テレワークのデメリットとして『運動不足』がある
テレワークは、主に自宅で業務を行う
テレワークの業務は、ICT(情報通信技術)を用いて企業とやり取りを行いながら進めていきます。通勤の必要もなく、作業時間内の段取りは自分で決めていく形です。よってテレワークは自由度が高く、家庭の事情や障害特性などの理由から通勤が難しいケースでも働けるワークスタイルです。
導入企業も増えている影響で、利用したい・興味を持つ方も増加しています。
メリットも多いが、課題やデメリットもある
このように、テレワークはこれまで働くことが困難であった方でも働けるメリットがあります。しかし、クリアしなければならない課題やデメリットもあるのです。詳しくはこちらの記事「テレワークのデメリットとは?【円滑なコミュニケーションのコツ4つ】」で紹介していますので、興味のある方はチェックしてみてください。
見落としがちなデメリットとして「運動不足」がある
さて、今回は見落としがちなデメリット「運動不足」についてご紹介しています。通勤や他者からのストレスがないからと言って、疲れないわけではありません。しかし、オフィスワークの際に行っていた「何気ない運動」がなくなることで、不調にもつながるくらいの運動不足になるリスクがあるのです。
では、テレワークで仕事をしている筆者の経験も兼ねて、どのように運動不足になるのかをご説明します。
まず、テレワークになることによって具体的にどのような運動がなくなるのでしょうか。
【体験談】テレワークで少なくなる運動
往復の通勤
往復の通勤がなくなるということは、テレワークを知っている方であれば想像がつきやすいことでしょう。確かに通勤がないことは負担がなく、魅力的です。
しかし、想像以上に『通勤』によって毎日の運動が賄われていたのだなと痛感しています。休日に出掛けるだけですぐに疲れてしまうときもあるほど、体力そのものが低下してしまいました。
業務中に動くことが少ない
オフィスワークであれば、何かと細かい作業がついてきます。
筆者が勤めていた事務職ですと、
・コピー機の紙切れに気づいたら補充する
・書類を取りに行く
・決裁をもらうなどで見せに行く
・備品や用具を運ぶ
・昼食などで食堂などに行く
など、様々な場面で「動く」機会があるのです。
また、オフィスであれば他の方から依頼されたことなどで動くケースもあるでしょう。
テレワークの場合、このような細かな動きをする機会が少なくなり、ずっと同じ体勢で数時間仕事をすることもできます。この「姿勢を変えない」ということが体に負担をかけているケースが多いのです。
動かずに行うことで疲れるところが偏ってくる
また、運動足りない部分がある反面、酷使する部分も出てきます。
筆者の場合、座ったままでいることで「腰」や「ひざ」に負担がかかることが多いです。また、ずっとパソコンのモニターを見ていることで「目」や「肩・ひじ」にも負担をかけていることが多いです。
これらを運動で動かしていればほぐれるのですが、その運動がないことで『凝り』や『張り』を感じることがあります。
適度な運動を取り入れないことで、ストレスがたまる
テレワークになると、一日中どこも出かけない…という事態も増えます。意識して外に出ることをしなければ、仕事の日はずっと家にいるということもあるのです。
全く動かない日が続き運動不足になることで、精神的に「不完全燃焼」のような状態を感じる可能性があります。これにより精神的負担が増え、健康状態が悪化してしまうリスクもあるのです。
関連記事:【テレワークで職場定着】自分で行う「メンタルヘルス対策」とは?
では、テレワークをしながら『運動不足』を解消するためにはどのようにすれば良いでしょうか。実際に筆者が行っている対策も交えながらご紹介していきます。
テレワークでおきやすい運動不足の解消法
家事を行う
もともと家事と並行して行いたいためにテレワークを選んだ経緯があります。掃除や洗濯をほぼ毎日行うことで、家にいる時でも一定の運動ができます。
また、仕事以外にやるべきことがあるからこそ「時間を忘れて長時間労働をしてしまう」ことの予防効果もあるのです。
業務の合間を見て、体をほぐす
「同じ体勢でいる」ことを予防するために、仕事の切れ目や疲れを感じたときなどに肩を回すなどをして体を動かすようにしています。
体の凝りや張りは、テレワークの集中力への影響が大きいです。集中力は、テレワークにとって生命線となる大切なスキルになります。これを保つためにも、体をほぐして疲れにくくすることが大切なのです。
終業後に軽い運動をする
終業後には必ず外に出かけるようにしています。体力に余裕があるときはウォーキングやランニングを取り入れるようにしています。
テレワークだと、動くことで汗をかく機会が少なくなります。そのため、一時期体の循環が鈍くなることもありました。これを予防するために、定期的に汗をかくことを心がけています。
超過勤務など、長時間労働をしない
テレワークを導入している企業の中には、使用端末を制限し勤務時間以外は使用できないシステムのところもあるでしょう。しかし現在はそのような制約がなく、どこまでも仕事ができてしまうケースがほとんどです。
長時間労働自体も体に負担がかかります。さらには先ほど触れた「姿勢を変えない」「動かない」など、運動不足のリスクも高まるため、不調のリスクが倍増してしまうのです。
これを防ぐためにしっかりと計画を立て、ずるずると仕事を引きずらないように注意しています。
長時間労働について詳しくはこちらの記事「【長時間労働を防ぐ】テレワーク短時間集中のコツをマスターしよう!」を参考としてください。
テレワークで感じた問題、自分なりの対策を共有してみよう
さて、今回はテレワークを行う上で起こりうる「運動不足」についてお伝えしました。
テレワークの導入は浸透し、都市部だけでなく各地方にも広めようという動きも出ています。
しかしながら様々な問題が発生することで、テレワーク導入を辞める企業も出ているのです。このような不安な状態のゆえ、テレワークの応募をためらう方もいるのではないでしょうか。
このような問題を少しでも解消していくために、テレワークを行っている・行っていた方のご意見をいただけましたら幸いです。
自分の経験の中で「こんな問題もあったよ!」「こんな対策をしているよ!」というアイディアがあるかもしれません。このようなアイディアを共有し、より心地よくテレワークを行えるためにも、Salad編集部にぜひ教えてください。
あなたの経験を知ることで「テレワークをしてみたい」という方が現れるかも知れません。
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今回は、テレワークの魅力を紹介してきました。『これからテレワークを始めてみたい!』と感じたらこちらの記事「【障害者のテレワーク事例】総まとめ!始め方から注意点もわかる!」をチェックしてみましょう。準備から注意しておくこと、障害を持つ方だからこそ気を付けることなどテレワークに関する情報をキャッチして、よりスムーズに業務を進めるためのヒントとなりましたら幸いです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、テレワークによって生じる問題の一つ「運動不足」についてご紹介しました。
テレワークは少しずつ浸透していますが、まだ不安要素も多くあります。その不安をクリアすることで、よりテレワークでの職場定着や社会貢献が臨めるのではないでしょうか。
【筆者紹介】
Salad編集部員。1980年生まれの男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。HSPの特性も持っており、周囲の雑音への対策・家事を行う理由からテレワークに転向した。テレワーク勤務をはじめて6ヵ月を迎える。