ライティング業務は、継続したアウトプットが必須
インプットをより高めることに効果的
「アウトプット」は、自分の知識や経験を外に出して表現することです。「インプット」で吸収したことをアウトプットで他者に伝えることで、インプットの質も向上すると考えられています。今回お伝えするライティング、デザイナーやアーティストはもちろん、事務などの業務でもアウトプットによってパフォーマンス向上にもつながるのです。
参考:インプットだけで終わってない?効果的なアウトプットで知識とスキルの定着を! | 一般社団法人 日本産業カウンセラー協会ブログ 「働く人の心ラボ」
短期的には可能でも、長期的に行うことに不安を感じるケースもある
今回お伝えする「ライター」のお仕事も、このような雇用を受ける形態の業務もあれば、クラウドソーシングのような単発で受諾するものなど多様な種類があります。
「ものを書く仕事がしたい」「ブログが好きで、WEBライティングに活かしてみたい」こう感じている方もいるかもしれません。しかし、仕事となれば『継続』できることが求められます。ライティングで言えば、そうして記事を書き続けることに疲れてしまったり、不安を感じてしまったりすることもあるのではないでしょうか。
アウトプットを継続させるため、さまざまな工夫をしている
発想力が武器
筆者は2019年の4月からSaladのライターとして就職し、一部を除き現在ほとんどの記事作成を筆者が担当しています。小さいころから「発想力」が自分の武器で、記事作成でもってそれを活かしていくのが目的です。
とはいえ、それでもアウトプット疲れは発生する
発想力に自信があり、これだけ沢山の記事を書いてきた…とはいえ、筆者も書き続けていく中で「書くことがない…」「テーマはあるけれど、何を書いたら良いか分からない…」ということがあります。
そこで今回は、長くライティング業務を続けるために『アウトプットの続け方』について紹介します。
・筆者が(ライティング業務の)アウトプットに関して困りやすいこと
・アウトプットできる状態を保つために行っていること
この2点を中心にお伝えしていきましょう。
【ライティング】アウトプットで困りやすいケース
何も言葉が浮かばない、フリーズ状態になる
パソコンを目の前にしても、何も浮かばない。こういうことがよくあります。頭が凝り固まっていて、ライティングどころか他の物事を考えることも疲れ果てている状態です。
分かりやすく言えば『ガス切れ』の感覚で、知識を外に出すこと自体が嫌になるということがあります。
作ってもどれも同じもののように感じる
記事はより多く書いていくに越したことはありません。しかし、似たような記事がいくつもあるようでは、読者を飽きさせてしまいます。ライターとしても良いパフォーマンスとは言えません。
これを防ぐために記事には一つ一つ「個性」「個別性」を考えていきます。その記事にしかない「メッセージ」を探すのです。しかしどんなに考えて、どんなに何パターンも書いても『他のものと同じもの、似たものしか作れない』と悩むことがあります。
普段より作業が遅い
長く作業を続けていると、『今日は作業が早い』『今日は作業が遅い』という感覚が自分でも分かるようになります。早い時は良いですが、作業スピードが遅いときが続くことで悩むことがあるのです。
・文章を打つスピードが遅い
・一連の流れがスムーズにできない
・参照リンクや関連記事など、『記事の関連付け』を考えるスピードが遅い
このようなさまざまな「遅さ」が続くときがあります。
アウトプットに必要な『ネタ』が不足してしまう
上記の例のほかに、やはり毎日一定量書き続けていると記事の元となる『ネタ(材料)』が不足するときもあるのです。
毎日決められた量の材料、さらには過去にはない材料を常に探していかなくてはなりません。さらにはそれを自分に落とし込み、知識としてインプットしたのちに記事化することも大切になります。このような作業が追い付かず「書くことがない」という事態になることがあるのです。
では、これらの問題を改善、解決するべく普段行っている対処法をお伝えしていきましょう。
【テレワーク体験談】アウトプットを継続するための対処法
何も浮かばないのは不調のサイン。思い切って休む
【フリーズ状態の対処には…】
筆者は、不調のサインの一つに「何も浮かばないとき」を挙げています。実際に精神的に疲れていることや、頭が凝っていて疲労状態であるケースが多いです。この様なときに無理をしても記事はできるかもしれません。しかし、良いものはできないと感じているので、思い切って休むようにしています。
ずるずると続けるよりいったん休んで『アウトプット疲れを解消する』ことで、1日ほどで元の状態に戻っています。
納得できないものは、保留する
【同じもの、似たものしかできない時の対処は…】
書き手の心情は、記事に現れるものです。気づかれないケースもありますが、よく読んでいる方ほど気づきます。これは筆者もほかの記事を読むことで気づくことがあるからです。そのため、納得できないまま記事にしてしまうと「迷い」が記事にも表れてしまいます。
このようなときには作業を中断し、完成を保留するようにしています。
作業ルートを見直し、必要に応じて変更する
【作業の遅さへの対処には…】
仕事を長く続けていく中で、求められることや業務内容も変化します。この「環境変化」に、自分のルーティーンの見直しが追いつかないことがありました。これまでのルーティーンを続けていたことで、自分に無理な負荷がかかっていたのです。
「それまでできていたのに、間に合わない」このような事態に遭った時には、作業ルートを見直すようにしています。筆者の場合は就職当初から記事の構成を全て手帳に記録していましたが、これは記事作成の基礎を習得するためのものでした。現時点では「必要性が薄い」かつ「負担がかかっている」ことを考え、この記録を取りやめました。
このように、
・自分のパフォーマンス向上への効果が少ないもの
・かつ、今の作業で負担になっているもの
この2つに該当するものを選んで省略することを心がけています。
負担がかからない程度に、常にアンテナを張る状態を保つ
【記事の材料不足への対処は…】
筆者はもともと、仕事以外のときも一定のアンテナを保つようにしています。これは記事作成だけでなく、あらゆるものへのインプットが常にできる姿勢を保っているのです。これはHSPの「情報量が多い」特性も影響しているかもしれません。
ポイントは、これを「心身に負担がかからない程度に調整する」技術を身につけたことです。アイディアはいつどこで訪れるか分かりません。これをいかに負担なく吸収できるかを大切にしています。
具体的には、普段は「オフ」にしておき関わるものを目にしたときのみ瞬間的に「オン」にする感覚です。この「吸収オン」にいつでもできる準備をしています。
参考:HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?その特徴や症状|心療内科・精神科|うつ病治療の新宿ストレスクリニック
関連記事:【HSP】気疲れと気配りは表裏一体。『センサー』と向き合う体験談
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
筆者は、ものを生み出す仕事だけに関わらず『調子が悪い時にどれだけできるか・どんな判断をするか』によって差が出てくるのではと感じています。調子のよい時だけ行える場合と、良し悪しに関わらず一定の仕事ができるケースが多い場合とでは、『安定度』が違うためです。
長くライティングを続けられる方が一人でも増えることが、この記事での筆者の願いです。
【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断受けている。HSP傾向も強い。固定されたルーティーンが、自分を苦しめることがあることを自覚している。