仕事が辛くて、手につかない…
仕事が辛い…
仕事をしていると、ストレスを感じる機会が多いです。仕事が追い付かない、人間関係がうまくいかない、苦手なことに直面しないといけない…などの理由からストレスを溜めるケースがあります。
就職したての頃は意欲を持って臨めていたのに、最近なぜかモチベーションが上がらない…このような気持ちを感じていませんか?仕事に関してモチベーションが保てないと、成果や体調に大きく関わるケースが多いです。
精神・発達障害を持つ方は、ストレスを感じやすい
特に精神障害や発達障害を持つ方に関しては、上記の困難に遭いやすくストレスを感じやすいことがあります。
・感覚過敏など、心身への負荷がかかりやすい
・周囲に障害特性や状態を理解されにくい
・安定した精神状態をキープすることが苦手
・コミュニケーションで困るケースが多い
このような事情からストレスを感じやすく、職場定着に苦労してしまうことがあるのです。
仕事のモチベーションが上がらないのは、「うつ」のせい?
どう頑張っても仕事をやる気が持てない、モチベーションが上がらないということは、どのような方にも可能性があります。しかし、以下のケースで不安を感じていませんか?
・それまで意欲を持って仕事をできていたのが、突然やる気が出なくなった
・長期間、休んでも疲れが取れずモチベーションが上がらない
・頑張りたいのに、うまく頑張れない
これらの事情により、仕事が手につかない事態に遭うと心配することもあるかもしれません。
今回はこのような「仕事のモチベーションとうつの関係」について、対処法をお伝えします。
こんなモチベーションの低さは「うつ病」かも
どんな環境でも気分が沈んでいる
うつ病を発症している場合は、環境や条件に関係なく気分が沈んでいるのが特徴です。説明の難しい恐怖感や罪悪感に襲われるケースも考えられます。
これを「抑うつ気分」と呼び、うつ病の身体症状の一つです。
ですから仕事以外の場面で積極的な気持ちになれることがあれば、うつ病である可能性は低いでしょう。
趣味や楽しんでできることも楽しめない
うつ病の症状に、「興味・喜びの喪失」があります。それまで楽しんで行っていた趣味をやる気がなくなってしまうなどの傾向があります。
「喜べないこと」がもっとも分かりやすい症状ですが、怒りや悲しいという感情も沸きにくくなることがあるのです。
そのため、職場やストレスの原因に対して「ムカつく!」「悔しい!」という感情が沸く場合はうつ病である可能性は低いでしょう。
その他日常生活にまで支障が起きている
その他食欲がない、よく眠れないなどの身体症状に出ている場合はうつ病である可能性があります。
これは仕事、休みに関わらず影響が出ている場合です。日常生活にも強く影響が出ている場合はうつ病である可能性があります。
これらのうち、いずれかの状態が1日中続き、かつ2週間以上継続しているとされた際に「うつ病」である可能性が出てくるのです。
日常生活のモチベーションも上がらない時は、医療機関の診察を受けよう
上記のうちいずれかの特徴に当てはまると感じたら、精神科や心療内科などの医療機関の診察を受ける必要があります。
「行かなくても大丈夫」と感じているかも知れません。しかし、うつ病を発症していると自分の状態を感知することがしにくくなります。
早期に診察を受ければ、回復もしやすいです。上記の特徴に少しでも心当たりがあれば、下記の関連記事も参考にしつつ医療機関の診察を受けましょう。
関連記事:『疲労』と『うつ』の違いは?見分け方、疲れがひどい時の対処法は?
関連記事:仕事を上手に休む方法【精神障害を持つ方が仕事を長く続けるヒント】
職場以外は元気でも、「非定型うつ」の可能性がある
上記の要件に当てはまらなければ、「うつ病」である可能性は低いでしょう。しかし、それだけで「問題ない」「気持ちの問題」と決めつけてはいけません。環境に反応しやすい「非定型うつ」もあるのです。
非定型うつの特徴は?
「非定型うつ」は普段は元気なのにも関わらず、職場などのストレス環境にのみ強く反応しやすいことが特徴になります。その他
・不眠や食欲不振ではなく、過眠や過食に現れている
・怒りや許せない気持ちを他者や社会などに強く感じている
上記のような特徴があります。非定型うつの場合、うつ病とは治療の方法が異なります。詳しくはこちらの記事「『非定型うつ』とは。うつ病との共通点や違い、セルフケア法を紹介」を参考にして、自分の状態をチェックしましょう。
「うつ」「非定型うつ」のどちらにも当てはまらない場合は、職場と相談しよう
今回お伝えした「うつ」、「非定型うつ」のどちらにも当てはまらないけれど仕事が手につかない。そのような方もいるかもしれません。
このような場合は上司や職場で信頼できる方、就労移行支援事業所や地域の就労支援センターなどに相談してみましょう。ストレスになる環境や要因について相談し、調整をお願いしてみることで改善される可能性もあります。
環境を見直して改善する可能性もある
対人関係に不安があり職場で相談できる人がいないケースや、相談はできても状況が改善されない可能性もあります。
このような場合は、環境を見直し新しい職場に就くことでモチベーションが回復するかもしれません。自分に合う仕事や対人関係を見つけることも、モチベーションを上げるために行う対策の一つとして覚えておきましょう。
仕事が手につかないときは、Saladにご相談ください
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
「うつ病」という名前を知らない方は少なくなりました。しかし今でもうつや非定型うつは、当事者や経験者でないと理解してもらいにくい問題があります。
ですから自分で状態を知る習慣を身に付けて、うつの予防や改善に努めていきましょう。
【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。うつ病の発症経験があり、当時抱いていた感覚として「食欲がない」「思考や感情がずっと停止している」状態であった。本来怒るべき相手にも怒る感情が沸かず、自分のふがいなさばかりを責めていた記憶がある。