精神障害者手帳には、さまざまな割引サービスがある
お金がなく、休日に楽しみがない・・
障害を持つ方は、給与面や医療費などの問題で「遊ぶお金がない・・」と悩んでいる方がいます。中には「障害者が『遊びたい』なんて贅沢だ!」などの心無い声を警戒して、なかなかオフを楽しみたいと言い出せない方もいます。
本当は「他の友人と同じように遊びたい」「恋人と一緒にデートがしたい」という思いがあっても、経済面などを考えて遠慮してしまいます。そのため他者との関わりが少なくなり、豊かな生活が送れなくなってしまいます。
精神障害者手帳には、レジャー施設などの入場料金の割引もある
このような事情への措置として、精神障害者手帳には各種割引サービスがあります。税金の減免や交通費などの割引など、詳細は各市区町村によって異なります。
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このような割引サービスのほかに、映画館をはじめとするレジャー施設や文化施設の料金割引サービスがあります。
今回はその中でも代表的な、映画館の割引についてご紹介します。
【精神障害者手帳】映画館入場料金の割引サービスについて
割引を受けるには、入場前に手帳を受付や窓口に提示する
割引を受けるには、精神障害者手帳(以下手帳)を提示する必要があります。
【券売機やインターネットでチケットを購入する場合】
チケット購入時に「障害者割引」を選択して、入場の際に手帳を窓口に提示しましょう。
【チケットカウンターなど、窓口で購入する場合】
窓口の担当の方に手帳を提示してチケットを購入しましょう。
割引額は各映画館によって異なるケースもある
割引額は各映画館によって異なることがあります。詳細は映画館にお問い合わせください。
手帳の等級は関係ない
「割引は2級まで」「等級ごとに割引額が異なる」このようなことはありません。手帳を持っていれば、等級に関係なく割引を受けられます。割引額に遭っても、等級によって変化することはありません。
同伴者も1名まで割引対象になる
割引を受けられるのは本人だけではありません。同伴する方にも割引が適用されます。なぜかというと、障害を持つ方への「介護」「サポート」という位置づけのためです。
車いすを使用される方が映画館に来るには、車いすを押してくれる方が必要な場合があります。そのような方への配慮から割引が適用されています。精神障害者手帳を持っている場合でも、「心をサポートしてくれる方」という位置づけで割引が適用されます。
ただし「家族や親族でないと適用されない」などの決まりはなく、どのような方でも割引の対象になります。友達や大切な方と一緒に行っても適用されますのでご安心ください。
ここまでは、映画館に関する割引についてご紹介しました。手帳によって割引を受けられる施設は、他にもたくさんあります。ここでは代表的なものをご紹介致します。
その他割引対象の公共・レジャー施設
美術館の入場料
割引額は各施設によって異なりますが、美術館も同伴者一名まで割引の対象です。尚お住まいのエリア以外の地域の施設を利用する際は、窓口にお問い合わせください。
こちらも手帳の種類や等級に関係なく、手帳を提示することで割引が適用されます。
サーカス場の入場料
サーカス場の入場料も、手帳を提示することで入場料が割引になります。同伴の方にあっての割引に関しては各サーカス場によって異なりますので事前に確認しておきましょう。
水族館の入場料
水族館も割引になるケースがあります。割引率、対象者などは各施設によって異なりますのでお問い合わせください。
他にも知りたい場合はお住まいの市区町村に確認してみよう
「他にもサービスを知りたい」、「今持っている手帳でどこが適用されるのかを知りたい」という方はお住まいの市区町村の窓口(障害福祉課など)に確認してみましょう。
また、参考サイトとして全国の精神障害者手帳で受けられるサービスを紹介しているサイトもあります。興味がありましたらこちらをチェックしてください。
自分も手帳が欲しい!という方はこちらをチェック!
精神障害者手帳はこのように、生活を豊かにするサービスを受けることができます。「自分も障害者手帳が欲しい!」という方はこちらの記事「大人の発達障害が分かっても障害者手帳はもらえる?手続きの紹介!」をチェックしてみてください。
デメリットも場合によっては存在しますので、慎重に判断してみてください。
また、「そういえば更新するんだった。どうすればいいんだっけ・・?」という方はこちらの記事「精神障害者手帳は更新が必要!?手続きや更新時期などまとめて紹介!」をチェックしてみてくださいね。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
「障害を持っているから」、「お金がないから」という理由で他の方同じように楽しめないのはとても残念なことです。しかし、平等に生活を楽しめるよう、このようなサービスがあります。
中には障害を持つ方の苦労や実状を知らずに、「割引」だけを見て「ずるい」と言う方もいます。だからといって遠慮してしまうのはもったいないことです。
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