため、特に症状が表面化しにくいASDの特徴に該当している方にとっては、このグレーゾーンに苦しんでいることが多いです。

何か他の人と違うことには気づいているのに、障害と診断されないわけです。そのため、いつまでも『自分の努力不足である可能性』も考慮しないといけないため、辛い思いをされている方も多いのではないでしょうか。

さて、「グレーゾーンになりやすい」3つの「ASD」について整理したのち、原因と対処法についてご紹介します。

ASDのグレーゾーンに代表する「3つのタイプ」

自閉症

自閉症は、
○対人関係の障害
○コミュニケーションの障害
○パターン化した興味や活動を好む

特徴を持つ障害です。

生後すぐに明らかになります。

独特の仕方で物事を学んでいくため、個々のペースに合った改善や対策を考えていく必要があります。

参照:自閉症について | e-ヘルスネット 情報提供 – 厚生労働省

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群も、自閉症のタイプの一つです。ただし、自閉症の特徴のうちの「対人関係の障害」と「パターン化した興味や活動を好む」の2つが強く現れることが多いです。コミュニケーションの障害は目立っていない場合、このアスペルガー症候群として診断されていました。

言葉の発達の遅れがないことが、自閉症との大きな違いです。表情や身振りが独特、慣習的な暗黙のルールが分からない、こだわりが強いなどの特徴があります。

参照:アスペルガー症候群について – e-ヘルスネット – 厚生労働省

特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)

DSM-IV-TRという検査方法で定義されていた発達障害です。DSM-5の検査方法からはASDに統合されています。

対人関係の中で広い範囲で障害があり、言語・非言語的なコミュニケーション障害を持っていることが特徴です。

さらにその他特定の広汎性発達障害や統合失調症パーソナリティ障害などの基準を満たさないものが「特定不能の広汎性発達障害」として診断されていました。

なぜ、ASDには「グレーゾーン」が生まれるのか?

感情や辛さが表面化しにくい

ASDはADHD(注意欠如・多動性障害)とは違い、特性が主に本人の内面によるものが多く、目立たないことがあります。

特に自閉症の場合、障害特性が「怒り」や「癇癪(かんしゃく)」として現れるものが、特定不能の広汎性発達障害の場合、「思考が停止する」「フリーズする」という事態になりやすいです。

思考が停止するのみでは本人の心情が分かりにくいことから、グレーゾーンとなりやすいです。

こだわりの強さの度合いでは、目立たない場合がある

どのような人でも、一定のこだわりはあります。好きな色や食べ物、思考のくせなどはあります。

これが自閉症を持つ方の場合、「何が何でもそのパターンや思考でなければならない」くらいの強さを持っていることがあります。

しかし、特定不能の広汎性発達障害の場合ですと、「正しく正確に行うために、基準などに沿って行う」くらいの強さの場合があります。

このようにこだわりが目立たない場合、「グレーゾーン」になりやすいです。

自分が発達障害かどうか、はっきりさせたいときは…

いつまでも「グレー」でいることが辛い…そう感じている方はこちらの記事「「発達障害かも?」と言われたら通院は必要?病院に行くべき時期とは」をチェックして、医療機関に相談してみましょう。

発達障害の診断は、医師の考え方によっても診断内容が変わることがあります。もし、診断を受けたいのであれば、自分に合う病院を探すことも方法の一つです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

職場で様々な困難を感じながらも、その原因がはっきりしないことはとても辛いことです。

もし、病院の検査を受けても「発達障害ではない」と診断されたとしましょう。それでも困難を感じている場合はSalad編集部までご相談ください。あなたの個性を活かす方法を一緒に考えていくためのお手伝いをさせていただきます。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。自身も最初に診断を受けたときは曖昧な枠組みであって、特性をつかむのに苦労した経験を持つ。

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