身体障害者の運転免許更新は、どうすればよいの?
身体障害を持つ方にとって自動車は、大切な移動手段
身体障害を持ちながら、自動車を運転する方がいます。移動手段として必須な方が多く、生活には欠かせないという方も多いのではないでしょうか。また、身体障害を持つ運転者へのサービスとして、高速道路の利用料金が割引になるケースもあります。
身体障害を持つ方でも、運転免許の更新が必要
自動車を運転するためには、運転免許が必要です。運転免許は一定の交付期間が過ぎれば、更新手続きが必要です。身体障害を持つ方が更新する場合、どのような手続きが必要なのでしょうか。
身体障害者の運転免許更新の流れ
1)更新期限が近づくと、自宅にハガキが届く
更新期限が近づくと、自宅に案内のハガキが届きます。このハガキがないと、更新手続きができません。ハガキに更新手続きの場所が記載されているので、必ず確認しましょう。
更新手続きの場所にあっては運転免許の更新の回数、交通違反や交通事故の有無によってさまざまです。しかし、前記の有無にかかわらず、『身体の状態に応じた免許条件(眼鏡等を除く)が変更され、または新たに条件が付される可能性のある方』は運転免許試験場になります。
前回の交付期間中に自身の障害や体調に変化があった場合は、事前に運転適性相談窓口に相談しましょう。(詳細は後述)
2)更新期間中、ハガキに記載の場所に更新手続きに行く
更新手続きの期間は、自分の誕生日の前後1か月間になります。ハガキの記載の場所に更新手続きに行きましょう。用意するものは
〇運転免許証
〇自宅に届いたハガキ(更新連絡書)
〇在留カード、特別永住者証明書、旅券等、在留期間を証明できるもの(外国籍の方のみ)
〇運転免許更新手数料 2,500円
〇講習手数料 優良運転者500円 一般運転者800円 違反運転者1,350円 初回更新者1,350円
となります。「優良」「一般」などの指定もハガキに書いてありますので、料金も間違えないように準備しておきましょう。
3)更新手続きを行う
おおむね以下の流れに沿って手続きが行われます。車いすで移動の方は、職員の方がサポートしてくれることがあります。受付に相談してみましょう。
【更新手続きの流れ】
①受付で運転免許更新手数料・講習手数料を払う
②必要事項や病気等の質問票を記入
③ICカード化4桁の数字2組の暗証番号を記入(今後本籍を確認するなど、必要情報照会の際に必要になります。)
④適性検査を行う(視力など)
⑤適性検査の確認書類を提出する
⑥運転免許証の写真撮影をする
という流れになります。
4)更新済の免許を受け取る
手続きが終わったら、運転免許を受け取れます。即日で受け取れる場所もありますが、警察署などの場合は即日で受け取れません。この場合、およそ受け取りまでに1か月程度かかります。
手続き時に案内の用紙を渡されるので、その用紙に記載の日程に従って再度受け取りに来ることになります。
即日交付でない場合は、以前の免許証に更新手続き済を記載した印を押されます。新しい運転免許証を受け取るまで、この免許証で運転できます。
参考:内閣府 平成29年度 交通事故の状況及び交通安全施策の現況 > 第1編 陸上交通 第1部 道路交通 第2章 道路交通安全施策の現況 第3節 安全運転の確保
運転適性相談窓口を活用しよう
「自分の障害では更新できるのかな・・?」「即日交付できない場合、もう一度休みを取って行かないといけないのかな・・?」など、更新に関して不安なときは「運転適性相談窓口」に問合せしましょう。
運転適性相談窓口は、障害を持つ方や高齢の方の運転免許について相談できる窓口です。下記の参考リンクに全国の相談窓口の連絡先もありますので、不安な方はご利用ください。
安全運転をすることで、更新手続きもスムーズになる
先ほど、交通事故や交通違反の有無によって手続き場所が変わる、と説明しました。これは運転者の種別によるものです。主に優良、一般、初回、違反に分かれます。
初めての更新であれば全員「初回」に該当します。以降は良い順から「優良」、「一般」、「違反」となります。詳細は、下記の参考リンクをチェックしてみてください。
良い方が講習時間も短く、料金も安いです。このような面からも、日ごろの安全運転の心がけが大切です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
どんな障害を持っていても、ドライブを楽しみたいものです。さらに足の代わりとして重要な役割を持つ場合もあるでしょう。だからこそ、より身近なこととして安全運転を意識していくことが必要です。
無事故無違反、安全運転を維持して優良運転者での更新を目指しましょう。