【アスペルガー】会話で『どもり』が気になる…吃音を軽減する方法

話し始めの「どもり」が気になる

話し始めの「どもり」が気になる

どもり(吃音症)とは

「どもり(吃音症)」とは、言葉がスムーズに話せない・出てこないことを言います。代表的なものとして、

○「あ、あ、あ、あの…」など言葉を連続して発してしまう(連発)
○「今日は何をすれば…良い、良かったですか?」など言葉が出てこなくなる(難発)
○「あの~…え~と…午~後までにやっておきます」と言葉を延ばして発音してしまう(延発)

などがあります。

原因は幼少期の発育の中で発症する場合と、心身のストレスなどから発症する場合の2種類があります。

話し始めると、どうしても「どもって」しまう…

ASD(自閉症スペクトラム)はかつて「アスペルガー」「自閉症」など呼ばれていた障害を統合したものです。

コミュニケーションや対人関係が苦手な特性から、会話において不安や緊張を伴いやすいです。

そのため言葉を発するときにどもってしまい、苦労するケースがあります。

参考:吃音、チック症、読み書き障害、不器用 の特性に気づく「チェックリスト … – 厚生労働省

それではアスペルガー(ASD)を持つ方が、会話で「どもってしまう」ケースをご紹介します。

【アスペルガー】会話でどもり(吃音)になりやすいケース

【アスペルガー】会話でどもり(吃音)になりやすいケース

職場など、緊張している場面

自宅で家族といるときや、普段慣れ親しんだ友人の中だと「どもらない」のに、職場だとどもってしまうケースがあります。

これは声を発する前に「話し方や言葉を誤ってはいけない」「仕事でミスをしてはいけない」などのプレッシャーや緊張によるものが大きいです。

苦手な人と対面するとき

苦手な人の前だと、どもってしまうケースもあります。これは「変なことを言ってはいけない」「この場を何とかしのがないと」という不安や緊張によるものが大きいです。

頭の中に話したいことが溢れている

頭の中では話したいことが猛スピードで溢れているのに、声を発するとなると追いつかないケースです。

イメージに言葉が追いついていないことでさらに不安を感じ、どもってしまいます。

話し掛けるタイミングをつかみにくい

適切なタイミングで話しかけることが苦手、または本人が強くそれを意識しているとどもりやすくなります。

迷い過ぎていつ声を発すればよいのかが分からない、ということもあるのではないでしょうか。

これらの問題を改善し「どもり」を改善したいときは、どのような方法があるのでしょうか。

参考:吃音について | 国立障害者リハビリテーションセンター

落ち着いて話し、吃音を軽減する方法

落ち着いて話し、吃音を軽減する方法

話したい内容を分けて、短くして話してみる

一度に長く話そうとすると、その分「言葉でつまずいてしまう」可能性が高いです。自分自身でプレッシャーをかけ過ぎないよう、短い言葉から話し始めることで、どもりを軽減することができます。

職場や上司と相談し、できる限り苦手な人との接触を避ける

苦手な人とは必要最低限の関わりに留められるよう、職場や上司に相談しましょう。もし苦手な人が「上司」など、相談を依頼する立場であれば就労移行支援事業所などの専門機関にアドバイスを受けてみる方法もあります。

仕事中苦手な人とやり取りしないといけない時は、

○メモやメールなど「口頭連絡以外の方法」をとる
○事前に話すことを書いて、話すときに書いたメモを読むだけの「台本形式」をとる

などして、緊張を緩和する工夫をしていきましょう。

一人で全てを話そうとせず、相手とのキャッチボールを心掛ける

頭の中で話すイメージが溢れてしまうときは、一人で会話の1から10までのすべて浮かべてしまっていることが多いのではないでしょうか。

曖昧なものが苦手で、つい自分で会話の道筋を立ててしまいがちです。このプレッシャーを回避するために、初めにイメージする段階を少なくしてみましょう。

会話は相手も話します。ですから自分一人で考えることはないのです。

ただし最初の言葉だけのイメージですと、話すたびに苦手な「臨機応変な対応」になってしまいます。そのため、自分が混乱しない程度の「話すことのイメージ量」を自分で見つけていくことがポイントです。

定期的に上司と相談する機会を作り、分かりやすいタイミングから話す

話しかけるタイミングが自分に委ねられていると、いつ話したらよいかがわかりにくいのではないでしょうか。そのため対処として、職場などで定期的に相談する機会を設けてもらう方法があります。

話すタイミングがすでに決まっているので、話しかけるタイミングを間違えて相手の「?」な顔を見ることも少ないです。

いつ話しかけたらよいか分からない不安やプレッシャーを減らして、どもる可能性を低くしていきましょう。

関連記事:【ASD・アスペルガー】悩み事を相談できない…きっかけの作り方4つ

参考:吃音リハビリテーション|小豆畑病院/茨城県那珂市

職場で吃音が気になる場合は、テレワークもおすすめ

職場で吃音が気になる場合は、テレワークもおすすめ

「相手と対面すると、どうしても緊張してどもってしまう…」このような悩みの解決が難しい時は、「テレワーク」がおすすめです。

テレワークは、主にオフィスから離れたところで通信技術を使って仕事をします。ですから他人の目を気にすることもなくなりますし、直接対話することも少なくなるわけです。

もし自分の「どもり」が気になるのであれば、「カスタマイズ就業」で、自然体の自分を活かせる働き方も検討してみましょう。

カスタマイズ就業について詳しくは、Salad編集部までお問い合わせください。

参考:障害者の能力や強みを生かす「カスタマイズ就業」って? – 毎日新聞

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

会話でどもってしまうと、「もっとスムーズに話したいのに…」と悔しい気持ちになりますよね。

『どもり』を軽減するポイントは「いかに会話前後の緊張をなくすか」にあります。リラックスして仕事に臨めるように、今回お伝えしたことを心がけてみてください。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受ける。うつ病を発症した際、不安や緊張から職場での「どもり」がひどかった時期を経験している。

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