【大人のアスペルガーの女性向け】どんな仕事が向くの?在宅ワークも!

アスペルガーとは

アスペルガーとは

「ASD(自閉症スペクトラム)」は発達障害の一つとされています。ASDのなかに、自閉症やアスペルガー症候群などの症状が含まれます。アスペルガーとは、ASDの一種といえます。

ASDはいわゆる大人の発達障害で、主に社会的コミュニケーションに障害をきたします。

大人になってからASDに気づく人も多い

一つの物事に強いこだわりをもつのもASDの特徴です。

例えば幼少期に、他の子どもはおもちゃやゲーム、スポーツなどさまざまなことに興味を持って遊ぶのに対し、ASDの子どもは何か一つの物事にこだわり、没頭します。

小さい時はそのような症状も成長過程としてみなされ、見過ごされがちです。またASDの方は対人関係が苦手という特徴があります。他人の感情や、周囲の空気を読むことが上手くできず、対人コミュニケーションに支障をきたしてしまうのです。

初対面の人との距離感が近く驚かれることもあります。しかし、知的障害や言語能力に障害はないので「空気の読めない変わった人」と思われるだけで、ASDという障害があることに気づかれないまま大人になってしまうケースもあります。

大人になってから社会生活に支障をきたし、ASDに気付く人も多くいるのです。

また、大人の女性ASD特有の悩みとして、服装についての悩みもあるようです。こちらを参考にしてください。

仕事でうまくいかないことが、気づくきっかけになることも

大人になってからASDに気付くきっかけとして、仕事が上手くいかないことが挙げられます。

「職場の人と人間関係を築けない」「上司の話を集中して聞けない」「空気の読めない発言をして周りに不信感をもたれてしまう」などコミュニケーションが苦手だったり、「ケアレスミスが多い」「すぐものを失くしてしまう」「遅刻などが多く時間管理ができない」「複数の仕事を同時にこなせない」などが原因で仕事がうまくいかず、発達障害を疑うケースもあります。

社会人になるまで気づかず、仕事で支障をきたすことで初めて「発達障害かも」と考え、病院を受診する人もいます。

どんな仕事に向くか

一見、マイナスなイメージを抱いてしまうASDですが、そんなASDの方でも向いている仕事はあります。

ASDの方は曖昧な指示をされたり、臨機応変な対応をもとめられたり、他人の感情や周りの空気を読むことが苦手なことが多いとされています。また複数の仕事を短時間でこなすのが苦手だったり、大勢の中で仕事をするのは発言のタイミングがわからず戸惑ってしまうことがあります。

そのため、飲食店などでの接客業、マルチタスクを求められる一般事務、電話オペレーターなどの仕事は向いていないといえます。

しかし、ASDの方は、高い集中力を維持できる、一人でも仕事ができる、記憶力が優れている、こだわりが強いなどの特徴があります。そしてこれらの特徴を活かせる仕事があります。ここではASDの方に向いている仕事をいくつかご紹介します。

参考:ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について| e-ヘルスネット(厚生労働省)

向く仕事

向く仕事

・在宅ワーク
在宅ワークは、複雑なコミュニケーションが苦手なASDの方にとって向いている働き方と言えます。

人間関係を築く必要がないので、一人でコツコツと仕事に取り組むことができます。在宅ワークでも仕事内容はさまざまだと思いますが、マルチタスクが求められない、一つのことに集中できるような仕事内容が向いているでしょう。

・成果物が明確な仕事
曖昧な表現が苦手なASDの方にとって、どこまで仕事をしたらいいか判断がつかないような仕事をするより成果物が明確な仕事の方が向いています。

自分の仕事や成果物がはっきりと目に見える上に専門性の高いライターやプログラマー、ウェブデザイナーやゲームクリエイターなどの仕事はASDの特徴を活かせる仕事と言えます。

・自分の特性に合う仕事
ASDの方の中には、自分に合わない仕事をして頑張っている人もいるのではないでしょうか。

もちろん、自分のできないことを頑張って克服するよう努力することも大切です。しかし自分の特性や強みを活かし、苦手な業務を行わないようにするといった仕事に就くほうが、やりがいを持って楽しく仕事をすることができるのではないでしょうか。ASDの方は、無理して合わない仕事を続けるより、自分の特性に合った仕事に就くほうが良いでしょう。

参考:発達障害者の就労支援 |厚生労働省

自分の特性って?

