【体験談】障害者雇用のイラスト業務につくために学んだスキルは?

障害者雇用でイラストの仕事をするためにスキルを学んだ。

障害者雇用でイラストの仕事をするためにスキルを学んだ

個性を活かす仕事を探すため、就労移行支援でイラスト関連を学んだ。

自分の個性を活かす目的で、前職を辞めて就労移行支援事業所に通うことを決めました。(退社から利用開始までの詳細はこちら)

今回はそのなかで、元々得意でありクラウドソーシングでも経験していた『イラスト』関連の仕事に就くために学んだことをご紹介します。

就労移行支援で学んだイラスト・デザイン関連のツール

筆者がイラスト・デザイン関連で学んだ項目は以下の通りです。

【学んだ項目:イラスト・デザイン関連】
○イラストレーター・・1か月程度
○フォトショップ・・1か月程度
○デザイナー・イラスト関連業務の基礎知識・・1週間程度

就労移行支援事業所に通所中、主にこの3つを学びました。

次に、イラストの仕事につくためにどんな取り組みをしたかをご紹介します。今後イラストの仕事に就きたい、という方の参考になりましたら幸いです。

参考:就労移行支援について – 厚生労働省

就労移行支援で、イラスト業務につくために取り組んだこと

就労移行支援で、イラスト業務につくために取り組んだこと

実務経験ゼロのため、経験をカバーする資格を取得した。

実務経験のないぶんを埋めるため、通所中、他の訓練の合間に色彩検定2級を勉強し資格を取得しました。もちろん勉強は家でも行いましたが、筆者のわがままを聞いてもらい訓練時間中にも勉強をさせてくれたスタッフの方には感謝しています。

やはりイラスト業務の採用にあっては、実務経験のある方が断然有利です。専門機関の方から伺ったお話では、『企業はイラストの実力より、業務のやり取りや流れなどを1から教える必要のない即戦力を重視する』ということでした。

筆者はクラウドソーシングで企業ロゴのデザインのコンペに提案した経験があります。

作品の採用実績もあり、ある程度クライアントとのやり取りも経験していました。しかし行ったのは、就労移行支援に通う前の3ヶ月程度です。何年も長く業務を経験している方には敵いません。

「何か経験不足をカバーできるものはないか」と考えた結果、資格取得に至りました。

未経験でイラストの仕事を希望する場合は、資格でないにしても、経験不足を補う『企業にも分かりやすい指標』が必要なのではないでしょうか。

イラストレーターツールの習得方法を工夫した。

カリキュラム内で求められていたのは、見本に沿ったものを作成することのみでした。しかし、「与えられたものを作る・できる」だけでは、実務経験のある方に追い付けないと感じていました。

そのため、学ぶ時点から学習項目に沿って『どう自分の作品に応用するか』『どう実務に応用できるか』ということを常に考えて訓練をしました。

業務を想定した学び方を心掛けた。

実務経験がないぶん、埋めるには『流れを把握していること』を証明しなくてはなりません。

そのため業務を想定して、『イラストレーターで作成した画像をフォトショップで加工や調整をする』作業を考え、訓練しました。

そのため、イラストレーター同様フォトショップも学びました。基礎を学んだ上で、実際にクライアントなどに納品することも想定して学びました。

企業にとって『使い道』が分かりやすいポートフォリオを作成した。

イラスト関連の求人に応募するには、ポートフォリオを提出するケースがほとんどです。

筆者は「ただ学んだスキルを見せるだけでは、企業の目にはつかない」と感じていました。そのため、『企業にも使い道が伝わるようなテーマや個性を出す』ことを心掛けました。

筆者の場合、「鮮やかな原色と綿密なテーマ設定」が売りだと感じていました。そのため、ポートフォリオにもその『売り』を前面に出すように意識しました。

・・さて、そのポートフォリオですが、イラストのスキルを学んでいれば、ほとんどの方がトライしているのではないでしょうか。

最後に、ポートフォリオを作る際に気を付けたことについてお伝えします。障害を持つ方はもちろん、障害を持たない方にも作成の参考になりましたら幸いです。

参考:Illustratorとは? | Adobe Creative Cloud

【イラスト業務の応募書類】ポートフォリオを作る際に気を付けたこと

【イラスト業務の応募書類】ポートフォリオを作る際に気を付けたこと

企業ごとに作り分けをした。

中身の作品は同じですが、構成や重視するジャンルを変えて、数パターン作りました。これは企業が求める様々なニーズにも応じるためです。

ロゴやポスターのデザインなど、その企業に就職してから携わるものを重点的に見せられるように、順番や構成、見せ方を工夫しました。

紙と画像データの両方を用意した。

企業の方がどんなツールでポートフォリオを見たいかは様々です。紙かデータか片方を求める企業もあれば、両方見たい(社内でプリントアウトをしたい)企業もあります。これに応じられるよう、紙とPDFデータの両方を用意しました。

文字の大きさや量に注意した。

ポートフォリオを見る方は、年配の方かも知れません。そのため、文字を大きめに設定しました。また、使用機能の説明なども最小限にとどめ、見やすくなる工夫をしました。

ポートフォリオサイトを作成した。

さらに、ホームページ作成ツールでポートフォリオサイトを作成しました。ポートフォリオ自体の文字数を減らした分、自ら作ったポートフォリオサイトで詳しく解説する形をとりました。

さらにメッセージやコメント欄を設けて、企業の方が連絡しやすい形も取りました。サイト内容の更新のたびにブログを記載し、常に最新の状態を閲覧できる状態を保ちました。

いつでも自由に見ていただけるように、サイトからもポートフォリオのデータをダウンロードできるようにしています。

参考:【イラストレーター必見!】仕事に使えるポートフォリオの作り方 | イラスト・マンガ描き方ナビ

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おわりに

いかがでしたでしょうか。

最終的にイラストに関しては、就職とは別の手段で活かす道を見つけました。学んだスキルも、現在はその道で活きています。どのスキルでも本気で学べば、就職につながらなくても必ず活きてきます。

就労移行支援では、筆者の可能性を大きく広げられた場所でもあります。スタッフの方には本当に感謝しています。この記事が、今就職活動をされている方の参考になりましたら幸いです。

【筆者紹介】
30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。就労移行支援で一年間の訓練の末、希望の在宅勤務に就職。

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