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ディスグラフィアとは?字が汚い・書くのが遅い原因と対策を解説

もしかして、私だけ字がヘタ…?

泣きながら書く人

はじめに “丁寧に書いてるのに字が汚い”と悩んでいませんか?

真剣に丁寧に書いてるのに字が汚い、急いでも書くのがすごく遅い…。

そんな悩みを抱えながら、日常生活で「書く」場面に苦手意識を持つ方は少なくありません。

この記事では、そのような書字の困難さを引き起こす可能性のある「ディスグラフィア(書字表出不全)」について、症状・原因・日常生活での困りごと、そして具体的な対処法を丁寧に解説します。


今回は同じように悩んでいる方に向けて、ディスグラフィアの症状や原因、そして生活の中での具体的な対処法についてお伝えできればと思っています。

参考:発達障害者の顕在化されにくい「読み書き困難」についての実態調査|厚生労働省(PDF版)

参考:吃音、チック症、読み書き障害、不器用の特性に気づく「チェックリスト」活用マニュアル|厚生労働省(PDF版)

ディスグラフィア(書字表出不全)とは?

書くのが大変な人

書くのが困難なのには、いくつかの原因がある?

ディスグラフィアとは、読み書きに問題はないものの、「書く」ことに困難を感じる発達障害の一つです。

主な要因としては下記のようなものがあります。

  • ・文字の形の認識が難しい
    ・書くための手の運動に苦手さがある
    ・頭の中で文字を正しく構成する力が弱い

参考:発達障害者支援施策 |厚生労働省

ディスグラフィアの症状

ディスグラフィアの症状は、人によって様々ですが、主な症状としては以下のようなものが挙げられます。

ディスグラフィアの症状
字が汚い


書くのが遅い


文字のバランスが悪い


文字の書き順がバラバラ


文字の脱字や誤字が多い


書くことに集中すると、他のことができなくなる


書くこと自体が苦痛

参考:学習症の概要 – 19. 小児科 – MSDマニュアル プロフェッショナル版 

読み書きに困難を抱える発達障害:ディスレクシアとは?

 

なぜかわからない人

ディスグラフィアはディスレクシアとは違うの?

読み書きに困難を抱える発達障害には、ディスグラフィアの他に、ディスレクシアというものがあります。

ディスレクシアは、文字を読むことに困難を感じる発達障害です。

文字の読み(書き)ができるディスグラフィアとは異なり、ディスレクシアの人は、

・文字を正しく認識できない

・文字をスムーズに読めない

・文字の意味を理解できない

といった症状が現れます。

ディスグラフィアとディスレクシアの違い

表
ディスグラフィアとディスレクシアは、どちらも脳の機能的な問題が原因と考えられていますが、困難を感じる部分が異なります

また、併発しているケースも多く見られます。

ディスグラフィアの原因

悩む人

原因が解明されておらず、根本的な治療はまだない

ディスグラフィアの原因はまだはっきりと解明されていませんが、脳の機能的な問題や、発達の遅れなどが考えられています。

また、ADHD(注意欠如・多動性障害)やLD(学習障害)などの発達障害と併発しているケースも多く見られます。

ディスグラフィアの困りごと

悩み

ディスグラフィアだと日常生活のどんな場面で困る?

ディスグラフィアによって、日常生活や仕事で様々な困りごとを抱えることがあります。

学校や職場で
板書が間に合わず、内容が頭に入らない


提出物が遅れたり、ミスが多く評価に響く


字が汚い=不真面目と誤解されやすい

日常生活で
宛名書き、手紙、メモが億劫になる


手書き作業全般がストレスになる

一つひとつは些細なことで、その場はなんとかしのぐことができるかもしれませんが、積み重なると当事者にとっては大きな負担やストレスになる場合もあります。

書字表出不全(ディスグラフィア)と診断されたら

診断

現在、ディスグラフィアの治療方法は?

現在のところ、ディスグラフィアを根本的に治療する医学的な方法はわかっていません。

しかし適切な支援を受けることで、ディスグラフィアによる日常の困りごとや負担を減らすことは可能です。

日常生活の中での負担を減らすことで、少しでもストレスなく楽に過ごせるように、自分に合った方法を見つけていくことが大切です。

ディスグラフィアにより生じる問題と具体的な支援の方法

ディスグラフィアに伴う困りごとと、具体的な対処法について、例を挙げながらご紹介します。

対処法と支援の工夫

書くことが難しいと感じる方にとって、日常の中で実践できる工夫や支援はとても重要です。ここでは、実際に役立つ方法を、いくつかの観点からご紹介します。

書きやすくする文房具の工夫

  • 太め・グリップ付きのペンを使用
    指先の力加減をサポートし、手の疲れを軽減できます。
  • マス目や色分けされたノートを使う
    文字のバランスや位置感覚を把握しやすくなります。
  • 滑り止め付きの下敷きで集中力アップ
    紙がずれにくく、筆記動作に集中しやすくなります。

書くこと自体を減らす工夫

  • 板書を写真で記録する
    書く作業を省略して情報を効率的に残すことができます。
  • 音声入力ソフトを活用する
    キーボード入力が難しい方にも有効で、思考スピードと一致しやすくなります。
  • タブレット・PCを活用して手書きを減らす
    Wordやメモアプリを使えば、修正や保存も簡単です。
  • 似た文字の混同対策

    • 文字の違いに色や印で注目する
      色分けする・違いをマークするなど、視覚的に識別しやすくします。
    • 部首や意味で関連づけて覚える
      文字の成り立ちを知ることで、形の理解が深まります。
    • 語呂合わせやイメージを活用する
      自分に合った方法で記憶に残りやすくなります。

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まとめ

書くのが辛い人

ディスグラフィアは決して怠けや努力不足ではありません

困難の背景を知り、自分に合った工夫や支援を取り入れることで、日常のストレスは軽減できます。

本記事が悩みを抱える方のヒントになれば幸いです。

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