発達障害の特性を活かして、クリエイティブな仕事をしてみたい!
クリエイティブな仕事にあこがれる
就職活動の中で「クリエイティブ」という言葉にあこがれることはありませんか?発達障害の特性としてクリエイティブな一面を持つケースもあるため、この言葉に直面する機会があるのではないでしょうか。
『単純作業より、自分らしくクリエイティブなことがしたい!』
『あなたは発想が面白いから、クリエイティブな仕事が向いている』と言われた
このようなことから『クリエイティブな仕事』をしてみたいと感じているかもしれません。
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でも、具体的な業種は何があるのか分からない
クリエイティブの言葉自体は意識していても『具体的に、どんな仕事がしたいの?』と聞かれると、言葉に詰まってしまうことはありませんか?これから探す…と感じているものの、どう探したらよいか分からないと困ってしまいますよね。
そこで今回は『クリエイティブな仕事』について
・どんな業種があるのか
・クリエイティブな仕事に就くためにはどうしたらよいか
これらについておさらいしておきましょう。
そもそも「クリエイティブ」とは?
本題の前に、まずは仕事における『クリエイティブ』の言葉の意味を改めて確認しておきましょう。
仕事などビジネスで使われる場合、『(0から)新しいものを作り上げる力』『独特の発想で物を作り上げるさま』という意味を持ちます。これを踏まえ、次の業種の説明を見ていきましょう。
クリエイティブな仕事の種類
クリエイティブな仕事の種類は、大きく分けて2つに分けられます。
クリエイター職
クリエイター職は、実際にデザインをしたり制作に携わったりする業種です。主な業種については下記のとおりです。
【Webデザイナー】
クライアント(依頼者)や企業の方針通りにWebサイトのデザインを行う仕事です。一般的な流れとして、Webディレクターが設計した構成に沿って細かいデザインを作っていくケースが多いです。
関連記事:【体験談】就労移行支援事業所でWebデザインのスキルを学ぼう!
【ライター】
ライターは、文章を書く仕事です。紙媒体のみでなく、最近ではWebサイトのライターも増えています。筆者もまた、このWebライターです。
自分の表現を文章化する「作家」とは異なり、依頼された内容に沿って記事を書いていきます。
・新聞や雑誌
・広告
・Webメディアやコンテンツ
これらの種類の仕事があります。また、キャッチコピーなどを考えるコピーライターなどもライターの一種です。
ライターは企業から雇用を受けるだけでなく、フリーランスやクラウドソーシングなど、さまざまな種類の形態があります。ライターやクラウドソーシングについては、下記の関連記事も参考にしてください。
関連記事:【発達障害】ブログ経験でライターになれる!?メリットと注意点は?
関連記事:発達障害の社会復帰にはクラウドソーシングは有効?メリットと注意点
【グラフィックデザイナー】
グラフィックデザイナーは
・商品パッケージ、ポスターなどの広告
・書籍(表紙や挿絵)
・Webサイトの背景やゲーム画面など
・企業のロゴ
これらの平面的なデザインを行う仕事です。これらの業務は『描く作業』『考える作業』だけでなく、依頼者との相談や企画・制作と一連の流れを手掛けるのが一般的です。
筆者もクラウドソーシングで企業ロゴのデザインをしたことがあります。このときは複数の案を伝えながら依頼者と綿密なコミュニケーションをとり、よりよいデザインを考えていく作業を行いました。作成2割、コミュニケーション8割くらいの感覚です。
関連記事:【体験談】障害者雇用のイラスト業務につくために学んだスキルは?
上記のほかにはゲームデザインを行う「ゲームデザイナー」などもクリエイター職に含まれます。
プロデューサー職
上記のクリエイター職の監督業、スケジュールの管理などを行うのが「プロデューサー職」です。具体的な職種については下記のとおりです。
【クリエイティブディレクター】
主に広告制作の進行状況や制作するクリエイターの指示・管理を行う仕事です。
【ゲームプロデューサー】
現在の流行などを調査しながら、ゲームの種類や内容を決めていきます。制作全体の管理はもちろん、スタッフの人選やプロモーションなども行っていきます。
【Webプロデューサー】
Webサイトにおいて企画、制作、運営に至るまですべてを統括します。現場監督である『Webディレクター』とは異なり、クライアントとのコミュニケーションや交渉なども業務です。場合によってはディレクター兼任のときもあります。
参考:クリエイティブの意味とは?どんな職種・仕事が該当する?広告業界での少し変わった使い方も解説! | CHEWY
参考:クリエイティブな仕事7選。独自の感性を活かし養える環境へ | ReSTART!第二新卒
専門知識のほかに、身につけるべきスキルがある
クリエイティブな仕事において「デザイナーならイラスト描くスキル」など、専門知識が必要なことは分かりやすいことでしょう。しかし、それ以外にも共通して大切なスキルがあるのです。
クリエイティブな仕事に共通して身につけるべきこと
発想力・企画力
クリエイティブな仕事のほとんどは、「依頼する方」が存在します。ものを生み出す仕事の中で、
・依頼者側から細かく指定されたものを考えるケース
・「こんな感じ・こんなイメージのものを考えてほしい」など、曖昧な状態から案を生み出していくケース
主にこの2つのパターンからデザインをしていくことになります。また、相手が専門知識のない方であることもあります。そのため分かりやすく説明する工夫や相手の要望を正確に読み取る工夫など、柔軟さが求められることもあるのです。これらを含めた「発想力・企画力」を意識していくことが大切になります。
もし発想力を身につけたい場合は、普段から情報や常識を鵜呑みにせず『疑問を持つ→自分の見解を持つ』癖をつけるよう取り組んでみましょう。
コミュニケーションスキル
個人で受ける場合でも、企業に勤める場合でも「コミュニケーション」があります。クリエイティブな仕事は作業自体は一人で行うかも知れません。しかし決して自由なことだけではなく、要望や方針などさまざまな制約の中で作業をしていくケースが多いのです。
ですからより目指しているイメージのものを作り出すために、相手から聞き出すコミュニケーションスキルが必要になります。企業や依頼者が「根本的にどんなことを求めているか」コンセプトや要望を意識するようにしていきましょう。
就労移行支援で、クリエイティブな仕事のスキルを学ぶチャンスがある
この時点で「ああ…自分はクリエイティブな仕事、諦めた方がいいのかな…」と感じたかもしれません。しかし、就労移行支援事業所でこれらの実務に沿ったスキルを学べるチャンスがあります。
「スキルを学べる事業所を探したい」などありましたらSalad編集部までご相談ください。あなたのニーズに合った事業所探しのお手伝いをさせていただきます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
「クリエイティブ」に限らず、漠然としたイメージのままにしてある用語があるのではないでしょうか。もし自分に合った働き方を目指すのであれば、より具体的な形として表現する必要があります。
就職活動で迷っていたら、いま目にしている用語や目標を『具体的なイメージにする』ことから始めてみても良いかもしれません。
【筆者紹介】
Salad編集部員。1980年生まれ、男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。クラウドソーシングでライター、コピーライター、ロゴデザインの業務経験がある。