失業保険を受け取るには、求職活動が必要
失業保険は、求職の意思があることが前提とされている
失業保険(雇用保険)とは、職を失い就職の意思がある方に対して保険料が支払われる制度です。
ハローワークで申請することで、失業保険を受け取れる登録ができます。これから失業保険の申請をする方はこちらの記事「障害者は失業保険の受給期間が長い!?うつ病で辞めた方への支援も!を合わせてご覧ください。
申請しただけでは保険料を受け取ることはできない
さて、ハローワークにて申請をしただけでは、失業保険を受け取ることはできません。失業保険の本来の目的でもある「求職している意思」を証明する必要があります。
その証明する方法が「求職活動実績」です。
失業保険をもらうには、求職活動実績を報告する必要がある
求職活動実績とは?
この「求職活動実績」とは、求職活動したことを表す成果や取り組みを指します。質魚保険を受け取るには必ず行わなければいけない項目です。
さらには毎回失業認定を受けるのに必要な求職活動実績の回数が決まっています。障害を持つ方は受け取れる期間も長くなりますので、その分求職活動も行う必要があります。
一回の報告で2回から1回以上の求職活動が必要になります。これは受給している期間などでも変わってきます。また一か月単位ではなく「4週間ごとに1度」という期間が設定されていますので、月2回報告になることがあります。
うつ病などの体調不良が原因で退職した方の場合、すぐに求職活動の報告をするケースもありますから、事前に医師やハローワークの窓口に確認しておきましょう。
さて、その「求職活動実績」は、具体的にはどのようなものがあるのでしょうか。
【失業保険認定に必要】求職活動実績の主な種類
今回は分かりやすく、どこで行えるかで分類しました。
ハローワークで行えるもの
【窓口での職業相談、職業紹介、初回講習(雇用保険説明会)】
初めての場合、申請後に説明会に参加します。これも求職活動としてみなされます。そのため、最初の活動は1度以上となることが多いです。
窓口の相談は、「実際に求人票をもって応募状況を確認する」「企業に確認してもらう」など、窓口の方を経由した活動が必要になります。検索機で検索して帰るだけでは認められませんのでご注意ください。
反対に、相談をすれば応募などに結びつかない相談でも求職活動として認められます。
【求人に応募する】
求人に応募すれば、もちろん求職実績として認められます。しかし、応募のときのみか、面接やその後の活動のたびにカウントできるかは各地方によって異なります。事前に窓口に確認しておきましょう。
外部の団体・紹介事業などで行えるもの
【転職エージェントなど、就職紹介事業に相談する】
転職エージェントなど、障害を持つ方専門の紹介事業も数多く出てきています。これらの事業に登録し、相談を受けることで実績として計上できます。
関連記事:【障害者雇用】就職・転職エージェントのメリット&デメリットとは
関連記事:【体験談】2つの転職エージェントを利用してみて感じた違いとは?
【就職関連のセミナーや見学・説明会に参加する】
就職関連のセミナーや履歴書などの書き方セミナー、その他職業訓練や説明会なども求職活動実績として認められます。
【就労移行支援事業所に通所中、職業相談や説明会を受ける】
就労移行支援事業所を利用している場合は、スタッフの方と求人について相談した時、外部の紹介事業の方と相談した時なども求職実績になることがあります。
また、事業所に各企業の方や紹介事業の方が説明会を開いてくれることがあります。こちらに参加することでも、求職活動としてカウントされるケースがあります。
【企業見学、企業説明会に参加する】
各企業の説明会・見学会に応募し参加した場合も求職活動してカウントされます。
ただし、新聞やインターネットで検索しているだけでは、求職活動として認められません。分かりやすい基準として、あなた以外の第三者の方にもわかる求職活動であることが大切です。
自分でできる求職活動もある!
就職に関わる資格を取得する
資格の受験日のみ、求職活動実績として認められるケースがあります。しかし、事前にハローワークに伝えている「希望の職種」などと全く異なった資格であれば認められません。
また、TOEICや英検などは、点数や級位によって認められるかどうかが変わってきます。事前にハローワークの窓口に確認しておきましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
毎回の報告は面倒なことかもしれません。しかし、本当に仕事をしたいという気持ちがあれば回数を気にすることなく求職活動実績は余るほどあるケースもあります。
まだまだ求職活動実績になるケースはあります。自分の活動も実績となるのかについてハローワークや就労移行支援事業所のスタッフの方に確認してみましょう。
相談先に迷った場合は、Salad編集部までお声かけください。