【体験談】アスペルガーは方向音痴?待ち合わせで気を付けること4つ

方向音痴と特性で、待ち合わせに苦労した

方向音痴と特性で、待ち合わせに苦労した

曖昧なルートや説明に苦労した

筆者は、「ASD(自閉症スペクトラム)」という発達障害を持っています。かつては「アスペルガー」と呼ばれていた障害です。

元々筆者は方向音痴がひどく、さらには曖昧な言語表現を理解できないことから、待ち合わせにはよく遅刻していました。最寄駅には誰よりも早く1時間くらい前に着くのに、です。

よく徒歩1分圏内なのに道が分からないため、タクシーを止めたものの道案内だけ受けたということもありました。

今回はこの待ち合わせの中で、「最も障害特性の影響で苦労した経験」をご紹介します。

参考:発達障害の特性(代表例)|厚生労働省

【体験談】待ち合わせで苦労したケース

【体験談】待ち合わせで苦労したケース

渋谷駅、ハチ公前の「緑の電車」が分からずに苦労した

まず、渋谷駅をはじめて知る方のために、今回の周辺情報を整理します。

【渋谷駅】
○東京都渋谷区にある、スクランブル交差点で有名な駅
○駅前にハチ公像があり、待ち合わせ場所として有名。
○このハチ公像の向かいに「緑色、電車型」の資料館様のスペースがある。近くに当時、「東急」ストアがあった。
○当時はハチ公像から徒歩15分くらい歩いた先に、「東急」東横線入り口と湘南新宿ラインの入り口があった。

今回の待ち合わせに必要な場所の説明は、こちらの通りです。この場所の解釈に苦労したのです。

友人からの電話で混乱してしまった

筆者は一時間前に着き、はじめはハチ公前で待っていました。しかし現地を知っている方はお分かりではないでしょうか。

今ではここは待ち合わせ場所として有名になり過ぎています。そのため、人が沢山いすぎて見付けられないのです。

友人は待ち合わせギリギリに着く予定でした。

ですから筆者を見付けにくいと考えた友人は電話で「『東急』の横の、『緑の電車』のところにいてくれ」と言われました。

この電話に混乱して、一時間前に着いたのに待ち合わせには30分遅刻してしまったのです。

参考:4000万人が方向オンチ?なぜ、迷うのか : 深読み : 読売新聞オンライン

【アスペルガー】この待ち合わせで苦労したポイントは?

【アスペルガー】この待ち合わせで苦労したポイントは?

それでは、どのようなところに苦労を感じたか、ポイントを整理します。

曖昧な指示がわからない

この言葉を聞いての正しい行動は、『ハチ公像の目の前にある電車型のスペース前に行けば良い』だけです。徒歩10秒以内です。

しかし筆者は、曖昧な指示が分かりませんでした。「緑の電車」と聞いて、様々な可能性を考えてしまったのです。以降、筆者がどのような解釈違いをしたのか解説します。

【曖昧な指示から来る勘違い】
東急→東急東横線(正しくは東急ストア)
緑の電車→湘南新宿ライン(デザインに緑があるから。正しくは手前の電車型のスペース)。目の前の緑の電車は『電車ではなく施設』であるため、電車ではない。

と解釈してしまい、「『東急東横線』の横にある、『緑の電車デザインの湘南新宿ラインの入り口』へ歩いていったのです。

電話でのやり取りだと混乱してしまう

時間になっても筆者がいないため、当然友人から「今どこにいるんだ!」と怒りの電話が来ます。

何度友人に聞いても、同じことを言ってくるだけです。もともとこの友人はメールが苦手で電話を使う人のため、尚更です。

「今どこにいるんだ!」と言われても、現在地の説明をうまく整理できません。

友人に「東横線か湘南新宿ラインって、どっち?」という意味の分からない質問をしていました。

口頭だけで、現状と要望を全て伝えることが大変でした。

関連記事:【発達障害・体験談】会話が聞き取れない・苦手な時に訓練したこと

道の感覚が分からず、近いところでも迷ってしまう

まず、元の場所に戻ろうとなりました。友人から「○○(建物)の裏に行け」など言われました。

しかし、この「○○の裏」はいくつも存在しました。四角い建物ですから4面あるわけです。そのうちのどれかが分からず、待ち合わせに遅刻してしまいました。

このようなときに、どのように気を付ければ良かったのでしょうか。

参考:職場での知恵と工夫|発達障害を生き抜くために – 大人の発達障害|NHK福祉ポータル ハートネット

方向音痴をカバーし、待ち合わせで気を付けること

方向音痴をカバーし、待ち合わせで気を付けること

1)特徴や場所の説明は明確にしてもらう

ポイントとなる場所はできる限り、自分の中で「ここしかない」と限定できる状態にしておく必要があります。

今回の場合、「緑の電車」と聞いたので、「電車ではない」手前のスペースを排除して考えていました。

ですから、「緑の電車のような建物」など、「電車」という選択肢を省いてもらう説明を求める必要がありました。

2)できる限り、視覚情報を送ってもらう

今では施設までのアクセスに、画像で説明してくれるサイトも増えました。筆者としても本当に有り難いサービスです。

このときも周りの目印をたどって探していました。周辺画像を送ってもらうように依頼することで対処できていたわけです。

画像が無理でもメールなどの視覚情報で送ってもらうよう依頼すれば、見返せるので落ち着いて対応できていたかもしれません。

3)曖昧なワードを言われたら、確認するくせをつける

このような曖昧なワードにその場で気付かないと、後々迷うことになります。ですから聞いたときに「曖昧だ」とどれだけ気付いて確認できるかが重要になります。

4)事前に待ち合わせ場所に行って確認する

以降時間に余裕があるときは、実際に自分ひとりで待ち合わせ場所に行って確認していました。いざ時間が近くなったときに、迷わないためです。

まさに「百聞は一見に如かず」なのです。

参考:遅刻がなおらない:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト

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おわりに

いかがでしたでしょうか。

この時に筆者が感じたのは「自分は発想が自由すぎる」ということでした。他の方であれば、今回の言葉でもある程度通じるくらいに限定できるのです。しかしながらASDを持っていると、あまりにも多くの選択肢が思いついてしまうのではないかと感じました。

よって行動できなくなるか、今回のように異なった解釈に進む可能性が高くなるのではないでしょうか。

対処は、そういった傾向があることに気づくことです。事前に準備することで改善させることが必要です。ともに苦労することが多いですが、一緒に取り組んでいきましょう。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。HSPの特徴にも多く該当している。この頃はすでに診断を受けてはいたが、まだ自分の特性理解が進んでいなかった。

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