趣味のブログを活かしてライターになりたい!
ブログやツイッターなど、表現の場所が増えた
文章を書く仕事は過去、書籍出版や新聞・雑誌のライターのみで狭き門でした。特に会話が苦手なことが多い発達障害を持つ方の場合、活かし方が難しかったのではないでしょうか。
しかし近年、インターネットが普及してブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などの表現の場が増えました。
これにより、ライティングそのものが身近な存在になりました。
得意なライティングを仕事にしたい
発達障害を持つ方の中にも、ブログやSNSで文章を書いている方も多いのではないでしょうか。これにより、文章を書くことを仕事に活かしたいと感じている方も出てきています。
発達障害でも、在宅ライターになれるチャンスがある
今では障害者雇用でのライターの求人も増え、クラウドソーシングでもライティングの依頼は多いです。ライターとしての働き方も多様化が進んでいます。
成果において高い質と量をキープできれば、発達障害を持つ方でもライターになれるチャンスは充分にあります。さて、あなたのブログ経験がライターでどのように活きるのでしょうか。
ブログ経験者が在宅ライターになるメリット
記事としての文章が浮かびやすい
文章が浮かびやすいというのは、ブログ経験者の最大のメリットです。全く経験していない方がライティングをすると、読書感想文のような形になりがちです。「ただ文章を発信している形」になってしまいやすいです。
一方、ブログを経験していれば、「読み手」を意識した文章が浮かびやすい点で、有利です。
書くことにストレスを感じにくい
ブログを書くペースや頻度は人それぞれ違います。しかし、より自然な形で文章を書けるという点でメリットがあります。
ライターになれば「文章を書くこと」が仕事になります。仕事そのものにストレスを感じにくいことは、ストレスによる体調不良を未然に防ぐことにもなるのです。
ムラがなく、安定した成果につながりやすい
文章を書く「くせ」がついているため、できるとき・できないときのムラが少なく、安定した成果を出しやすいメリットがあります。
タグやリンクなどの知識がある
ブログをある程度続けている方であれば、
○文字を大きくするなどの装飾
○URLを貼付する
などのタグの存在についても受け入れやすいです。
そのままライターのスキルとして活かせる知識が多いので、有利に働けるメリットがあります。
さて、ここまではブログを書いていることでライターになるメリットをお伝えしてきました。しかしながら、反対に「文章を書いているからこそ陥りがち・誤解しがちなポイント」があります。
以降「注意点」として、誤解しやすいポイントをご紹介します。
【誤解しがち】ブログ経験ライターの注意点
自分の言い回し、言葉遣いに固執しない
ブログを書いていると、ついライターとしての記事も同じような言い回しや言葉遣いで作成しようとしがちです。しかし、実際には違います。
ブログなどの文章を経験している人が陥りやすいのが、「自分の言い回しや言葉遣いから抜けられない」ことです。自分の言葉で長く書いているがゆえに、スタイルを崩すことが難しくなります。
原則、他者から請け負うライティングの仕事は、「クライアントやサイトの人格」で文章を書かなくてはなりません。いわば「報道アナウンサーの文章版」のような形と説明するとわかりやすいでしょうか。
アナウンサーも、視聴者や社会常識に応じた言葉遣いに変えていますよね?嬉しいニューースと悲しいニュースのときでは話し方も違います。ライターにあっても、記事内容によって同じように文章の「性格」を切り替えられるスキルが必要になります。
反対に様々なコンテンツに応じて適切な文章に切り替えられるスキルがあれば、強い武器になります。
読み手(顧客)中心の内容を心掛けなければいけない
ブログを書いていると、ついライターの場面でも自分の「色」を出したくなってしまいます。表現に慣れているだけに陥りやすい問題です。
ライターの仕事は「コンテンツ」でも「ブログ」でも、顧客があってこそ成り立っています。顧客になりうる読み手中心の記事を書くことに徹底することが必要です。
自分の知らないことも書く可能性がある
このように読み手のために記事を書くことが仕事の「軸」になります。したがってあなたが経験していないことの記事も書く場面が出てくることもあります。
筆者の例で説明しますと、
○『高卒』なのに、有名大学の比較記事を書く
○『薄毛ではない』のに、増毛サービスについての記事を書く
○『痩せすぎ』の体なのに、ダイエット成分のカプサイシンについての記事を書く
○全く興味がなかった音楽アーティストの良さの記事を書く
という記事を書いてきました。
経験していない分は勉強や調査で埋める形になりますが、自分についてしか書いてこなかった分、大変でした。
もし「自分の経験していない記事をなるべく避けたい・・」という場合は、求人応募や記事作成の依頼を受けるときに勤務条件をよく確認しておく必要があります。
就労移行支援で、ライティングを学べる
就労移行支援事業所でも、ライティングについて学べる事業所があります。書き方だけでなく、セールスライティングなど
「商売」としてどのように対応していくべきかなども学ぶことができます。
事業所によって学べる内容のスタイルは大きく変わります。もし「就労移行支援でライティングを学びたい!」という方はSalad編集部までご相談ください。あなたに合った事業所選びのお手伝いをさせていただきます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
上記の注意点で大切な「読み手中心」という軸を大切にしていれば、あなたのブログ経験を活かすことはできます。文章を書くことが好きだからこそ陥りやすいポイントを差し引いても、充分にメリットはあります。
どんな働き方をしたいか迷っているのであれば、趣味としてやってきた「文章を書くこと」を仕事にするチャンスがあることを覚えておいてください。
【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受ける。障害者雇用で事務職をしながら、空き時間でクラウドソーシング業務を行っていた。ライティングにあっては、70件近い案件を受けてきている。個人的にもブログを3種類書いているほどの物書き好き。