【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。HSPの傾向も強い。子供のころから表現することが好きで、文章に関しては複数のブログを書くことや、詩集を出版した経験もある。テレワークでライティング業務を始めて6ヵ月が経過している。
テレワークで、ライティング業務を行っている
趣味でブログや文章を書く機会が多かった
筆者はもともと文章を書くことが好きで、よくブログなどを書いています。複数のブログを管理しており、趣味や表現など分野は様々です。
障害者雇用でオフィスワークをしていたころなど、会話でもって言葉が出てこない悩みがありました。しかしそのようなときでも文章でもって「伝わらないピンチ」を切り抜けてきたのです。そのような意味でも、「文章が浮かぶスキル」には自信を持っています。
クラウドソーシングでも、ライティングを経験した
さらに『クラウドソーシング』という、情報通信技術を用いて仕事を請ける働き方があります。このクラウドソーシングにも「ライティング業務」の依頼が多く公開されています。ここで筆者は様々なクライアントから、様々なテーマの記事を70件近く作成してきました。
参考:ランサーズ | 日本最大級のクラウドソーシング仕事依頼サイト
参考:クラウドソーシングは日本最大級の「クラウドワークス」
参考:「クラウドソーシング」にはどんな仕事があるの? 難易度や収入、向いている人や注意点など | マネーの達人
関連記事:【体験談】クラウドソーシングから学んだ、在宅勤務に必要なもの4つ
それでも、ライティングで苦労する点もある
このような経験をしていても、ライティングには今でも苦労することがあります。
今回は、「テレワーク(在宅勤務)でライティング業務をやってみたい!」という方に
・ライティング業務で苦労する点
・ライティング業務で注意している点
この2点についてお伝えします。
ライティング業務で苦労する点
分かりやすい言語表現を使う
これが筆者にとってもっとも改善が難しかった問題です。
Web上の記事は書籍とは違い、読者にとって身近な存在であるケースが多いです。そのため、できる限り端的に分かりやすく文章を書いていかなくてはなりません。しかし筆者はそれまで書いてきたブログや趣味で書いている詩の表現が「出てしまう」ことが多かったのです。筆者の『文章のくせ』として
・倒置法が多い(左の文を「多いです。倒置法が」とするように言葉の順番を逆にする表現方法)
・リズムを表現するために、句読点を多めにつけてしまう
・細かく説明したいがために、文章が長くなってしまう
これらの文章のくせの影響で、読み手に分かりにくい表現になることがありました。「端的」「分かりやすい文章」の意味が分からず、何をもって分かりやすさになるのか深く悩むことがあったのです。
このように、自分ではしっくりこない言語表現を求められる時に苦労するケースがあります。
自分を表現するものではない
業務としてライティングを請け負う場合は、自分の考え方や思想を表現する場としては考えていません。筆者は「自分の思想や表現をするのは、自分の作品だけ」と言い聞かせています。しかしふとしたタイミングで自分の感情や「くせ」が文章に出てしまうときがありました。
「このままだとただ自分が言いたいことを言っただけの記事になる」と感じたときは、文章ができていても翌日まで持ち越し、慎重に内容を練り直したことがあったのです。
コンテンツとして読者に有効な情報として作成する必要がある
Webライティングである以上、有効な情報として沢山の方に見てもらう記事を書かなくてはなりません。内容が充実していることはもちろん、検索されやすい言葉を使うなど様々な制約の中で文章を構成していく必要があります。
これらの問題を職場の方と相談しながら対処してきました。さて、次はライティング業務において心がけている「ポイント」を紹介します。
ライティング業務で注意しているポイント
規定された文字数で文章を構成するため、さまざな言語表現を知っておく
Webライティングは、ほとんどが決まった文字数で構成するケースが多いです。中には決まったキーワードを含めたうえで構成しないといけないこともあります。このようなとき、「適切な言葉なのだけど、文字数がオーバーしてしまう」などのケースが出てくるのです。
対処としては、「文字数にあてはまる、同じ意味を持つ別のワード」を探します。この「言い換える」ために沢山の言葉を知っておくことがポイントの一つになっているのです。
これを知っておくことでライティング全体の業務スピードが速くなります。
【筆者がこのスキルを身につけるために行ったこと】
・既定の文字数内で文字を作成し、言葉を選ぶ訓練をする(筆者の場合は、歌詞を書く際に1番と同じ文字数で2番の歌詞を考えなくてはならない)
・沢山の本を読むだけでなく、沢山書くようにしている。日記や予定帳など「書き言葉を生み出す機会」を多く作っている
一つ一つ、文章の長さや句読点の数を決める
だらだらと句読点がいつまでも続くような長い文章ですと、眠くなるような長い話と同じで内容が入りません。ですから筆者が心がけていることとして、一つの項目に関しての文章の長さや句読点の数を決めて作成しています。
例えば上の文章を『だらだら』した表現で書いてみましょう。
だらだらと、句読点がいつまでも続くような長い文章ですと、眠くなるような長い話と同じで内容が入らないために、筆者が心がけていることとして、一つの項目に関しての文章の長さや句読点の数を決めて作成しています。
となります。実は「内容が入りません」を「内容が入らないために…」とつなげたこと以外、大きな変更はしていません。しかしこれだけでも長い文章になり、読者にとって読みづらい文章につながってしまうのです。
そのため今回のケースのように文章を区切って、一つ一つの文章の流れを短くしていくことを心がけているのです。
【筆者がこのスキルを身につけるために行ったこと】
・長い文章の場合、区切れる部分を見つけていったん「。」で区切る。区切った文章の意味をつなげるために、「しかし」「そのため」などの接続詞を使いつなげるようにする
相手の返答を予測して、回答を文章に織り交ぜる
「『予測する』とはどういうこと?」と感じたかもしれません。もちろん、会話とは違い記事は不特定多数の方が見る可能性があります。しかし、だからと言ってこちらから一方的に話しているような内容にしないように心がけているのです。あくまでも、「読み手と会話している」感覚を大切にしています。
その方法の一つとして、「相手が返答してきそうな言葉への回答を、先回りして書く」という方法です。実はたった今その方法を使っているのですが、わかりますか?
そうです。上の「『予測する』とはどういうこと?」という相手の言葉を予測したわけです。『こう書いたら相手はこう感じ、こう返してくるだろう』という流れを予測して、その回答を先回りして書くようにしています。
このような表現を使うことで、読者の方と対話していくスタイルを意識しています。
サイト上の規定に関して、職場の方とこまめに相談する
Web上での「見られやすくなる」規定に関しては、ずっと同じではありません。常に変わり続けています。そのため、職場の方とよく相談をし「求めている内容」について確認をしています。
就労移行支援で、ライティングを学ぶことができる
筆者の場合、これまでの経験でライティングを身につけてきました。しかし、今では就労移行支援でもライティングを学ぶことができる事業所があります。ですからこれからライティングの仕事をしてみたいという方は、就労移行支援事業所の利用を検討してみましょう。
もし、利用したい事業所や相談先に困ったら下記をチェックしてみてください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
もし今後在宅勤務やテレワークとして働いてみたいという場合、文章を書く仕事をしてみたいという場合にこの記事を参考にしていただけますと幸いです。