障害者の転職は難しいの?
障害を持ちながら、転職にトライしたい
障害者雇用などで、今勤めている職場から転職したいと考えていることはありませんか。「職場の対人関係がうまくいかない…」「どうしても業務を覚えられない…」など職場で困っているケースもあれば、ステップアップを期待して転職を考えるケースもあるでしょう。
参考:精神障害者ステップアップ雇用とは?対象・支援内容・費用・申請方法・事例を社会福祉士が解説 | こころの相談ならReme(リミー)
しかし、転職で失敗するリスクが怖い
しかし転職のために今の職場を離職したことで、または転職先の職場で失敗してしまうリスクも考えてしまいますよね。
・転職のために会社を辞めたけれど、思ったより求人がなくブランクができてしまった
・自分に合うと思って転職した職場が、入ってみたらイメージと違ってショックを受けた
このような転職活動中や転職後の失敗を考えると「やっぱり辞めない方がいいのかな…」と迷う要因になっているかもしれません。
そこで今回は、障害を持つ方が転職で失敗しないための心構え・決断のポイントを紹介していきましょう。
障害者が転職で失敗しないための心構えとは?
①転職自体は目的ではなく「手段」と考える
転職自体を目的としそれだけに集中してしまうと、長期的な目標を見失ってしまう可能性があります。また転職のイメージや期待が膨れ上がり過ぎて、転職後にショックを受けてしまうことも考えられます。
転職は「ゴール」ではありません。あくまでも「成功=幸せと感じる」手段のひとつとして仕事があります。その仕事の環境を変える手段が「転職」なのではないでしょうか。「早く働かなきゃ」と焦る中で、どこまでこの意識を保てるかがポイントです。
②「成功」について考えてみる
では何をもって自分が「成功」と感じるか、もう一度イメージしてみてください。頭の中だけだとうまく浮かばないという場合は、紙に書きながら少しずつ組み立てていくのも良いかもしれません。では、「成功」についてどう考えればよいのか。こちらでも紹介している3つのポイントをお伝えします。
【成功について考えるポイント】
○人生において達成すべき使命を明確にする
…自分がどうなりたいのか、生きていく上でどんな存在になりたいのか。「生きる目的」を明確にする、ということになります。
○社会のニーズに応え、使命の達成を成し得る仕事を決定する
… 「社会のニーズ」とは、社会が抱えている悩みや問題です。もっと良くしたいというポイントもあるでしょう。自分の身の回りやニュースで聞いたことでも構いません。その「社会の『悩み』」の中から『自分なら解決させられるかも』というもの(=使命)を決める、ということになります。
自分の描いた「使命」にマッチした働き方を選んでいくことで、はじめて実現しうる使命に変化していくのです。
○仕事のコントロールを自らが握る
仕事を自らがコントロールする…と聞くと『支配者になるの?』と感じたかもしれません。もちろん、そのような会社を乗っ取るなどの意味ではありません。周囲からの指示を待たず、自分から仕事を発信できるくらいに責任を持つということです。
企業から雇用を受けていても、職場から言われたことを行うだけでは責任を全うしているとは言えないのです。どうすれば企業が成長できるのかアンテナを張り、それを業務に反映させられるような働き方を選んでいくことが大切です。
③どうしてその成功を求めているのか、理由を深く考えてみる
さて成功へのビジョンを明確にするために、「その使命でもって成功したい理由」についてさらに深く掘り下げてみましょう。
ポイントはこれまでの経験の中で感じるあらゆる感情に目を向けてみることです。
・過去の出来事の中で、とても感動したこと
・過去や現状について、不満や怒りを感じていること
このようなポイントに目を向けると、取り組みたい仕事像が分かりやすくなります。経験からなるもののため自然体に近い形でイメージでき、かつ成長するべく使命になりやすいのです。過去を振り返るプロセスで具合が悪くなってしまう場合や、辛くなってしまう場合は一度に考えずゆっくりと組み立てていきましょう。
④これらを踏まえたうえで、「転職」が必要か検討してみる
これら「成功」についてよく考えてみたうえで、「転職」が必要かどうかを考えてみましょう。中には「そんな『成功』だとか『使命』とか言っている暇はない。早く転職したいんだ」と感じた方もいるのではないでしょうか。確かにこうして考えることは転職活動をするのに、遠回りしているように感じてしまうかもしれません。
しかし転職において失敗しないためには、この「成功」の道のりに転職を見出していくことが大切です。今一度ここまでのイメージを整理して、自分の成功に転職が必要かどうか検討してみましょう。
さて、そうして「転職しよう」と決め、転職先について後悔なく決断するためのポイントを紹介します。
後悔なく転職を決断するポイント
ここでは弊社HPで紹介している「後悔無い決断をする、2つの秘訣」について解説していきましょう。詳しくチェックしてみたい場合はこちらを参考にしてください。
ポイント1:転職先は、自ら考えて主体的に判断を下す
「転職先は自分で決めるのだから、もうやっているよ」と感じたかもしれません。もちろん求人応募や採用面接などは自分で行います。しかしここでポイントになるのは「転職先を決める際の動機」です。
例えば、転職を決めた一番の理由が「条件が良いから」の場合、主体的とは言えないケースがあります。「条件」のほとんどは、企業から提示されたものですよね?それを受けて決めた、ということは自分主導ではなく、相手主導なのです。これは主体的な判断とは言えません。自分の意思がない分、挫けやすくなってしまいます。
ですから「この企業(仕事)で~したい」などあくまでも動機は自分の意思からスタートしていることが大切なのです。それが「主体的な判断」なのです。
②採用面接は、『人生の成功』が成し得る条件か判断する場として考える
どうしても面接と言うと、「面接官からテストを受ける」という感覚があるでしょう。採用を受けたいために、どうしてもそこに強弱関係が生まれてしまいがちです。
しかし、ここでも主体的にとらえていく工夫をプラスしてみてください。採用面接では、応募時に抱いていた「成功」のイメージに間違いがないか、成功を成し得る案件なのかを判断する目的を持っていきましょう。
ジャッジするのは、面接官だけではありません。あなたも企業をジャッジする気持ちを持っていてもよいということです。双方対等な条件下で話し合うことで、はじめてお互いのニーズを確かめられるのではないでしょうか。その他面接のポイントについては、下記の関連記事もチェックしてみましょう。
関連記事:【障害者枠での面接・選考】企業の事業課題について質問してみよう
転職で成功する方法に、「カスタマイズ就業」もある
転職で失敗しない、成功につながる方法の一つに「カスタマイズ就業」があります。聞きなれない言葉かもしれませんが、これは障害を持つ方の本来持っている強みを活かして社会貢献につながる働き方を言います。
苦手なことをどうカバーするか、ではなく得意なこと、強みを活かして働くことで失敗しない転職に近づけるかもしれません。
こちらにSaladで取り扱っている、カスタマイズ就業に関する非公開求人もございます。
ご質問やお問合せ、ご相談などはこちらのお問い合わせフォームまでご連絡ください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
挑戦には、必ず「失敗のリスク」があります。どんなに頑張っても失敗してしまうこともあるでしょう。しかし、大きな失敗にならないように準備をすることはできるのではないでしょうか。転職に関してもこの記事のように方向を定めて臨むことで、後戻りしなくてはならないリスクをなくせるかもしれません。
自分がどうなりたいのか。それを明確にできる転職をイメージしていきましょう。