頭痛について
◆頭痛がつづく場合、他の病気が原因の場合もある
風邪をひいた時や睡眠不足の時などに一時的に起きる頭痛と異なり、何日も頭痛が続くときや頻繁に頭痛が起きる場合は、他の病気が原因になっていることがあります。
とくに今までに経験したことのない激しい頭痛がする場合は重大な脳の病気の可能性もあるため、病院の受診を検討しましょう。
◆頭痛の種類
頭痛にはさまざまな種類があります。
・片頭痛……主に頭の片側にズキズキと脈打つような痛みを感じます。一度の痛みは数時間~数日のあいだ続きます。
・緊張性頭痛……筋肉が緊張することで起きる頭痛で、頭を締め付けられるような痛みや頭が重くなるような痛みを感じるのが特徴です。
・群発性頭痛……目の奥をえぐられるような強い痛みがあり、鎮痛剤の効果がありません。
・その他の頭痛……ほかの疾患やさまざまなこころの病気が原因で起きる場合もあります。
ストレスやこころの病気が原因の頭痛と思っていたとしても、まずは頭部のCTやレントゲン撮影などの検査を行い、脳や頭部の病気がないか検査を行うことは大切です。
◆気象病……気圧などと頭痛の関係について
周囲の人が「気圧が低いから頭が痛い」「体調が悪いので、今気圧が下がっているのだと思う」などと言っているのを聞いたことはありませんか?
気象病とは気象や天気が変化すると発症したり症状が悪化する病気の事をいいます。
気圧の変化によって頭痛が起きたり悪化したりする人も多く、気圧の変化の予報に合わせて頭痛の予防薬を飲むなどの対策に役立てている人たちも増えています。
参考:頭痛|身体面の症状|症状から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省
参考:頭痛ーる:気圧予報で体調管理
参考:「気象病とは何か」(視点・論点) | 視点・論点 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室
【体験談】病院での頭痛の治療について
病院で頭痛の治療を受けるには?
筆者も頭痛がひどい時期があり、通院して治療を受けたことがあります。
状況や頭痛の原因により何科でどんな治療をうけるかは変わると思いますが、こちらの記事では頭痛外来(脳神経外科)での検査と治療、整形外科での緊張型頭痛の検査と治療についてご紹介します。
◆治療【1】頭痛外来(脳神経外科)
頭痛がつづき、市販薬を飲んで対応していましたが効果があまり感じられず、市販薬の添え書きの用法・容量では足りないと感じるようになってしまい、市販の鎮痛薬の濫用で頭痛が悪化するという知識があったので不安に思っていました。
頭痛外来初診時は血圧測定・採血ののち、頭部のCT検査、頸部(首)と上半身のレントゲン撮影を行い、CT検査とレントゲンの画像をもとに医師の問診をうけ、今後の治療方針についての説明を聞きました(※個人の例です)。
片頭痛と緊張型頭痛の症状があったので、それぞれ下記の治療を行うことになりました(※治療の一例です)。
(1)片頭痛の治療……予防薬と頓服薬を服用、頭痛の記録をつける
(2)緊張型頭痛……予防薬を服用
数か月で市販薬の服用をほぼやめることができたので、頭痛外来を受診して良かったと思いました(※個人の例です)。
◆治療【2】整形外科での検査や治療
整形外科やペインクリニックで受けられる神経ブロック注射で首や肩の痛みと緊張型頭痛の痛みを緩和できる場合があります。
神経ブロック注射は注射針を用いて局所麻酔薬などを狙った神経の周辺部分に注入し、それによって痛みを伝達する新経路を遮断し、痛みを軽減する方法です。
帯状疱疹の痛み、首・肩・腰・下肢の痛みなどに対してよく行われている治療方法です。
注射のほぼ直後に痛みが軽減し、効果は数日~一週間ほど続きます。
注射で痛みを抑えて生活の質を改善するとともに、並行してリハビリを行い、普段の症状や姿勢の改善に努めるよう指導をうけました(※治療の一例です)。
まとめ
頭痛との向き合い方、仕事との折り合いについて
筆者は頭痛のためにさまざまな通院や治療・改善法を試しましたが、もっとも「頭痛が改善した」と感じたのは「環境を変える」ことでした。
特に働き方と仕事を変えたことの影響は大きかったと感じます。
負担のある環境で働いている最中には、環境(=仕事)を変えることへの不安が非常に強く、長い間、負担を感じていながら環境を変えることができないままの状態でとどまってしまっていました。
結果的には思い切って環境を変える決断をして本当に良かったと思えます。
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【筆者紹介】
Salad編集部員。ASD(自閉症スペクトラム障害)。30代。障害者雇用での就労12年目、テレワーク2年目。
※この記事は2021年5月現在の情報に基づいて執筆されました。