【ADHD】仕事で『適応障害』になりうるケース、その予防法とは?

ADHDを意識しすぎると、適応障害になることがある

ADHDを意識しすぎると、適応障害になることがある

ADHDを自覚しているゆえに対処に頑張りすぎてしまう

ADHD(注意欠如・多動性障害)は発達障害の一つで、先天的な脳機能の障害です。代表的なものとして、「落ち着きがない」「注力のコントロールが苦手」という特性を持っています。

最近では発達障害の話題がメディアでよく取り上げられています。これにより自身の発達障害についても調べやすくなりました。しかし、特徴を把握し障害を自覚しているゆえに対処しようと頑張りすぎてしまうことがあります。

この場合「過剰適応」となり、適応障害を発症する場合があります。

今回は、ADHDを持つ方が
〇適応しようと無理をしやすいケース
〇適応障害を予防するための対処法

をご紹介します。

参考:ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療| e-ヘルスネット(厚生労働省)

【ADHD】仕事で適応障害になりうるケース

【ADHD】仕事で適応障害になりうるケース

忘れ物(忘れていること)がないか気になりすぎる

【根柢の気持ち:移り気で、忘れやすい自分を否定する】
平日の一日の中の「気になるポイント」をまとめました。

【起床~出勤まで】
〇財布、定期券、その他仕事に必要なものは忘れていないかどうか。
〇火気や戸締りは忘れていないか。

【仕事中】
〇大事な予定を忘れていないか。業務の見落としはないだろうか。

【退勤~就寝まで】
〇仕事でやり残したことはないか。
〇職場に忘れ物をしていないか。
〇明日の予定で忘れていることはないか。

主なポイントとしてはこの通りになります。注意を向けることが苦手なことを意識しすぎて、常に全部に注意を向けようとしてしまいます。この場合適応障害だけでなく、「強迫性障害」にもなりうるので注意が必要です。

じっとしなくてはならないと過集中してしまう

【根柢の気持ち:落ち着きがない自分を否定する】
本人の意識の中で、落ち着きがないことを自覚している場合です。(実際に落ち着きがある・なしは問わない)

「じっとしなくてはならない」「動いてはいけない」と自分を縛り付けてしまうことで適応障害になってしまいます。また、無意識のうちに過集中状態になるケースもあります。

無理に周りに合わせようとする

【根柢の気持ち:周囲とうまくコミュニケーションが取れない自分を否定する】
周囲の方とのコミュニケーションのズレを恐れて、相手の言動に何でも同意しようとしてしまいます。無理に合わせようとすることで、精神的負担がかかってしまいます。また、合わせすぎていると相手にも違和感を持たれやすくなります。

参考:適応障害|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省

ADHDを否定した気持ちでの対処は、負担になりやすい

ADHDを否定した気持ちでの対処は、負担になりやすい

「ADHDであってはならない」「ADHD(の特性)を見せてしまっては迷惑がかかる」という否定の気持ちから始まる対処は、負担になりやすいです。一時的に問題を解決できたとしても、あなたへ大きな負荷がかかります。

ですから、少ない負担でADHDの問題を解消する方法をとる必要があります。

参考:発達障害|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省

【ADHD】適応障害を予防しながら問題を解決するには?

【ADHD】適応障害を予防しながら問題を解決するには?

「忘れていない」と確信できる方法をとる

忘れていないかどうか、何度も気になってしまうようでは負担になってしまいます。ですから、一度で確実に分かり、「2度以上気にしなくてよい」方法を工夫する必要があります。

※例
〇玄関前に忘れ物チェックリストを作り、チェックを入れる。
〇スマートフォンのリマインダー機能を活用する。

また、忘れやすい状況を把握して、未然に防ぐ方法も効果的です。詳細はこちらの記事「【発達障害・ADHD】仕事で『物忘れがひどい』と悩む原因・対策」を併せてチェックしてみてください。

時間を決めて、適度な小休止を行う

仕事中、過集中状態になりやすい方は自分の意志で仕事を中断しにくいです。そのため、上司とよく相談して休憩する時間(時刻)を決めましょう。休憩する時刻になったらどんなに仕事の切れが悪くても強制的に休むくせをつければ、過集中を防ぐことができます。

その時間の確認すら忘れてしまいそうな場合は、上司や同僚に伝えてもらうようにお願いするか、スマートフォンのリマインダー機能(マナーモード必須)を活用しましょう。

完全に周囲と同じである必要はない

相手に合わせすぎてしまうことで分かりやすいのは、逆の立場を想定することです。あなたの言ったことを全て肯定されたら、心地よさより違和感を持ちませんか?「この人裏ではどう思っているのかな」と疑いの気持ちを持ちませんか?相手に合わせすぎると、返って不快にさせることがあります。

また、周囲に合わせすぎていると、相手に騙されたり利用されたりしてしまいやすくなります。

ですから、分かりやすい基準としては「絶対にあなたが譲れないもの」を否定してまで、相手に合わせることはありません。

服薬について医師と相談する

「薬を飲んでも、集中力や注意力のコントロールが上手くいかない・・・。」そんな時は服薬について医師に相談してみましょう。ADHDを持つ方によって服薬は、適切な集中・注意をするために不可欠なものです。下記の関連記事を参考にして、自分の体調を見直してみてください。

関連記事:【医師に要相談】発達障害を持つ方にかかわる、服薬の効果と注意点

参考:注意欠陥・多動性障害(ADHD) | 医療法人東横会 心療内科 精神科 たわらクリニック

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
発達障害の特徴は、どうしても悪い面ばかり目立ってしまいます。指摘されるがゆえに、何とか弱みを抑えつけようと頑張る方も沢山いるのではないでしょうか。

欠点をカバーすることはとても大切です。しかし、命を削ってまでカバーをする必要はありません。難しい問題ですが今一度、自分の特徴を見直してみてくださいね。

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