テレワークは「業務の効率化」が目的。しかし長時間労働のリスクもある
テレワーク導入の目的
テレワークはICTを活用した自由で柔軟な働き方です。テレワークを導入することで、利用者や企業にどのような効果を期待しているのでしょうか。テレワークの目的をまとめました。
【テレワーク導入の目的】
◎通勤の負担をなくし自由に使える時間を増やす、ワークライフバランスの向上
◎業務の効率化。生産性を上げることでプライベートの時間も確保する。メリハリのある生活をすることで、さらに業務の効率化を図る。
テレワークは、このような目的から生まれた働き方です。しかし実際には業務がスムーズにいかず、結果として長時間労働に至るケースが出ています。
業務管理が難しく、テレワーク導入を取り止める企業もある
テレワークは、お互いの姿が見えません。仕事の目的が見えないまま業務を続けると、成果の品質も下がり、修正作業などで長時間労働に及ぶ危険性があります。
企業はこのような業務管理の難しさによって、テレワーク導入に不安を感じてしまいます。その結果、本来の目的である「働きやすさの実現」を達成できない、としてテレワーク導入をやめてしまう企業も出ています。このように長時間労働はあなたの心身の健康を損ねるどころか、企業との信頼関係にも関わります。
やはり、テレワークは成果を挙げなければなりません。今回は、長時間労働を防ぎながら成果を出す「短時間集中のコツ」をご紹介します。
テレワークが、長時間労働になりやすい理由
まず、テレワークがどうして長時間労働になりやすいのかを解説します。
働く時間や場所にとらわれない
テレワークは、働く時間と場所にとらわれません。いつでも業務ができます。そのため、つい業務のことが気にかかり、業務時間外も仕事を進めがちになります。
業務と向き合うことは、心身が緊張します。そのような緊張状態をだらだらと続けていると、健康状態が悪くなりパフォーマンスを下げます。明日以降のために少しでも仕事を進めて、成果をだしておきたい…という責任感が強い方が陥りやすいです。
報連相の機会が限られ、業務量がオーバーしていても依頼できない
テレワークは、報連相の機会が限られます。そのため、手伝いを依頼できるタイミングが限られています。かつ、お互いの状況が分かりにくいです。したがって、仕事の容量がオーバーしていても、他者にお願いしにくいです。結果的に、業務時間外に埋め合わせようという感覚になりやすいです。
手段にとらわれすぎてしまう
テレワークは、成果に関する高い意識が必要です。しかし、そのための手段にとらわれすぎてしまうのは危険です。このような状態のとき、目的とずれていても自分で軌道修正をすることは難しいです。
結果企業側に提出した際に成果として不足していて、手直しを受けるなどのケースを招きます。最悪の場合、成果として成り立たないことになってしまいます。
不安が高まりやすく、焦ってしまう。
「何とかしなきゃ、何とかしなきゃ・・」と不安になった経験はありませんか?一人で作業をしていると、どこまで行えばよいかが分からなくなり、不安になるケースがあります。
「特に何かを言われていないのに理由もなく焦ってしまう」心配しやすい方に多いです。沢山作業をしておいて、安心したいために長時間労働をしてしまいます。しかし、この場合さらに焦りを意識するケースが多いです。不安がパフォーマンスを落とします。効率が悪くなり、長時間労働がエスカレートしてしまいます。
長時間労働は疲弊を招く
このように、長時間労働はテレワークで働くうえで、あなたの疲弊を増やしてしまいます。では、長時間労働をせず、業務時間内に作業を完了できる方法はあるのでしょうか。
次はあなたが効率よくテレワークを行うための「短時間集中のコツ」をご紹介します。
【長時間労働予防】テレワーク短時間集中のコツ
オンオフの切り換えを行い、メリハリのある生活をする。
【主体的な行動を維持できるよう、適度に休む】
テレワークで成果を挙げるには、主体性が求められます。主体性を維持するには、あなたの積極性や想像力が必要です。長時間労働で業務を進めていると、「時間外にやれば何とかなる」という気持ちになりやすいです。生活にメリハリがなくなると、気持ちが守りに入ります。気持ちが守りに入ると、主体性に必要な積極性や創造力がなくなってしまいます。
これらの理由から健康管理(適度な休息)は、主体性の維持に不可欠です。常に最高のパフォーマンスを保つために強い意志を持ち、休むときはオフにする勇気も大切です。
上司と作業の進捗状況を共有する。
【業務の方向性にズレがないか、適時確認していく】
成果物だけでなく、作業の進捗状況などあなたの状況を詳しく共有しましょう。相手とコミュニケーションを取っていく中で、省略できるところや、優先して行うべきことが分かるかもしれません。
また、結果だけでなくプロセスも共有していれば、提出前に企業が修正箇所を見つけることなど、早期に対処ができます。これにより、ミスを長時間労働で穴埋めする必要がなくなります。
また、あなたの進捗状況を企業が見ていれば、業務分担を考慮してもらうときに役立ちます。
成果物の内容、評価基準に対してよく話し合う
【何を成果とするか、そのための最適な手段をすり合わせる】
企業が何を求めているのか、成果を挙げるための方法を話し合いましょう。
どんな成果を求めているのか、成果を挙げるための方法や評価基準などを共有し、成果への「最短ルート」をつかみましょう。
ひとりで作業をしていると、主観で動きやすくなります。そのため、定期的に成果について相談する機会を設けてもらいましょう。
相談などを行い、迷いをなくす工夫をする。
【自分のパフォーマンスを向上させる環境を、自分で作る】
誰でも不安の状態のままでは、最高のパフォーマンスはできません。
このような不安を解消するためには、企業の方に相談して業務に関する的確なアドバイスを受けるのがベストです。効率よく仕事を行うために迷いをなくし、気持ちをクリアにして業務に臨む工夫をしましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
テレワークは、オフィスでの長時間労働をなくすために生まれた働き方です。時間を有効に使い、その分の時間を家事や育児などに利用してほしい。そんな願いから誕生したシステムです。
ですから、ずるずると長時間労働をしていたら本末転倒です。
テレワークを続けるためには、業務の効率化は必須条件です。企業の方とよく相談して、業務の効率化を図りましょう。