【障害者枠】仕事の流れがわからない…ミスが多い時に確認する事3つ

障害者枠で入社して、いつまでも仕事の流れがわからない

仕事のミスが重なり不安に襲われ混乱する男性

仕事の流れが分からない

せっかく頑張って就職活動して入った今の職場。もう何ヶ月も勤務しているのに、いつまでも仕事が覚えられずに困っている…ということはありませんか。

・何度も同じミスをしてしまう
・上司や同僚から「まだそんなこともできないの」と言われる。もしくはそのような
態度を見せられる
・何から始めればよいか分からず、仕事の整理ができない
・分からない時にどう聞けばよいか分からない

このような事情から悩んでいることがあるかもしれません。その中でもっとも不安を招きやすいこととして「仕事の流れがわからない」ことが挙がりやすいでしょう。『仕事を行う順番や優先順位などが分かっていれば、ミスも防ぎやすくなり、不安も軽くなるのに…』『マニュアルさえあれば、こんなに苦労することはないのに…』と困っている方もいるかもしれません。

障害者雇用に関しての合理的配慮は義務化されているが、未だ困難は多い

障害者雇用促進法の制定、改正により、障害者雇用の方への合理的配慮が義務付けられています。これは障害を持つ方が働きやすくなるために問題となる部分に対して取り組みやすいようにサポートすることです。具体的には座席や部屋の明るさなどの環境について、本人が困りやすいことに合わせて対策を受けられるというものになります。

ですから障害者雇用として就職して、周囲から『仕事は見て覚えろ』などと放置されてしまうという事態は少ないでしょう。しかしながら、なぜか仕事を覚えられない。今回はそのような悩みを持つ方に『ミスが多い時のチェックポイント』を紹介していきます。

参考:障害者雇用促進法の概要 厚生労働省
参考:雇用分野における差別禁止・合理的配慮 厚生労働省

関連記事:【障害者雇用】精神障害・発達障害を持つ方への「合理的配慮」とは?

【障害者枠(障害者雇用)】仕事の流れがつかめないケース

仕事の流れが見えなくなって悲しい障害者

メモをとっても、整理することができない

聞いたことなど情報を組み合わせれば流れになるけれど、その組み合わせる作業が苦手で迷ってしまうパターンです。色々な方から業務について教えてもらった。しかし、後から見るが何を書いてあるのか自分でも意味が分からない。もしくは何の件について書いたメモなのか思い出せない…などが理由で情報を整理することができず、混乱してしまうというケースもあるでしょう。

教えている立場からすると『この前言ったはずなのに…』と思ってしまうため、後のコミュニケーションで苦労してしまうこともあるかもしれません。

業務として個別に覚えていて、効果やつながりが見えない

マニュアルがある、などでそれぞれ一つ一つの仕事の手順はわかるのに、他の業務や他者の業務と組み合わせて考えようとすると迷ってしまう…ということはありませんか。筆者も障害者雇用として経験がありますが、『枝ばかりが集まって1本の気にならない』感覚に悩んだことがあります。

これはどういうことかというと、それぞれ担当者から業務内容に関しては教えてもらえるけれど、業務同士のつながりや関わりが見えずに効率的に仕事ができない…ということです。

障害者枠であれど、自分一人で完結する仕事は少ないでしょう。筆者の場合も同様で、周囲もまた『周りがどんなことをしているのか分からない』職場で、仕事同士を関連付けられないために流れが見えなかったことがあります。

うまく聞くことができない

分からないことがあった。先輩たちに教えてもらいたい。そうして聞きに行こうとはするけれども、聞いてみたら自分の期待していた回答ではなかった…というケースはありませんか。知りたいことはそれではないのに、だけど『聞きたいことは別のことです』と言うのも申し訳なく、自分の中に疑問を溜め込んでしまうことがあるかもしれません。

このような疑問が溜まっていくことで不安になり、覚えられるものも覚えにくくなってしまい悪循環を呼んでしまうのです。

仕事の流れは、個々の業務内容以上に重要なケースもある

働くことや障害を活かすことについてアドバイスする女性

仕事の流れをつかむのは、個々の業務内容を覚える以上に重要なケースもあります。理由は『一つの企業』『一つの部署』で仕事を行っている組織の一員として働いているからです。

