【発達障害・体験談】会社の飲み会が苦手…断るときに注意したこと

会社の飲み会が苦手…

飲み会に参加するのが怖い

筆者は会社の飲み会に参加するのが怖かった記憶があります。

発達障害(ASD、アスペルガー)の診断を受けたのは大人になってからで、このときにはまだ障害には気付いていません。しかしながらコミュニケーションや空気を読むことが求められるため、飲み会は苦手でした。

会社の飲み会が苦手な理由

お酒が飲めないから

まず単純にこの頃は全くお酒が飲めませんでした。「『飲めない』と断ることで嫌われたくない。」かつ飲まずに周りとテンションを合わせることもできないことから、飲み会が苦手でした。

人の本心を知るのが怖いから

「お酒を飲むと、人の本心が出るのではないか。」「聞きたくないことを聞いてショックを受けたくない」と考えていました。さらには(周囲の方の)普段の仕事の時のイメージが壊れる、ということにもひどく怯えていました。

必要以上に他者の「本心」に対して恐怖感を持っていました。筆者自身嘘をつくのが苦手なため、相手の「普段は見えない心情」というものが理解できないということからも、飲み会は苦手でした。

説教されるのではないかという不安があるから

お酒を飲むと、「説教癖の方がいる」「暴れる方がいる」ということをテレビなどで知っていました。

本来、しっかりと仕事をしていれば負い目はないので気にしなくても良いことです。しかし、障害特性の影響なのか、ネガティブであるゆえにあらゆる悪い想定を考えてしまいます。

「怒られる」可能性が少しでもあるなら参加したくないという気持ちから、会社の飲み会が苦手でした。

上司や先輩への気遣いが辛いから

会社の飲み会に参加すると、上司や先輩にお酒を注ぎにいくことがありました。うまい人はタイミングよく注ぎに行けることや、そこで器用に会話もこなせます。

筆者はうまく関わることが苦手でした。よく同僚からも「間が悪い」「空気が読めない」と言われていましたが、対処法が分かりませんでした。

反対に、自分が気を遣われる先輩になってからも、後輩に気を遣わせている感覚が嫌でした。

雑談が苦手だから

飲み会自体、会話の内容はほとんどが雑談です。筆者には、お酒を飲んでまで雑談をする意味が分かりませんでした。

当然、うまく話せませんでした。話の輪に入るタイミングにも悩みました。できないことや意味が分からないことは、やりたくない。ということから飲み会が苦手でした。

関連記事:【発達障害】複数人と会話ができない原因とコミュニケーションのコツ

スマートに誘いを断る方法を考えた

飲み会が苦手なため、「できる限り参加しないようにしたい。でもストレートに断ったら嫌われて、その後の仕事にも支障が出てしまう。」と悩んだ結果、注意して断ることを心掛けました。

会社の飲み会を断るときに注意したこと

「飲むとどうなるのか」も含めて、飲めない体質を具体的に伝える

単純に「飲めない」とだけ言っても、「ちょっとくらいいけるだろう?」と言われてしまうことがありました。

飲めないことは具体的に伝えるようにしました。

【筆者が実際に言った、断る理由】
○お酒を飲むと、全身がしびれることがあります。
○腎臓の病気で、医師から止められています。
○ビール2口飲んだだけで倒れたことがあります。
○お酒を飲んでいなくても、周りの雰囲気に飲まれて倒れたことがあります。

など、具体的に「飲んだらどうなるか」を伝えるようにしました。

苦手な人とは、普段から関わりや付き合いを最小限にする

普段から苦手としている人は、飲み会でも苦手です。関わりが深ければ、誘われる機会も増えます。

そのため、普段から関わりを最小限にして、飲み会に誘われないようにしました。

仕事をしっかり行う

当たり前のようですが、仕事をしっかり行うことを心掛けました。

飲み会に行かなくても、仕事をしっかりやっていれば信頼されます。その代わり、飲み会に行く人よりも距離を置かれることもありました。しかしそのような方とは人事異動などで離れてしまえば、その後の影響はありませんでした。

結果、飲み会に参加しなくても仕事に直接支障をきたすことはありませんでした。

仕事上のコミュニケーションをしっかり取る

仕事をしっかりやるという意味で、仕事中のコミュニケーションは大切にしました。

結果職場では「近寄りがたいけど、信頼できる人」という存在でいることができました。

飲み会でしかつながれない会社は、適した環境ではない

このような取り組みをして、スマートに断るよう注意していました。

しかしながら、「飲み会でしかつながれない」、「飲み会でしか意思の疎通を図れない職場」なら、自分には適した環境ではないと感じました。

仲間内でやり取りが多くなりますから、公平な情報共有が期待できないからです。

だからこそ、自分らしい働き方を探すことに踏み出せたことは幸運でした。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

筆者は最終的にお酒を克服し、飲み会も楽しめるまでになりました。しかし今度はうまくコミュニケーションを取ろうと無理をしてしまいました。「飲み会に参加すれば、人とうまく会話できるようになって仕事もできるようになるのでは」と考えていました。

結果飲み会に参加し過ぎたことで、充分な休養が取れず「うつ」を発症しました。飲み会でたくさんの方と話はしましたが、うつで辛いときに助けてくれる方はいませんでした。

そのときに、自分の人との関わり方の「許容量」を再認識させられました。

今はそのようなことはなく、自分らしく働けています。自分に適した環境を探すことの大切さを日々、感じています。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム) の診断を受ける。飲み会の誘いを受けすぎて情報過多になり、うつ病を発症した。うつ病の体験談はこちら

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