図書館司書とはどんな仕事?
図書館司書とは
図書館司書とは、主に公共の図書館に配置される専門職員になります。図書館資料を選ぶことや、本の貸し出し業務、読書の案内などが仕事内容です。図書館司書は、原則資格を取得することでなれることができます。
参考:司書について:文部科学省
今回は図書館司書の仕事内容やなるための道のりについて説明していきます。
図書館司書の仕事内容
図書館に置く本の選定、収集
図書館にどんな本を置こうかを考え、発注し集めていきます。
保管する本の分類・管理
保管する本(蔵書)を固有の番号(請求番号)に沿って配置します。適正に管理できるよう、常時整理も行うこともあるのです。
本の検索、貸出・返却業務
カウンターにて検索依頼のあった本を検索すること、貸出や返却を受け付けを行うことも図書館司書の業務になります。
利用者からのリクエストへの対応、読書案内
図書館を利用する方の要望を聞いて、どんな本が良いか案内することもあります。また、要望に応じて本の受け入れをすることもあるのです。
レファレンスサービス
レファレンスサービスとは、大学などで論文やレポート作成をする利用者の方に、参考となる資料についてアドバイスすることをいいます。これを図書館司書が対応することもあるのです。
その他
その他本に関わるイベントの開催や視覚・聴覚の障害を持つ方へのサービス、社会への広報活動などさまざまな仕事を行っているのです。最近では移動図書館や地域行事への参加など、館外における業務も増えてきています。
参考:図書司書の業務内容とは?
図書館司書になるにはどうすればいいの?
図書館司書の資格を取得する
図書館司書になるためには、多くの場合司書の資格を取る必要があります。その資格を取得する方法としては下記の3種類です。
1)大学(短大を含む)又は高等専門学校卒業生が司書講習を修了し資格を得る
2)大学(短大を含む)で司書資格取得に必要な科目を履修し卒業を待って資格を得る。
(→これには通信制・夜間・科目等履修を含みます)
3)3年以上司書補としての勤務経験者が司書講習を修了し資格を得る
この3種類の方法のいずれかにより、司書の資格を取得することが必要になります。なお講習は毎年7月~9月にかけて全国の大学で開催されるのです。講習場所に関しては文部科学省のホームページのこちらで紹介されるので、チェックしておきましょう。また、最近では通信講座などで講習を受けられる方法も出てきました。
司書補の資格を取得する
先ほど司書になる条件に、「3年以上司書補としての勤務経験者が司書講習を修了し資格を得る」と説明しました。この「司書補」は何かと言うと、司書のサポートとして業務を行う役割を持つ仕事です。最終学歴が高校卒業の場合は、まず司書補からスタートとなります。
司書補の受講資格は
『高等学校もしくは中等高等学校を卒業したもの又は高等専門学校第三学年を終了した者』
このようになっています。この講習も指定の大学で受けることができます(講習場所はこちらをチェックしてください)
受けたい図書館によって別途試験もある
また、受けたい図書館の種類によって別途試験が必要な場合があります。下記にそのルートをまとめました。
○公立図書館、公立大学、高等専門学校の附属図書館
→地方公共団体が実施する採用試験(公務員試験)を受験する
○国立国会図書館
→独自の職員採用試験を受験する
○国立の大学・高等専門学校の附属図書館
→各地区で行われる採用試験を受ける
○私立大学などの附属図書館
→学校で行われる採用試験を受ける
このように勤務先によって別途試験を受ける必要があります。ちなみに学校図書館(小・中・高・盲・聾・養護)での勤務は「司書教諭」を置くこととなっており、司書ではなくその学校の教員を置くものとされています。詳しくは各施設に問い合わせてみましょう。
また、下記の参考リンクに司書も含む全国の図書館職員の求人情報が紹介されています。どんな求人があるか参考としてみてください。
図書館司書の仕事に必要なスキルは?
図書館司書の仕事で求められるスキルは、『本が好き』なことはもちろん老若男女さまざまな利用者の方とコミュニケーションを取れる力も必要になってきます。また、普段から読んでいる本のジャンルに偏りがある場合は、ジャンルを満遍なく知っておくことも必要となるかもしれません。
また、図書館の「管理」にあたるさまざまな作業を行うスキルも大切です。図書館では、
・古くなった本を修繕する
・返却された本を整理する
・様々なイベントを企画する
これらのようなきめ細やかさも求められるでしょう。一度自分が
・普段、どんなことを負担なく行っているか
・時間を忘れるほど集中できるものは何か
普段の生活や自分の特徴を振り返り、これらを確認してみることが大切です。これを知っておくことで、面接や採用後の仕事の進め方も変わって来るからです。
もし、きめ細やかさに自信がある、という方は下記の関連記事の中からも働くヒントが見つかるかもしれませんので、興味があればぜひ参考としてみてください。
関連記事:『細かい作業が得意』を活かす仕事一覧。「好き」を仕事にするヒント
本・読書好きを活かせる仕事を探すならこちらもチェック
今回は図書館司書について紹介してきました。『本好きを活かしたい』このような思いで仕事を探している時はこちらの記事『『本』関係の仕事の種類。読書好きを仕事に活かすヒントを紹介!』で本に関わるさまざまな仕事を紹介しています。記事をチェックして「本好き」「読書好き」を活かせる選択肢を増やすきっかけになれば幸いです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
図書館司書は、本に囲まれた空間をメインに仕事をすることができます。本が好きな方であれば心地よい環境で活躍することができるチャンスと言えるでしょう。しかしながら、『試験に受かる自信がない…』『仕事ができるかどうかわからない』『本は好きだけど、コミュニケーションに自信がない…』など、仕事をするための情報やスキルなど『何かが足りない』そんな気持ちから不安を感じていませんか。そのようなときはぜひ上記を参考にして「Salad」までご相談ください。