障害者雇用で働きたいけど、どんな仕事があるのか分からない
障害者雇用で働きたい
障害を持つ方の中には、障害者雇用として『企業に障害を持つ旨を伝え支援を受けながら働いていきたい』と考えている方もいるかもしれません。障害者雇用促進法など法律の影響もあり、障害を持つ方のニーズに合わせた仕事のチャンスは増えているのです。
しかし、障害者雇用にどんな仕事があるのか分からない
しかし、障害者雇用は『配慮を受けられる』『具合が悪い時に休みやすい』などのイメージは沸きやすいものの、『どんな仕事があるか』と聞かれたときにどれだけの種類の業種や仕事が出てきますか?ここで挙がる仕事が多ければ多いほど、就職できる可能性や働くうえでの選択肢も広がります。もしかしたら知らない職種があることで検索せず、損をしているかもしれません。
『障害者雇用を受けたいけれど、仕事がない…』そう悩んでいる方のために今回は、『障害者雇用にはどんな仕事があるのか』について、ハローワークのインターネットサービスなどを参考に調べてみました。ぜひ、今後の仕事探しの参考にしていただけましたら幸いです。今回は、「フルタイム勤務」と「パート勤務(短時間勤務)」の2つに分けて見ていきます。
参考:合理的配慮指針事例集(厚生労働省障害者雇用対策課) 合理的配慮等具体例データ集(合理的配慮サーチ):障害者制度改革担当室 – 内閣府
【障害者雇用】フルタイムで募集している主な仕事の種類
障害者求人として紹介されている求人およそ12,000件のうち、フルタイム勤務はおよそ3000件強でした(2020年5月現在)。今回は仕事の選択肢を広げてもらえるよう、比較的想像しやすい「事務」「軽作業」「清掃」以外の職業について紹介していきます。
福祉用具のメンテナンス業務
福祉用品・介護用品として扱われる車椅子や杖、歩行器などの消毒を行う仕事です。その他社内物品の在庫管理なども業務内容として紹介されています。現在勤務社員は未経験から就職していると記載されており、0から始める場合でも活躍できるチャンスのある仕事です。
はじめは契約社員(非正規雇用)からスタートしますが、経験や実績次第で正社員として登用される例もあります。
システムエンジニア・プログラマー
エンジニアやプログラマーというと、障害を持たない方にしか縁がないのかな…と思うこともあるかもしれません。しかし障害者雇用でもエンジニアやプログラマーの仕事の募集があります。仕事内容としては
・BtoC向けwebサービス設計・開発
・モバイルソフト、アプリ開発等の設計・開発
・スマートフォンアプリ開発
・業務webアプリケーション設計・開発など
これらの業務を行います。今回調査した求人は応募条件に実務経験が必要になりますが、資格等の指定はなく正社員雇用として入社できるチャンスでもあります。エンジニアに関してはこちらの記事、プログラマーに関してはこちらの記事でそれぞれ紹介していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
CADを利用した設計などの仕事(機械設計技術者)
「CAD」とは、建築物や洋服などの設計の際に使用するソフトウェアのことです。中には建築士などの資格が必要な求人もありましたが、経験や資格、学歴を不問としている求人もありました。細かい作業が得意という人にとっては、スキルを活かせる機会でもあります。
なお、雇用形態は企業によって異なりますが、正社員以外のフルタイム勤務のケースもあり、経験や実績次第で長く働けるチャンスもあります。CADを使用した仕事についてはこちらの記事で紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
参考:【2020年】CADとは?初心者にも分かりやすいようにCADの種類やおすすめのCADを徹底解説│CAD/CAM/CAE 研究所
その他
その他フルタイム勤務の障害者求人には
・金属加工などの製造関係の仕事
・障害を持つ方の生活を支援する仕事
・洋服(ジャケット・パンツ)などの裁断・縫製をする仕事
これらの仕事など様々な種類の求人がありました。これらは掲載期間によっても変化してきますから、ぜひ自分でも定期的に求人をチェックしてみましょう(ハローワークのインターネットサービスにういては後述)。