自分の特性って?

今までで、努力してもうまくいかなかったことは「弱み」

「人間関係がうまくいかない」「曖昧な表現が理解できない」「複数の仕事を効率よくこなせない」「臨機応変な対応ができない」など、今まで仕事や日常生活の中で努力してもできないことがあったとすれば、それは自分の弱みと判断できます。

弱みは誰にでもありますが、ASDの方は弱みや特性がはっきりとしていることが多いです。もちろん人によって弱みの中身はさまざまなので、自分の弱みは何か、今までの経験から明確に見つけ出すことが大切です。

弱みは、努力しなくていいかもしれない

自分の弱みを見つけたら大抵の人は「弱みを克服しなきゃ」と思うかもしれません。

しかし、弱みは努力して必ず克服しなくてはならないのでしょうか。特にASDと診断された方は、工夫して自分の弱みをカバーしていたとしても、無理して頑張っているという状況になっているかもしれません。

もとから自分が苦手としていることを、努力でようやく人並みにできるようになったとしても、苦手なことを得意といえるレベルまでもっていくことは至難の業です。

「コミュニケーションがうまくいかない」という弱みがあった場合、「コミュニケーションが得意」という強みに変えていくのは、かなりの努力と周りの環境、長い時間が必要になってしまいます。

それならば、自分の弱みをある程度受け入れ、逆に強みを見つけて伸ばしていくほうが、自己成長につながるのではないでしょうか。

参考:コミュニケーションの困りごと全般:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト

強みは実は誰にでもある

強みは実は誰にでもある

強みは無い、、という人へ

・強みは自分では気づけない
「自分の強み」は自分ではなかなか気づけません。

ASDの方は、障害の特徴から「変わった人」と思われてしまうことが多く、仕事など社会生活でも支障をきたしてしまうことから、弱みを見つけることができても「自分の強み」に気づけていない人もいます。

社会生活がうまくいかないことから、自信を無くしてしまっているケースもあります。成功経験が少ないことから、自分の強みがなにかわからないままなんとなく自分の特性に合っていない仕事をしていたりします。

・人に話すことで気づける強みがある
自分では気づかなかった強みを、人に話すことで見つけられることがあります。

例えば、スーパーで接客の仕事をしている方で、もっと明るくお客様に対応するようにといつも注意をされてしまう人がいるとします。

そこで、その方に「得意な業務は何?」と聞くと商品の陳列が得意なことがわかりました。お客様の特徴を観察し、手に取ってもらいやすい位置に商品を陳列することで売り上げアップにつなげていたのです。

お客様を観察し、売り上げにつなげるよう商品を陳列できるというのは、観察力や思考力、行動力があるということです。接客が苦手という弱みがあったとしても、普段している仕事内容を掘り下げて人に話すことで、今まで気づかなかった強みに気付けることもあります。

・強みとは、他者と比較した優位性ということ
自分の強みとは、能力が他人より勝っているもののことです。

事務職で「他の人がすぐ飽きてしまうデータ入力を、集中して行うことができる」といったことや、仕事以外でも「没頭している趣味があり、専門性の高い知識を持っている」「自ら発言するのが苦手でも、人の話をよく聞き、人から相談を受けることが多い」など他人と比べて優位性が高いと感じるものがあるとすれば、それが強みです。

