続かないことで成果にできず、悔しい…
「継続は力なり」と言われてきたけれど、飽きてしまう
ADHD(注意欠如・多動性障害)は発達障害の一種です。注意や集中をうまくコントロールできないことで苦労しやすい傾向があります。
そのため、一つの物事をコツコツ続けることが苦手なケースがあります。特に地味な作業など刺激の少ないことに関して飽きやすく、「継続は力なり」にできないことに悩みやすいです。
仕事もすぐに飽きてしまい、職場を転々としてしまう
仕事も全くできない、うまくいかない、というわけではないのに「何となく続けられない」「同じことをしているのが耐えられない…」と言う理由から、職場を転々としていることはありませんか?
やる気がないわけでも、社会貢献したくないわけでもないのに、どうしても続かない…今回はそのような悩みを抱えている方が
○どうして続かないことにつながるのか
○物事を継続させていくコツはあるのか
について紹介します。
【ADHD】物事が続かないのは、なぜ?
同じ環境にじっとしていることが苦手
ADHDを持つ方は、じっと座っていられないなどの「落ち着きのなさ」もあります。これに加えて、同じ環境や生活パターンでいることに耐えられないケースもあるのです。
そのため、常に変化や刺激を求めてしまいがちです。仕事はもちろん、どのような物事でも同じことをコツコツしていく「積み重ね」を求められることが多くあります。
その積み重ねが退屈になってしまい、諦めてしまうのです。
環境を変える他に成長ややりがいを感じられない
上記のように刺激を求めやすいことに加え、こだわりがなく、変化に抵抗がないことも原因の一つです。
他の人が変わることに不安を感じるようなところでも、新しい刺激を求めていて不安に感じないことがあります。
続けることにこだわりがなく、そこから達成感を求めることが苦手です。そのため、分かりやすい刺激や達成感としてすぐに違うものへ関心を向けてしまうことがあります。
まだ他にできることがあるのでは、と楽観的な考えになりやすい
特に仕事であれば、一般的には問題なく続けていた職場を辞めるとなると「次が見つかるかな…」「次の職場でうまくいくのかな…」という不安を持つものです。
しかしADHDを持つ方は、物事を楽観視する傾向があります。
そのため、「今やっていることよりも、良い方があるかも」という発想につながりやすいのです。
このような原因から、仕事をはじめ様々な目標をあっさりと止めてしまうことはありませんか?
継続しないと、中途半端な結果になる
継続せずにそのたび「止めて、新しいことを始めて」を繰り返していると、気づいた時には中途半端な結果しか残らないというリスクもあります。
このような結果を未然に防ぎ適度に物事を継続させていくコツは、どのようなものがあるのでしょうか。
物事を継続させていくコツ
大きな目標のほかに、短期的な小さい目標を立てる
物事が続かないのは、達成感がなく退屈になってしまうことが大きな原因です。これを防ぐには、大きな目標や長期的なビジョンのほかに、それに基づく短期的な目標や小さな目標を立てることで達成感を得られる場合があります。
大きな目標だけだと、それが達成できた時しか達成感を得られません。よってそれまでは退屈になりやすいのです。
短期的な目標を立てていれば、常に「今日はこの目標をクリアできた」と達成感を得られるチャンスが増えます。これにより、より続けやすくなる可能性があります。
集中や関心を続けられるコンディションを保つ
注意や関心が逸れやすいのは、ADHDの特性からなる「注意欠如」「多動性」などから来ていることがあるかもしれません。医師と相談して、服薬など関心や集中力を持続できるようなコンディション作りをしていくことも大切です。
上司と相談して、変化に富んだ業務にトライしてみる
職場においては、上司と相談してみましょう。場合によっては、変化に富んだ業務や常に動き回れる業務を任せてもらえるかもしれません。
報連相のコツを参考にして、正確に要望を伝えられるように工夫してみましょう。
関連記事:【大人のADHD】仕事で辛い悩みを相談できない…原因と打開策4つ
仕事以外の趣味などで刺激を求めていく
また仕事では責任をもって継続し続ける代わりに、仕事以外の趣味でもって刺激を求めるという方法もあります。休日にさまざまな場所に旅行することなど、仕事に刺激を求めないようにするという手段もあります。
どうしても仕事を辞められる状況ではないというときには、このような手段をとっておくとよいでしょう。
「変化に強い」特性を活かす方法もある
「続けないことを続ける」という考え方もある
ここまで、いかに一つの物事を継続させていくかについてお伝えしてきました。しかしながら、すでに今の時点一つのことを継続できているのです。
それは「全く同じことを続けない」ことです。分かりやすく言うと、「変わり続けている」と言うことです。ですから、変化し続けられる「強み」として活かしていく方法もあるということを覚えておきましょう。
変化への適応能力を活かす方法もある
このような変化への適応能力を活かして仕事をしていくという働き方もあります。相手の要望や依頼に基づく仕事などは、常にそんな仕事をするのかが決まっていません。この様な仕事であれば、常に刺激を求められることも考えられます。
もしそのような「変化の強さ」を活かしたいと思ったら、カスタマイズ就業で、自分の個性を活かす職場環境を検討してみましょう。詳しくは、下記の関連記事を参考にしてみてください。
関連記事:ADHDの適職は?カスタマイズ就業で、向いてる仕事を見つけよう
仕事・働き方に悩んでいたら。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、継続するためのヒントをお伝えしてきました。もっとも、一番継続できる方法は「好きなこと」や「関心の強いこと」です。ですから続けられないのは、自分の気持ちに正直になって個性を活かしていくサインなのかもしれません。
今こうして「続けられない」と悩むのは、自分にとって豊かな生き方・働き方はどんなことかを改めて考えてみるサインなのかもしれません。
自分にとってマッチした働き方って何だろう?と悩んでいたら、Salad編集部までご相談ください。