参考:社会福祉法人 道南福祉ねっと 就労支援・相談支援・グループホーム・地域活動支援|公式サイト
参考:社会福祉法人 道南福祉ねっと 就労支援・相談支援・グループホーム・地域活動支援|公式サイト
【障害者雇用】パートタイム(短時間)で募集している主な仕事の種類
次に、パートタイマーなど短時間勤務で募集されていたものについて紹介していきます。今回検索した求人のうちおよそ6割がパートタイマーなどの短時間勤務でした。ここでも、比較的想像しやすい事務や軽作業の仕事以外の求人について紹介していきます。
インターネットショップ業務の補助
インターネットショップで公開される商品に関わる補助業務を行う仕事です。手順に沿って商品の写真を撮影したり、その写真画像の加工・編集作業をしたりする業務になります。特別な資格やスキル・経験は不問となっており、未経験でもトライできるチャンスがあるのです。
また、このような写真画像の加工や編集を行う仕事に「レタッチャー」があります。詳しくはこちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考としてみてください。
関連記事: Photoshopを仕事で使う業種は。好きを仕事に活かせるヒント
イラストやデザインの編集・校正の仕事
Tシャツやタオルなどのオリジナルグッズに使用するイラストやデザインの画像を、描画制作ソフトであるillustrator(イラストレーター)を使用して作業を行う仕事です。必要な経験としてillustratorのスキルが求められますが、このスキルは現在就労移行支援事業所などでも学べるチャンスがあり、今からでも働けるチャンスはあるのです。Illustratorについて詳しくはこちらの記事を見てみてくださいね。
関連記事: illustratorを使う仕事。Photoshopスキルも大切
その他
その他募集されていた仕事として、
・パンやハンバーガーの製造の仕事
・ブリザーブドフラワーの制作
・市役所業務の補助
これらの仕事もありました。そのほかにも様々な種類の仕事がありますので、ぜひ自分でも検索してみてくださいね。
参考:人と人がつながりあい、地域に愛される会社を目指してます
【就労継続支援 A型事業所CONNECT(株式会社CONNECT)/滝川市】|ローカルワーク in HOKKAIDO
参考:障害企画課|仙台市
今回検索に利用したサイトはこちら
今回仕事の検索に利用したサイトはハローワークのインターネットサ-ビスです。お伝えした仕事はほんの一部にしかすぎません。もちろん、事務や軽作業、清掃の仕事なども多数募集されています。気になった方はこちらのハローワークのページから検索してみてください。
障害者雇用を希望している方へ。『Salad』が就職に関する様々なサポートをします
さて、今回は『仕事を探しているのに、なかなかいい仕事が見つからない…』と悩んでいる方に向けて、『こんな仕事もあるよ』という意味でさまざまな仕事を紹介しました。しかしながら、この仕事が自分の仕事に合うのか、どうやって自分に合う仕事を探せばよいのか。それ自体が分からない。そうして悩んでいる結果『仕事がない』という方もいるのではないでしょうか。そのような悩みを持っていたら、ぜひこのサイト『Salad(サラダ)』にご相談ください。
Saladでは、障害や難病を抱えている方が自分らしく働けるための様々なサポートをさせていただきます。主なサービス内容について説明していきますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
『仕事がない』と悩んでいるときは、仕事探しにおいて視野が狭くなっていることが多いです。かつ、不安を感じていることもあり柔軟な考え方をすることが難しくなります。そうしてさらに選択肢を狭めてしまい自信を無くしてしまう…ということにもなりかねません。
仕事がない…そう迷っていたら、まず「そもそもどんな仕事があるのか」もう一度振り返ってみるきっかけとして、この記事が役立つことができましたら幸いです。