『軽作業』とはどんな仕事?
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就職活動で求人を探している際、『軽作業』というワードが目に入った方は多いでしょう。なんとなく、漠然としたイメージは浮かぶけれど、実際にどのような仕事が軽作業と呼ばれるのかということを説明するとなると、難しいという方もいるのではないでしょうか。
軽作業とは
軽作業は、意味を調べてみると
『体力を必要としない、軽い作業のこと』
とされています。または『特技や特別な資格がなくてもできる仕事』として解釈されているケースもあるでしょう。ですから軽作業は、多くの方がトライしやすい仕事ではあります。
しかし、個人の体力の度合いや得手不得手の有無、個人の受け取り方によって『本当に自分にとって軽いかどうか』が異なってくるでしょう。ですから『軽い作業だから』と就職して、確かに身体的には負担が少ないけれど、自分には苦手な作業で仕事が上手くできない…というケースにもなりかねません。
ですから『軽作業』という仕事にはどのような仕事があるのかを知り、応募前に具体的な仕事内容を把握しておくことが就職活動の大切なポイントになってきます。そこで今回はこの『軽作業』について、どのような仕事があるのか一緒に見ていきましょう。
軽作業に含まれる主な仕事の種類
倉庫内作業
軽作業の中で最も多い仕事が、検品や梱包などの倉庫内作業です。さらにその種類について見ていきましょう。
検品作業
検品は主に工場などに勤務し、商品をチェックし不備や傷がないかを選別していく仕事です。製品の内容によっては、運ぶ際に力を要する場合も出てくるかもしれません。
【必要なスキル】
・細かい部分を見逃さないきめ細やかさ
・同じ作業、ルーチンワークでも集中できる力
・場合によっては段ボール箱を運ぶ程度の力が必要になる
ピッキング作業、入荷や仕分け、梱包作業など
「ピッキング」とは、倉庫などから指定の商品などを選び出す作業のことを言います。これは工場などで商品として各場所に運搬する際に必要な作業で、前後の作業に入荷や仕分け、梱包作業とも深く関わります。なお、仕分け作業や梱包作業は製品に不備や傷がつかないように丁寧に取り扱う意識が必要になります。
【必要なスキル】
・チーム内での連携
・倉庫内や製品の配置などに関する知識
・同じ作業、ルーチンワークでも集中できる力
・場合によっては倉庫内を動き回る持久力が必要になる
商品管理・在庫管理
「商品管理」とは、在庫管理も含めた物品の管理を指す言葉として使用されています。ただし販売する商品のみでなく、製造業であれば原材料や部品などの仕入れ状況、取引先へ納品することなども管理することになるでしょう。実際に商品を確認して上記の検品などを行うケースもあれば、パソコンなどを用いて在庫データを管理する事務作業を行うケースもあります。
【必要なスキル】
・取引先や関係する社員とのコミュニケーション
・在庫の物品に関する知識
・1個のずれでも許さないきめ細やかさ
・エクセルやメールなどのパソコンスキル
ポスティング
ポスティングとは、主に広告宣伝をすることを目的としたチラシなどを各家庭のポストへ投函することを指します。複雑な行程や人とのかかわりが少ない分、数多く異なす必要や配達エリアに関する地理について知って多く必要が出てくるでしょう。
【必要なスキル】
・配達エリアに関する地理
・自動車や二輪車を使用する場合は運転技術
・数多くこなし続ける体力、集中力
製造補助(組み立て・加工)
製造補助として、部品の組み立てや加工を行う作業も軽作業として募集しているケースがあります。組み立ては工場などに勤務し、ラインから流れてくる部品やパーツを他の部品と組み合わせたり、不良品を取り出したりして製品として完成させる工程の一部を担います。
加工は金属などの原材料を設計や指示通りの形式に作り上げる(調整する)業務です。
【必要なスキル】
・同じ作業が続いても集中できる力
・手先の器用さ、きめ細やかさ
シール・ラベル貼り
シールやラベルを貼る仕事にあっても軽作業として募集しているケースがあります。シール貼り専門で行う場合と、梱包など他の業務を行いながらシール貼りを行うケースがあるのです(『軽作業』として括られている仕事には、このような複数種の作業を行うケースも多いです)。
また、工場や店舗に勤務して行う場合と、在宅勤務でこれを行う場合があります。貼るシールやラベルは主に商品の値札やバーコード、雑貨や洋服などのタグなどが挙げられます。
【必要なスキル】
・同じ作業が続いても集中できる力
・手先の器用さ、きめ細やかさ
・数多くこなせる根気・忍耐力
その他
その他軽作業として募集されている仕事として、商品や用具などものを運ぶ「運搬」やイベントの会場設営のスタッフなども挙げられます。企業の解釈では「体力を要しないだろう」として軽作業としていても、このように体力を要する可能性のある仕事も軽作業として募集していることがあるのです。
後悔しない就職をするにはどうしたらよいの?
冒頭で触れたように、個人の捉え方によって軽作業でも『全く軽くなかった』『むしろ重労働』と感じてしまうケースもあるのです。軽作業として分類されている仕事は多岐にわたり、失敗しないためにはさらにもう一段階仕事内容について調べてみることが大切になってきます。
就職後に後悔しないためには、
・求人票の仕事内容をよく見る
→『軽作業』のあと、()書きで「小物の仕分けなど」と作業の内容が書かれていることがある
・企業のHPなどで、事業内容や業務内容をチェックしてみる
・応募先の採用担当などに問い合わせて、実際にどんな仕事をするのか聞いてみる
・企業見学などで、職場の雰囲気を確認しておく
・職場体験実習や雇用前実習ができる場合は、実際に実習を受けて確認してみる
これらの対策を行い、職場定着できるよう応募前から工夫することが重要です。
参考:ハローワークインターネットサービス – トップページ
参考:職場体験実習の実施
参考:第4 職場実習
働く選択肢を広げてみよう!
自分がどんな仕事に向いているのか、どんな業務に適したスキルを持っているのかが分からずに悩んではいませんか。いざ就職しても『苦手なことばかりだったらどうしよう…』と不安に感じている方もいるでしょう。その解決のヒントとしてあらゆる仕事があることを知り、選択肢を広げることが大切なポイントになります。今回はそのきっかけとなる記事をいくつか紹介していきましょう。
・パソコンスキルを活かして仕事がしたい
→関連記事はこちら
・電話応対が少ない・ない仕事を探したい
→関連記事はこちら
・体力を活かした仕事をしたい
→関連記事はこちら
上記の記事はあくまでも一例です。自分がどんな人間なのか、過去の経験などを振り返りながら、様々な仕事に当てはめていく作業をすることで、働く選択肢が増えていくでしょう。「自分では探し方が分からない…」「スキルをどう磨いたら良いか分からない…」と言う方はぜひ下記のご案内もチェックしてみてくださいね。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
『軽作業』と表記されている仕事の多くは、複数の作業を並行して行うケースが多いでしょう。そのため一種類の仕事をしたいという場合は、検索の方法を具体的な業務名にして検索してみると分かりやすくなるかもしれません。
働く為の知識を正しく持って、長く活躍できる土台つくりを心掛けていきましょう。