大人のADHDでも一人暮らししたい!実現のために注意すること6つ

ADHDでも一人暮らししたい!

ADHDでも一人暮らししたい!

現状として、一人暮らしをしている方は少ない

ADHD(注意欠如・多動性障害)は発達障害の一つで、先天的な脳機能の障害です。主に注意力のコントロールに困難を感じる障害です。

ADHDを含む、発達障害を持つ方の居住形態は家族と同居している方がほとんどです。実際に単身で生活している方は少数派なのが現状です。

これには、「あらゆる生活面での不安」「生活費を稼ぐ経済面の問題」などが考えられます。

一人暮らしをして自立したい!

しかしながら、「一人暮らしをして自立したい!」という方も多いのではないでしょうか?今回は、ADHDを持つ方が生活面で主に注意することをご紹介します。

参考:発達障害|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省

【ADHD】一人暮らし生活で注意すること

【ADHD】一人暮らし生活で注意すること

1)時間や予定の管理に注意する

一人暮らしですから、自由な分生活は自分で管理しなければなりません。

〇夜更かしをして朝起きることができず、仕事に遅刻してしまう
〇今日予定があったことを忘れていた

など、これまで家族の方が教えてくれていたことを、自分で意識して行わなければなりません。時間を忘れて没頭してしまいやすい方など、不安な場合はスマートフォンのリマインダー機能を活用するなどして工夫しましょう。

関連記事:【発達障害・ADHD】仕事で『物忘れがひどい』と悩む原因・対策

2)金銭管理に注意する

生活費の管理も、自分で管理しなくてはなりません。一人暮らしは、同居していた時と違いあらゆる出費がかさみます。家賃はもちろん、光熱費から食費、日用品まで想像以上にお金がかかるものです。これまでと同じ要領でお金を使っていると、生活ができなくなるおそれがあります。

不安な場合は「生活に必要な支出を分けておく」「一日・一週間・一か月の出費の限度額を決める」など、あなたの管理しやすい方法で計画的に遣うようにしましょう。

3)火気・戸締りなど、安全面に注意する

家を守るのは、あなたです。実家など家族と同居しているときは仮にあなたが戸締りを忘れていても、誰かが閉めてくれれば大丈夫です。しかし、一人暮らしはあなたに責任がかかります。

ただし、火気や戸締りなどが気になり過ぎてしまうおそれもあります。出勤などに遅れるくらいに影響が出ていると、強迫性障害になる可能性もあります。

ですから「確実に見た」と安心できるようなチェックリストを作って、玄関に置いておくなどして工夫しましょう。

4)食事・睡眠・し好品の摂取に注意する

一人暮らしですから、食事も自分で用意しなければなりません。「早く寝なさい」「起きなさい」と言ってくれる人もいません。生活において自由度が高くなります。

この勢いに任せて暴飲暴食、夜更かし、飲酒やタバコなどのし好品に依存するなどの危険性があります。自分の意志で、あなたの健康を管理しなくてはなりません。

5)服薬に注意する

食事睡眠と同様、服薬も同様です。はっきり言えば、薬を飲まなくてもばれることはありません。しかし、体調や精神状態には確実に悪影響を及ぼします。ですからこれまで通り決められた時間に薬を服用するようにしましょう。

関連記事:【医師に要相談】発達障害を持つ方にかかわる、服薬の効果と注意点

6)掃除、片付けなど衛生管理に注意する

掃除や片付けをしてくれる人もいません。ゴミ出しも誰かにお願いしない限りは自分でまとめて、自分で出しに行かなくてはなりません。住む地域のごみの分別方法や出す曜日などを確認して、把握しておく必要があります。

片付けについては一人暮らしですから、あなたが困らない程度に行うだけでも問題ありません。完璧を目指す必要はありませんが、キャッシュカードや財布などの重要なものはしっかりと分かる場所に保管しておきましょう。

片付けについて不安な場合はこちらの記事「【大人の発達障害・ADHD】片付けられない方への整理の工夫4つ」をチェックしてみてください。

参考:ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療| e-ヘルスネット(厚生労働省)

一人暮らしの生活費はどうしよう?

一人暮らしの生活費はどうしよう?

さて、ここまでは生活面での注意事項をご紹介してきました。問題は「生活費」です。まずは生活するための資金を稼がなくてはなりません。場合によっては、障害年金受給も検討しなくてはなりません。

さらに、一人暮らしの生活に移行しやすい方法の一つとして「テレワーク」があります。テレワークは通信技術を使って仕事をします。自宅で行いますから、

〇出勤で出かけないぶん、火気や戸締りの心配が減る
〇交通費がかからない
〇家事の時間を確保しやすい

などのメリットがあります。上の生活面での注意を守れるくらいの自己管理と積極的に成果を求める主体性があれば、充分に活躍することができます。興味がありましたら、ぜひSalad編集部までご相談ください。

関連記事:精神障害者も一人暮らしがしたい!生活費を稼ぐためにテレワークも!
関連記事:大人の発達障害は障害年金をもらえないの?支給要件、請求手続きは?

参考:障害者の能力や強みを生かす「カスタマイズ就業」って? – 毎日新聞

転居時は、各種手続きも忘れずに

転居時は、各種手続きも忘れずに

最後に、一人暮らしが実現して転居する際は手続きが多いです。引越しが決まったら、こちらの記事「精神・発達障害者が引っ越したときの必要手続きを一挙まとめて紹介!」をチェックしておきましょう。障害者手帳や自立支援医療の手続き方法を紹介しています。

参考:引越しで必要な手続き | 引越知恵袋 | 引越しお役立ち情報 | 【引越しは日通】

まとめ

いかがでしたでしょうか。

上の注意事項全てが不安だという方は少ないのではないでしょうか。ただし体調が悪くなったとき、これらの注意力が弱まります。そんな時でも、自分で管理し、解決しなくてはなりません。

しかし、一人暮らしの生活リズムができてこれば、有意義な生活をすることもできます。自立のために、少しずつ心がけていきましょう。

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