ADHDには社交的な人が多い!?人間関係、トラブル防止の対策3つ

ADHDには、社交的な性格の人がいる

ADHDには、社交的な性格の人がいる

ADHDの特性が、社交性につながるケースがある

ADHD(注意欠如・多動性障害)は発達障害の一つで、脳内の神経伝達物質の働きによって注意や興味のコントロールを苦手としている障害です。

発達障害というと、一見誰もがコミュニケーションや会話が苦手というイメージがあるかもしれません。しかしながら、ADHDの特性が、高い社交性につながることがあります。

明るい雰囲気を持つ方が多いが、トラブルを招くおそれがある

ADHDを持つ方の活動的、行動的な特性が明朗活発なイメージを与えることが多いです。これにより明るい雰囲気を持つ方が多く、沢山の人が声をかけやすい特徴があります。

今回はこのようにADHDを持つ方が、
○どうして社交的なのか
○社交的なことで起こる問題はどんなものか、問題を未然に防ぐ対策

についてご紹介します。

参考:ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療| e-ヘルスネット(厚生労働省)

【ADHD】社交的になりやすい理由、人間関係の特徴

【ADHD】社交的になりやすい理由、人間関係の特徴

行動的、衝動性が活きて距離を縮めやすい

ADHDを持つ方は特性上「一転にとどまることが苦手」なことがあります。「落ち着きがない」ともとられますが、アクティブな一面もあります。

変化に強く(変化していないと耐えられない)、知らない人や集まりにもどんどん飛び込んでいけるため、社交的な人として見られやすいです。

相手から意思が見えやすく、安心されやすい

ADHDを持つ方は、思ったことを口に出してしまいやすい特性があります。相手を傷つけてしまうこともありますが、反面「裏表がない」「正直で安心できる」という印象にもつながりやすいです。これらの事情から社交性が高いケースにつながることがあります。

よく喋る場合、ムードメーカーになりやすい

ADHDを持つ方は衝動で行動したり言葉を発したりすることが多く、会話では一方的に話してしまうくらいに勢いよく話す方もいます。会話としては成立しないこともありますが、「よくしゃべる人」としてムードメーカー的存在になることがあります。

これにより、社交的なタイプとして見られやすいです。

このように新しい人間関係でもどんどん開拓していける社交性が高いケースがあります。しかしながら、メリットだけはありません。社交性が高いゆえに危険な目に遭う可能性も高いのです。

参考:ADHDの人は空気が読めない?:朝日新聞デジタル

トラブルに巻き込まれるリスクがある

トラブルに巻き込まれるリスクがある

社交的だが、関係は続きにくい

ADHDを持つ方は社交的で、新しい人の集まりにもどんどん踏み入れることができます。しかし、欠点としてその後の関係が続きにくいという問題があります。分かりやすく言うと、付き合いに飽きてしまいやすいのです。

出会った時の刺激は欲しいけど、その後のやり取りや付き合いには刺激を感じないことが多いです。これにより、自分の都合で関係を断ってしまうことで相手の反感を買ってしまう可能性があります。

新しい出会いの刺激のみに焦点を当てやすい。他者に対して一貫した考えがないと、相手に飽きられてしまう。

関連記事:ADHDは優柔不断!?決断できない原因と周囲への影響、改善法は?

様々な出会いの中で、危険な場面にも出くわしやすい

刺激やスリルを求めて、危険な場所にも踏み込んでいけることは勇気あることで、大切なスキルです。しかし、刺激さえあれば犯罪に関わるような危険な場所にでも飛び込んでしまうおそれがあります。

また、発達障害を持つ方全般の問題として「だまされやすい」点があります。ADHDを持つ方の場合、「変だな」と思っても期待のほうが大きくてつい相手の話に乗ってしまうケースがあります。

これにより、犯罪の被害者や加害者になりうる危険性があります。
関連記事:ADHDは依存症になりやすい!?チェックすべき必要な克服法5つ
関連記事:【発達障害】過集中には要注意!なりやすいケース、仕事中の対策は?

参考:こだわり、不安がつよい:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト|NHK

社交的なのに、気を許せる友達がいない…

社交的なのに、気を許せる友達がいない…

また、一見明るくふるまっていて、周りに人が集まっている状況でも、気を許せる友達がいないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

分かりやすく言うと「はじめまして」を繰り返しているだけの状態です。交友関係が継続しにくい分、気持ちの深い部分まで相談できる友達がいないというケースになることがあります。

これらの問題やトラブルを防ぎ、本当の意味で社交的になるにはどのような対策が必要なのでしょうか。

参考:社会人の友達の作り方って?大人になってから友達を増やす12の方法|コスモポリタン

人間関係のトラブルを防ぐ対策

人間関係のトラブルを防ぐ対策

関係を深められる友達も持つ

全員と深い関係になることはどんな方でも不可能です。しかし、1人~3人くらいの「親友」と呼べる友達は大切な存在となります。

自分の損得勘定抜きで何とかしてあげたいと思えるような人はいますか?もしいたら、その人ともっと接していきましょう。

関連記事:【大人の発達障害】『友達がいない』方のための友達作りのヒント4つ

イベントは事前によく内容をチェックして危険であれば行かない

犯罪に関わる場所というのは、見た目ではわからないときもあります。もっとも安全なのは、そのような場所には行かないことです。イベントなどに参加するときは、事前によく内容をチェックしてから決めましょう。

SNSなどでは「数増やし」に没頭しない

最近ではSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の影響で、友達という垣根自体が低くなったのではないでしょうか。もちろん良い面もありますが、とにかく沢山の人と出会って刺激を求めることは危険です。

ビジネスなどの明確な目的がない限り、友達の数だけを増やしても意味はありません。

できる限り、自分がストレスを感じない程度の量のやり取りができる状態を保ちましょう。

参考:発達障害24歳男性と「会話」が成立しないワケ | ボクらは「貧困強制社会」を生きている | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

電話番号やメールなどの登録リストに「誰だか思い出せない」人はいませんか?そのような人が何人もいる場合、交友関係を見直すタイミングかもしれません。

せっかくの友達関係が悩みの種ですと、もったいないことです。自分に合う交友関係を深めていきましょう。

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