どんな些細なことでも、自分の優位性を見つけることが強みの発見につながります。ASDの方の中には、高い集中力や記憶力、論理性、専門性のある知識をもっているなど、他者より優位な特徴をもっている方が多くいます。

「そんな強みをもっていても、何の役にも立たない」と思っていたとしても、その強み、特性を必要としている人がいれば、優位性になりえるのです。

参考:自分の「強み」、正しく認識していますか? よくある勘違いケースと自己分析のポイントとは | リクナビNEXTジャーナル

優位性とは、自分で定義しなくていい

優位性とは、自分で定義しなくていい

・必要としている人を探すことが大事
自分の強み、他の人と比べたときの優位性は自分で定義しなくても構いません。

例え今の仕事で自分の特性が活かせていなくても、その特性を必要としている人を探すことが大切です。自分では役に立たないということでも、その特性を必要としている人がいるかもしれないといった考えを持つようにしましょう。

・必要としてくれる会社、人を探して、そこに役に立てるようにする
自分の優位性が何か、特性を分析することができたら、その特性を必要としてくれる会社、人を探してみましょう。

そして自分の強みを会社、人に役立てるようにすること。それが仕事です。自分に合わない仕事、強みを活かせない仕事をなんとなくしているだけでは、自分の優位性を活かすことはできません。

強みがなにかわからない場合、人に話を聞いてもらったり、主治医の意見など周りの協力も必要です。しかし、それをもとに自己分析し、強みを活かした仕事は何か、主体性を持って行動しなくてはなりません。

参考:問題行動を抑えて長所を伸ばす 発達障害への対応と治療|ドクターズ・ファイル

カスタマイズ就業とは

カスタマイズ就業とは

・優位性を見つけて、強みを活かしてはたらく!
カスタマイズ就業とは、自分の優位性を活かし、弱みを仕事にしない働き方です。

カスタマイズ就業では障害をもつ方の課題や要望に適合させるために、仕事内容を働く方それぞれにカスタマイズすることが含まれます。つまり、自分の強みを活かす仕事をし、苦手なことは避けるようにする働き方です。

その為には働きたいと思う会社の方(雇用主)に、自分の優位性は何か、逆に自分の弱み、苦手なことは何かを伝えなくてはなりません。そのためにはしっかりと自己分析し、どのような仕事ならできるのか、会社(雇用主)の役に立てるのか把握しておかなくてはなりません。

カスタマイズ就業を行うことで、自分の強みのさらなるスキルアップにもつながり、やりがいや充実感をもって仕事をすることが実現可能になると考えられます。

参考:障害者の能力や強みを生かす「カスタマイズ就業」って? – 毎日新聞

仕事・働き方に悩んでいたら。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします


自分の強みを仕事にできる求人サイト

ノウドー

強みの活かし方を知るための情報サイト

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まとめ

いかがだったでしょうか。大人のアスペルガー(ASD)の方は、発達障害の特性が原因でしごとがうまくいかず、悩んでいる方も多いと思います。

特に女性の場合、ライフイベントや悩みを相談する相手が限られるなど、悩みが深刻になるケースがあります。

しかし、自分の弱みばかりに捕らわれず、強みを見つけることで、自分の特性を活かした仕事をすることが可能です。強みがない…と思う人も、人に話したり、今までの経験から得意なことは何かを見つけ出し、自分に合った仕事に就けるように行動しましょう。

また、就職後の仕事のなかでは毎日が学びの連続です。挫折を経験することも多いことでしょう。ぜひ、自分が仕事をしやすい空間は、自分の手で作るのだという意識をもって取り組んでみましょう。そのためにできることの一つとして、カスタマイズ就業というやり方があります。詳しくは動画をご覧ください!

【カスタマイズ就業について】ダイジェスト版(1分30秒)

フル版をご覧になりたい方は、以下のフォームにあなたのお名前(ニックネームでも可)と、メールアドレスを入力し送信してください。折り返し、ビデオのURLをお送りいたします。

     

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