【感覚過敏】辛い視覚過敏、どう対処するの?活かせる方法は?

視覚過敏によって、目に負担がかかってしまう

視覚過敏に苦しむ方がいる

発達障害を持つ方には、感覚過敏があることが多いのではないでしょうか。感覚過敏とは、五感のうちのいずれかが過敏であるために、ストレスや負担がかかる特徴です。

今回は、五感のなかの『視覚』に関してご紹介します。なお、『聴覚過敏』も気になる方は、下記の関連記事も参考にしてください。

関連記事:【大人の発達障害・感覚過敏】テレビの音が気になる理由と対処法とは
関連記事:【大人の発達障害】 職場で起きる『聴覚過敏』の主な種類と改善法

それでは、まず視覚過敏にはどんなものがあるのか。職場などで見られる、主な状態をご紹介します。

自宅や職場で見られる、視覚過敏の主な種類

視覚過敏の種類として、主に3種類に分けられます。

光(明暗)のストレス

○まぶしい日の光が苦手。
○パソコンやスマートフォンのモニターの光が苦手。
○蛍光灯の白い光が苦手。

色(色彩)のストレス

○真っ白な紙を見るのがつらく、文字が読みづらい。
○原色(色合いがはっきりした色)を見ると目が痛い感じがする。
○赤い色の壁を見ると目が痛い感じがする。

その他視覚にかかわるストレス

○新聞など、一度に多くの文字が目に入ると気持ちが悪くなる。
○ビルの看板・案内板や電車の中吊り広告など、一度に多くの情報を目にすると気分が悪くなる。

このように感じることで体調にも影響してしまうと、毎日の生活が辛くなってしまいます。さて、過敏な感覚から身を守るために、どんな対処が必要なのでしょうか。

視覚過敏への対処法

光(明暗)のストレスへの対策

【まぶしい日の光が苦手】
〇自宅では
・遮光カーテンを使用する。

〇移動中など外では
・帽子やサングラスなどを着用する。できる限り、視界を狭める大きめの帽子が望ましい。(目に入ってくる情報が減るため)

〇職場では
・サングラスまたは偏光レンズメガネを着用する。

【パソコンやスマートフォンのモニターの光が苦手】
・ブルーライトをカットするメガネを着用する。できる限り、暗い場所では画面を見ないようにする。(明るさが際立つため)
・自宅・職場で使うパソコンやタブレットなどの明るさを調整する。モニターにブルーライトをカットするフィルターを貼る。

【蛍光灯の白い光が苦手】
〇自宅では
・オレンジ色などの蛍光灯や間接照明を利用する。または調光機能(明るさや色を調節できる)のある電灯を使用する。

〇移動中など外では
・昼間は地下や室内など、電灯のある場所を避け、屋外の日陰を中心に移動する。
・電車内では目を閉じるまたはサングラスを着用する。

〇職場では
・比較的光が当たらない席にしてもらう。または偏光レンズメガネを活用する。
・光を遮るパーテーションなどを設置してもらう。または光を遮ることができるものを置かせてもらう。

色(色彩)のストレスへの対策

【真っ白な紙を見るのがつらく、文字が読みづらい】
・白色でない(茶色、水色など)用紙にプリントしてもらう。または自分で用意してコピーし直す。
・色のついた下敷きやセロファンを重ねた上から見るようにする。

【原色(色合いがはっきりした色)を見ると目が痛い感じがする】
〇家では、自分の心地よい配色の家具などを選ぶ。薄い色合いのものを選ぶ。

〇自宅・職場では
・パソコンやスマートフォンなどのモニターの彩度を設定する。(カラーフィルタなど)

〇職場では
・制服など、服装で対象の色がある場合は、上司に相談してみる。

【赤い色の壁を見ると目が痛い感じがする】
・家では、不快になる色の家具類を避ける。

〇職場では
・私物に関しては色に配慮する。
・他のものが目に入らないよう、パーテーションなどで視界を遮るようお願いしてみる。

その他視覚にかかわるストレス

【新聞など、一度に多くの文字が目に入ると気持ちが悪くなる】
新聞を読む場合は、下敷きなどを使い読みたい場所以外を隠して、少しずつ読む。

【ビルの看板・案内板や電車の中吊り広告など、一度に多くの情報を目にすると気分が悪くなる】
・移動中は帽子やヘッドホンなどを着用し、情報が目に入るきっかけを減らす。
・電車やバス内では安全に配慮して、スマートフォンや本などに目を向ける。
・疲れた場合は、目を閉じる。

以上がご紹介した特徴に応じた対処法です。この方法を参考に、他の視覚過敏の問題にも役立てていただけますと幸いです。このような視覚過敏ですが、負担を軽くする方法はあるのでしょうか。

視覚過敏を軽減するポイント

疲労をためない。疲れたら休む。

疲れているときは身を守るために不安や緊張が高まり、感覚も鋭くなります。そのため、感覚も過敏になりやすいです。定期的に休憩を取り、常にリラックスできる状況をキープしましょう。

移動中、具合が悪くなった時に休めるスペースを把握しておく

特に屋外では、これまで不快な風景でない場所でもリニューアルされることもあります。したがって、あなたの予期せぬ場所で具合が悪くなってしまう可能性もあります。そのようなときでも休憩できるスペースを、事前に見つけておくと安心です。

上司に伝え、ストレスが発生する旨を相談する

職場で健康的に仕事を続けるために、上司に相談しましょう。「あなたがどんな視覚情報を不快に感じるか」を具体的に伝えることで、フロアや座席の変更をお願いできるかも知れません。

伝え方の方法の一つに、あなたの特徴を説明するための「ナビゲーションブック」があります。こちらを活用して説明すると分かりやすいです。興味がありましたら、下記の関連記事もチェックしてみてください。

関連記事:自己理解を深める!発達障害特性に役立つナビゲーションブックとは?

これだけ対処を要する辛い視覚過敏ですが、活かす方法はあるのでしょうか。

視覚過敏を活かす方法はないの?

○色への過敏
・他の人では分からない、微妙な色の違いが分かる。
・ウェブサイトの配色に対して、細かな配慮ができる。

Webデザイン・ファッションデザインやカラーコーディネーターなど、色を用いた仕事に活かせる可能性があります。

○光への過敏
・他の方の目にも優しい照明の加減が分かる。
・フロアのデザインなどで、顧客などが安心できる配色を考えやすい。
インテリアデザイナーなど、快適な住まいを考える仕事に活かせる可能性があります。

人よりつらい部分があれば、必ずそれを活かせる手段があります。あなたが辛いと悩んでいる先に、活かせる個性があるかも知れません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

過敏な感覚は体力を消耗しやすい、辛い特徴です。このような問題とうまく付き合っていく方法が見つかれば、『個性』として活かす道が見えてくるのではないでしょうか。