落ち着いて話す場所がない『場面緘黙症』のサイン、対処法とは

家以外、落ち着いて話す場所がない…

家以外、落ち着いて話せる場所がない

家で家族と、休日に友人と話すときは話せるのに、職場など「特定の場所・場面に限って全く話せない」ということはありませんか?

会話そのものが苦手というわけでもないのに、「話さなければならない」ことを求められる場面に直面すると突然話せなくなってしまう…という症状に悩む方がいます。

どう頑張っても緊張して話せない…そのような症状は、『場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)かもしれません。

落ち着いて話せないのは、『場面緘黙症』かも

場面緘黙症とは

『場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)』とは、「選択性緘黙」とも呼ばれる精神疾患です。家庭やプライベートでは話せても、職場など社会不安が伴う特定の場面や状況で話すことができなくなります。

幼児期に発症することが多い疾患ですか、稀に大人も発症するケースがあります。

関連記事:社交不安障害の症状とは。障害の原因は親とは限らない!?

通院による治療が必要

場面緘黙症は性格や気質ではなく、精神疾患です。これを改善するには治療が必要になります。対処せずそのまま放置していると症状が強まるため、不安を感じたら早めに医療機関(精神科・心療内科など)に相談しましょう。

では早期発見し改善していくために、職場で起きる「場面緘黙症のサイン」をご紹介します。

職場でのこんな症状は、場面黙緘症のサインかも

周囲に自分の声を聞かれたくない

どんな業務にも報告や連絡はつきものです。そのような「必要なこと」「言わなければいけないこと」と分かっているのに、不安や緊張から話せないということはありませんか?

また、話している時の自分の声を聞かれることに不快感を持つケースが多いです。あまりにも緊張が強すぎて「どうやって声を出すか分からない」くらいの状態の場合、場面緘黙症のサインかも知れません。

周りの視線が気になるため、話せない

周囲の耳にも過敏であると同時に、周囲の視線にも過敏であることが多いです。「話しているときの自分を見られたくない」思いが強い場合、場面緘黙症の可能性があります。

話しかけるタイミングを考えすぎて、何も動けない

「どんなタイミングで話しければ、不自然ではないだろう?」など、的外れなタイミングで聞いてしまうときの惨めさを感じたくない…という気持ちになっていませんか?

本来の「伝えること」を差し置いてでも、いかに傷つかずに言えるか様子を伺い続けてしまう場合があります。

このような場合は、場面緘黙症かもしれません。

人や仕事内容ではなく、空間そのものに不安を感じる

どの人にも、苦手な人はいます。どの人にも苦手な作業や業務はあります。しかし、そのようなこととは無関係な場合は場面緘黙症かもしれません。

・上司が苦手なことで緊張すると思い、部署異動したけれど症状が変わらない。
・苦手な業務から得意な業務に変わったけれど、何も症状が変わらない。
・思い切って転職したけれど、『職場』を意識すると同じように緊張してしまった。

このように、あなたの意思や勤務条件とは異なる事情で話せなくなることはありませんか?

症状が1か月以上続いている

「職場の緊張は、まだ入ったばかりだから…」と考えていたけれど、1カ月以上経っても状況が変わらない場合は、場面緘黙症の可能性があります。

職場でプレッシャーがかかると、体が動かなくなる

症状があるときは、話せないだけでなく思うように動けなくなることがあります。『緘動(かんどう)』といって、緊張や不安から動けないケースも場面緘黙症のサインです。

家に帰ると、何の緊張もなく話せている

これだけ激しい不安や緊張で自由に動くことができないに関わらず、家に帰ったとき・オフのときには別人のように話せることはありますか?または両方の場面を知っている方がいる場合、そのような方から「やる気あるの?」など言われたことがあるかもしれません。

このように「ある場面でだけ」話せなくなることがある場合は、いちど医療機関の診察を受けましょう。

緊張などの症状が家でも続く(場面によって変わることがない)場合、その他の精神・発達障害の可能性もあります。こちらの記事を参考にして、自分音症状と比較してみましょう。

どうして場面緘黙症になるの?

場面緘黙症の原因は、
・根本的にコミュニケーションに不安を感じやすい
・完璧主義で、全てをしっかりこなさないと気が済まない

などから来ていると考えられています。

必要以上に自信にプレッシャーをかけてしまうため、対話によって自分の立場が大きく左右する(と感じている)場面において緊張してしまうと考えられています。

さて、意思が伝えられないまま職場に居続けることは難しく、何よりあなた自身が辛いことでしょう。このような状態を緩和・改善していくためにはどのような対処をすればよいのでしょうか?

場面緘黙症を緩和・改善する方法は?

医療機関に相談する

まずは医療機関に相談しましょう。場面緘黙症と認められるには、医師の診断を受ける必要があります。

場面緘黙症の治療には、薬物療法や認知行動療法などの心理療法などの様々な観点から治療を進めていきます。

緊張する原因を振り返ってみる

場面緘黙症の治療の一つに、段階的暴露療法などの「認知行動療法」があります。これは主にこれまでの思考の「くせ」を客観的に見直して、修正していく治療法です。

場面緘黙症の治療の場合、サポートを受けながら緊張しやすい場面で話す経験を積んでいきます。この治療の中から「思ったよりも緊張する必要がない」と気づくことで回復や緩和させることが狙いです。

認知行動療法にはさまざまな種類があります。興味がありましたら下記の関連記事も併せて参考としてください。

関連記事:不安になる理由が分からない時の原因、改善する認知行動療法とは?

充分な休養をとり、緊張・不安になりにくいコンディションを保つ

医療機関から処方される薬の服用を続けることはもちろん、緊張や不安が高まることがないように休養を取るなどコンディションを保つことも大切です。

疲れているときほど、周囲への警戒心が強まります。ひどいときは目に映る人が的に見えてしまうこともあるでしょう。そのような状態だと当然症状は強まります。

健康維持のために無理をせず、早めの対処を心がけましょう。

緊張しにくい環境で働く

最後に「そもそも緊張の少ない環境や働き方を選ぶ」という方法です。テレワークや在宅ワークであれば、仕事のために場面が変わるということはありません。リラックスできる自宅で行うことできます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

これまでに「引っ込み思案」「消極的」「内弁慶」様々な言われ方をされてきたかもいるかもしれません。場面緘黙症を知っている方が少ないために、どうしても「性格が原因だ」という結論になってしまうのです。

このような状況を周囲に説明し、サポートを受けながら仕事をしていくためにも医療機関のアドバイスを受けてみましょう。

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