自分の担当業務も、自分だけで完結するものは少ないでしょう。書類チェックであれば決裁する方がいますし、入力の業務であれば確認する方や処理をする方がいますよね。ですから『自分の業務を行うことでどのような影響があるのか』つながりを意識することは、仕事を進めていく上でとても大切なことなのです。

参考:職場での困りごと全般:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト

まずは直属の上司に相談することが大切

働くことについて相談を受ける、知的障害を持つ男性
『当たり前だよ』と思う方もいるかもしれません。しかしながら、上司に相談することは大切なことです。理由は周囲の社員も個別の仕事を任せられており、担当している仕事以外のことを知らない、というケースもあるからです。職場の場合、全体像を知っているポジションは上司です。ですから個々の業務について聞くときは担当者でも良いですが、流れが見えない場合は上司に相談する方が良いでしょう。

もし相談の仕方やタイミングに困ってしまう場合は、定期的にメモのやり取りをするなど、双方に負担のかからない形でコミュニケーションが取れる用工夫してみましょう。

では上司に相談する際に事前に何を確認しておくべきか。ポイントをお伝えします。

仕事の流れがつかめない・ミスが多い時に確認すること

働くことや障害の活かし方についてアドバイスする男性

定期的に学んだことを整理する時間を設ける

特に入社当初は、右も左も分からないうちから沢山の情報にあふれてしまうケースが多いです。このままの状態で焦ってしまっても、さらに混乱を招いてしまいます。ですから上司に相談し、学んだことを整理する時間を設けてもらいましょう。

筆者も障害者雇用として入社した時は、1ヵ月程度でこのような整理する時間、勉強する時間として一日設けてもらいました。以降は空き時間などを利用して少しずつ情報を整理して、『業務と業務のつながりを見つける』作業を進めていったのです。

もし問題がなければ、自分なりのフローを作り上司に確認してもらうと良いかもしれません。

自分の仕事が『誰から受けて、誰に渡すのか』からつながりを考えてみる

経営者でない限り仕事のほとんどは、自分で生み出すということはないでしょう。ですから仕事は必ず誰かから仕事を受けて、終わったら誰かに渡す作業をしているはずです。ここでポイントなのは、直接は上司から依頼されていても、その仕事自体がどこから発生しているかを確認してみることです。

例えば各支店の売上データを一つの表に入力する作業であれば、上司から受けたものでも発生元は『各支店』ですよね。完了した業務はその後売り上げを管理する部署や元の各支店にわたることになるでしょう。

このように『自分の仕事によって周囲にどのような影響があるのか』を意識して業務に臨む・上司に相談してみると流れが見えてくるかもしれません。

直接聞けない場合は、メモやメールなど手段を工夫してみる

『分からないことがあったらいつでも聞いてね』など言われていても、

・『いつ』聞けばよいのか分からない
・忙しそうにしていて、聞くタイミングが分からない
・聞きたいときに担当や上司が不在である

これらの理由により、スムーズに聞くことができずに困る方もいるでしょう。最も良い方法の一つとして、メモやメールで聞くことです。メモやメールであれば、相手も自身のタイミングで見やすくなり、聞きやすくなることもあります。以降は定期的に相談する機会を設けるようお願いし、定期的に振り返る機会を設けてもらうように工夫すると、仕事の整理がしやすくなるでしょう。

障害を持つ方へ。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします

さて、今回は仕事で苦労している方へポイントを紹介してきました。しかしながら『上司に聞いても解決しない…』『上司が聞こうとしてくれない…』というケースも、残念ながらあるかもしれません。そのような場合は、職場環境を見直す機会が来ているのかも知れません。このサイト『Salad(サラダ)』では、障害を持つ方のそのような働き方に対する悩みに対し、さまざまなサポートをさせていただきます。


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まとめ

障害者枠で働く男女
いかがでしたでしょうか。

仕事の流れがつかめないと、ミスは増えやすいどころか、全体像が見えずに不安を招くこともあるでしょう。それが理由で体調を崩してしまったら元も子もありません。

このようなリスクを一つずつクリアしていくことも、働き続けていくうえで大切なポイントになります。仕事で行き詰まっていたら、今回の記事をもとに振り返ってみてはいかがでしょうか。

【筆者紹介】
Salad編集部員。1980年生まれの男性。30歳の時に最初の職場でうつ病を発症、診察を受けた医療機関で検査を受けたのち、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。障害特性やHSPの気質も交えた様々な困難があり、職場定着について様々な苦労や課題があった。

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